【DEAD OR ALIVE 5 Last Round】格ゲーとしてどんな感じかをやわらかく書いてみる

基本無料でオンライン対戦し放題な3D格闘ゲーム『DOA5LR』がリリースされました。バインバインでたゆんたゆんな女性キャラクターの魅力をさらに研ぎ澄ませた「やわらかエンジン」に目を奪われがちですが、今回は本作の格ゲーとしての部分について書きます。間口広めのいい格ゲーだと思うんですよ。

前作『Dead or Alive 5 Ultimate』からのバージョンアップ版であり新世代機種版でもある『Dead or Alive 5 Last Round』は、前作同様、無料でのオンライン対戦が解放されているので、さっそくダウンロードして体験中であります。

「噂の”やわらかエンジン”を見てみたいけどそのためにPS4買うのはちょっと…」と思っていたら、今回はXbox Oneでも無料版が用意されていたのですよ。といっても、販売形態的な意味でちょっと仕様は異なるようですが、やわらかいので問題ないでしょう。

PS3とXbox 360向けだった前作までは通称「パイリアルエンジン」だったのですが、PS4とXbox Oneという新世代機向けになった今回は「やわらかエンジン」(正式名称)を搭載。人肌のやわらかさの表現を磨き上げ、汗や水で濡れた肌の質感がやわらかくなっている他、左右の胸の衝突判定も正しくなってよりやわらかく揺れるようになっていたり、テクスチャで描いていた影を光源処理でリアルタイムに表現が可能となってことで谷間もやわらかくなっているのです。さらに多数用意されているコスチュームの1着ごとに揺れ方のパラメータが設定されているというやわらかさ。

「やわらかエンジン」については以下のインタビュー記事が詳しいです。なんという冷静で的確なやわらかさなんだ!

参考:『デッド オア アライブ 5 ラスト ラウンド』“やわらかエンジン”とはなんだ? 早矢仕プロデューサーに直球インタビュー! – ファミ通.com

猛プッシュされる「やわらかエンジン」ですが、比較動画を見れば一目瞭然。これをキッカケにPS4を買いに走っても誰もアナタのことを笑ったりはしないでしょう。

ともあれ、今回お話したいのはこの圧倒的な「やわらかエンジン」の話ではありません。「やわらかエンジン」の実力については実際にプレイしてみてください。基本無料で体験できますし、ほとばしるパトスを文章にするのも野暮ってものです。考えるな、感じるんだ。

というわけで前置き終わり。言いたいことの8割くらいは書いたつもりですが、『DOA5LR』の格ゲーとしての部分について書いていきましょう。3D格ゲーは疎いボクですが、入門や導入としては遊びやすいのではないでしょうかと感じている次第。やり込んだ場合に見えてくる世界がどんな感じかはわかりません。今回はボクのとても意識の低い話です。

手軽に壮快感の得られるチューニング

DOA5LR

格ゲーといえば、殴る蹴るをしてドカーン!でビターン!な壮快感です。対人戦における調整とか駆け引きのコアになるゲームシステムに目がいきがちですが、根っこはボコスカ殴って壮快な感触です。『DOA5LR』では(というかたぶん『DOA5』シリーズでは)、ここが早い段階から得られるようになっています。

技のコマンドは「PPPK」とか「P+K・K」みたいな、いわゆる3D格ゲーっぽいヤツになっているのですが、どれも先行入力がきくのでガチャプレイでも割かしいろんな技が出てくれます。ボクはパッドで遊んでいるのですが、特に問題なく遊べていますね。

そして、そうやって出た技がかなり派手です。派手といっても「鉄拳」シリーズのようにエフェクトで魅せるのではなく、主にカメラワークで魅せてくれる感じ。プレイ中にカメラが動くとストレスになってしまいそうなものですが、そうではなく壮快なのが実にうまくできているところ。

