【Shantae and the Pirate’s Curse】レビュー ぐりぐり動きまくるドット絵が楽しい探索型2Dアクション

Shantae and the Pirate's Curse レビュー

『Shantae and the Pirate’s Curse』は「シャンティ」シリーズの3作目。といっても、前作、前々作は日本では未発売のため、馴染みのない人も多いかもしれません。かわいらしいキャラクターによく動くドット絵で探索型2Dアクションと、日本でもウケそうな要素が盛り込まれているものの、国内ではリリースされていませんでした。しかし、3作目となる今回は3DSにて日本語版のパッケージ版とダウンロード版が登場。やっと「シャンティ」が海を渡ってきたのです。

といっても、今回ボクがプレイしたのはSteam版。理由は、先日の探索セールで安くなっているのを見つけたから、というだけです。Steam版の「シャンティ」シリーズは前作と今作の2つがリリースされており、どちらも”おま国”ではありませんが、英語版のみで日本語化はされていないので注意。英語がわからなくても十分に楽しめる内容とはいえ、会話を読み飛ばしていると次の目的地がわからなくなってしまう可能性も否定できません。実際、ボクも何度か右往左往するハメになっています。なので、3DSを所持しているなら日本語版が安定かも。

Steam版:Shantae and the Pirate's Curse
日本語版:シャンティ -海賊の呪い- (Shantae and the Pirate's Curse) – インターグロー

肝心のゲームの内容はというと、ジャンルは探索型の2Dアクション。いわゆるメトロイドヴァニア系です。クリアまでに9時間程度かかってしまいましたが、謎解きなどで迷わなければもっと早くできるかも。難易度はこの手のゲームにしてはやさしめ。といっても、ムズかしいところはしっかりムズかしいですけれど、キャラクターのかわいさを堪能するのを阻害するほどではありません。安心して「シャンティちゃんかわいい!」できます。

最高のドット絵と音楽は2Dアクションの華

Shantae and the Pirate's Curse ぐりぐり動くドット絵

本作最大の魅力は、やはりグラフィック。描き込まれたドット絵がぐりぐり動きまくります。主人公のシャンティだけでなく、サブキャラクターや敵キャラクターも細かく動くし、ストーリー上で1回しか使われなさそうな動きもバッチリ描き込まれているので、見ているだけで楽しめます。もうこれだけで元を取った気分になれるほど。

すばらしいビジュアルを盛り上げる音楽もすばらしく、virtことJake Kaufmanによるサウンドが冴えわたります。『Shovel Knight』が記憶に新しいところですが、今回もゲームミュージックらしい音楽は健在。

強くてニューゲームもある探索型2Dアクション

Shantae and the Pirate's Curse 探索型2Dアクション

アクションはジャンプ&アタックのオーソドックスなもので、各ステージで入手できるアイテムによってアクションが増えていき、その力で行ける場所が増えていく、といったタイプです。謎解きやボスとの戦いも、追加されたアクションを活用しろといわんばかりのものがほとんどなので、このジャンルに慣れている人ならサクサク進めるでしょう。

これだけだと実に普通な感じがしなくもないですが、本作の特徴は、クリア後に全アイテムを所持した状態でスタートできるモードが搭載されていること。メトロイドヴァニアのやり込みといえばタイムアタックがお馴染みですが、多段ジャンプや滑空、ダッシュといったアクションを最初からすべて使えるため、大幅なショートカットが可能となり、さらにサクサク進められるわけです。これはなかなか壮快。規定時間以内にクリアすればちょっとしたご褒美が用意されているのもうれしいところです。

死なないからといって理不尽が許されるわけではない

Shantae and the Pirate's Curse 即死の増える終盤

全体的に小気味よく進められる本作ですが、チクチクと細かいストレスになる部分があるのも事実。実は、見た目のイメージほど優等生な作りではないのです。たとえば、先の見えない状況でジャンプをさせられる場面が何度もあったり、初見ではまずダメージを食らうであろう敵配置であったり。こういった要素は、プレイヤーを楽しませるためのムズかしさではなく、イラつかせるだけになってしまうので、ちょっと残念。

極めつけは終盤の即死ゲーム化。実際には転落してもトゲに触れても体力は少し減るだけでリトライとなるのですが、突破できない限り何度でもやり直しなので、甘えは許されません。トゲとトゲの間をじりじりと潜り抜ける感覚はイライラ棒や『Flappy Bird』のよう。楽しさよりもストレスが上回ってしまう感もあるので、ここはハッキリと好みが分かれるポイントではないかと。個人的には、「即死が増えれば確かに難易度は上がるけど、それって別に楽しくはないよね」ということで、あまり好きではありません。

とはいえ、総合するとそれほど高い難易度ではないため、コントローラーを投げる前にクリアできるのではないかと。初見では無理でも、わかってしまえばなんとかなる類なので、決して”無理ゲー”ではありませんし、体力の続く限りリトライできるし回復アイテムも豊富にありますからね。

かわいいは正義

Shantae and the Pirate's Curse かわいい

そんなわけで『Shantae and the Pirate’s Curse』は、2Dアクションとして必ずしも優等生というわけではないものの、プレイ中は概ね笑顔でいられる良作です。テンポよく謎を解きながら多彩なアクションでボスを蹴散らし、たまに転落とトゲでイラっとさせられても、クリアする頃にはシャンティにすっかり魅了されていることでしょう。

シャンティちゃんかわいい!!

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