比較的カンタンな操作でドカーン!ビターン!して気持ちよくなれるというのは大事です。対戦ゲームにおいて、対人戦で勝利することにより得られる壮快感は、遥か彼方の遠くにあるわけですからね。とはいえ、こういったことは昨今の格ゲーで考慮されているのは別段珍しいことではないでしょう。『DOA5LR』では、手軽に壮快感を得られるように、他にもいろいろと工夫がみられます。

ステージギミックで壊れたり落ちたり爆発したり

DOA5LR

その1つが凝りに凝ったステージギミック。壁に叩きつけたら壁ごと壊れたり、崖に吹っ飛ばしたら落っこちて下のステージに移動したり、という程度にとどまらず、戦車が乱入してきたり電車が突っ込んできたりとハチャメチャ感があふれています。

前述のように、比較的カンタンな操作でドカーン!ビターン!できるため、こういったステージギミックを見られる機会も多くなっています。まるでRPGやアクションゲームのカットシーンのような大掛かりな演出は本当に派手です。演出のために壁や崖に吹っ飛ばしてやりたくなる気持ちも生まれるというもの。

というか、壁に叩きつけられたり崖から落下したりするとちゃんとダメージが入るので、実戦的な意味でも狙う価値はあるのですよね。むしろ、サイドステップで位置取りを意識しておかないと余計なリスクを背負うことにもなります。壮快な気持ちよさを求めれば実利に繋がるというのはとっても合理的。

狙いたくなる気持ちよさのホールド技

DOA5LR

少し触れましたが『DOA5LR』ではぐりぐり動くカメラワークが特徴的です。プレイに支障がない範囲とはいえ、かなり動くのでストイックに対戦したい人向けに設定で変更できるオプションまで用意されています。

特に派手に魅せてくれるのがホールド技でしょうか。ホールドは「DOA」シリーズを象徴するシステムで、相手の打撃をとってカウンターを叩き込む、いわゆる”当て身技”です。共通システムとして全キャラに搭載されているため、打撃にはホールド、ホールドには投げ、投げには打撃、という3すくみ構造になっています。ホールドは上・中・下段に対して使い分けが必要ですが、ボタンとレバーの組み合わせなので操作自体はカンタン。

ホールド技が決まる瞬間というのは攻守が入れ替わるタイミングでもあります。ホールド技の演出が派手目なのはターンチェンジをわかりやすくする意図もあるのでしょうけど、このカッコよさは実に”狙いたくなる”魔性の技。ホールドが決まればカッコよくて気持ちよくて逆転もできる…そんなことを考えながら「ホッ」「ホッ」とかやってたら死んでるわけですが、それでも狙いたくなるのは最高に壮快だからという理由に他なりません。

狙いすぎて死ぬ、というのは格ゲーの日常茶飯事ですが、狙いたくなる技があるってことは大事です。勝利以外にも目的があり、達成できれば気持ちよくなれるポイントがあるということですからね。といってもやっぱり狙いすぎはよくないですよね、そういうゲームじゃねーから!ですよね…。わかっちゃいるけどやめられない、自分との戦いも格ゲーの魅力の1つ?

戦いでも気持ちよくなりましょう

かわいくセクシーな女性キャラクターに魅せられてWatchモードでひたすらカメラをまわす作業に勤しむのもいいでしょう。それも1つの楽しみ方、というかむしろメインであってもいいほど「やわらかエンジン」の破壊力は圧倒的です。しかし、対戦中に動くカメラワークにも目を向けてみましょう。Watchモードとは違った気持ちよさがあるはずです。

「対戦は苦手」とか「格ゲーとかムズそう」とか、たしかに相手が人間となるとハードルは一気に高まってしまいますが、何も常勝不敗のランカーを目指さなければいけないわけではありません。基本無料版があるのだから、周囲の人を誘うのも気楽なものでしょう。「やわらかエンジン」を誘い文句にやわらかく誘ってあげましょう。そうやって実際に遊んでみれば、意外と格ゲーの部分もやわらかいことがみえてくるかもしれません。

闘いは避けられない!

DOA5LR

DEAD OR ALIVE 5 Last Round
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