【River City Girls】レビュー キュートでポップな現代版「くにおくん」は"かわいい"の暴力だった

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『River City Girls』を2周して裏ボスまで倒したのでレビュー。本作は「くにおくん」シリーズのスピンオフとして、きょうことみさこを主人公に据えたゲームとなっております。内容はベルトスクロールアクションを基本としたセミ・オープンワールドでレベルアップなどの成長要素もあり、ファミコンの『ダウンタウン熱血物語』の現代版といえばわかりやすいでしょうか。もちろん現代風にいろいろと刷新されているのですが、そこかしこに「くにおくん」の空気が漂っているため、実際にプレイすると「ああ、くにおくんだなぁ」と感じられます。しかも女の子がかわいい。最高では。

「かわいい」でブン殴ってくる

まず注目したいのが描き込まれたドット絵ビジュアル。キャラクターがぬるぬると動きます。主人公だけでなくザコ敵から背景のモブまで、とにかく細かく動きまくり。これだけでなんだか楽しくなってきますね。…なりません? 録画してコマ送り再生してみると思った以上に細かく動いているので感動します。オススメ。

キャラクターも背景も凄まじい描き込みのドット絵。何がすごいってこれが最初から最後まで続く。

ドット絵だけでなく、ショップで買い物するときの1枚絵もステキ。変な店員ばっかりですが(※かわいい人もいます)、きょうことみさこは毎回かわいいんですよ。会話シーンでコロコロ変わる表情もかわいいし、オープニングのアニメーションでもかわいい。こうやってかわいいを積み重ねてくるのでゲームをやっているうちに2人のことを好きになってしまうんですよね。さすがWayFoward、かわいいの作り方をよくよく理解しておられる。かわいいは正義、その積み重ねは暴力。

どれだけ個性的な店員を前にしても常にかわいいきょうことみさこ。かわいい。

カットシーンがマンガ調になっているのもいいんですよ。ただのマンガではなく動いてしゃべるマンガです。もともとマンガっぽい雰囲気の世界なので非常にマッチしているのではないかと。かわいいだけじゃなく、笑えるシーンもいっぱいあってとってもよいです。好き。

動いてしゃべるマンガで進行するカットシーン。雰囲気と合っているので実にしっくりきます。

ちなみに音声は英語のみなのですが、よくよく聞いてみると日本語の字幕とちょっと違うことを言っている場面も。誤訳ではなく意図的なのでしょうけど、英語音声だと主人公2人はくにおとりきのボーイフレンドどころか…。いや、それはゲームを進めてのお楽しみ。なんにせよ、きょうことみさこがハチャメチャなのは変わりません。

現代版「くにおくん」はコンボが気持ちいい

ゲームは「くにおくん」をベースとしたベルトスクロールアクションになっています。軸を合わせて殴る蹴るって感じですね。『River City Girls』ではそこに現代風の要素として緩めのコンボ要素が入っています。弱攻撃の連打から強攻撃、さらにゲージ消費技で追撃って流れが基本。〆技をキッチリ当てれば「バシュゥー!」と吹っ飛ばせたり「ズシン!」と叩きつけたりして爽快です。ゲーム開始時は技の種類も限られていますが、ショップで技を購入して増えてくるとコンボのバリエーションと動きの幅も増えてくるため、進めれば進めるほど楽しくなってきます。

コンボの一例。弱攻撃の連打から下+強攻撃で打ち上げて空中投げでトドメ。気持ちいい。

コンボはとても気持ちいいのですが、難点はボス戦では役に立たなくなってしまうこと。多くのボスがコンボの途中で割り込んでガードしてくるためです。こちらのターンだと思って殴っていたら簡単にひっくり返してくるのでなかなかストレスが溜まります。少ないチャンスに最大のダメージを与えるためのコンボではないのかと。ボスが簡単に沈められないように、という意図はわからないでもないのですが、どうせ体力3分の1ごとに無敵になるんだからいいじゃん、と思わなくもない。

コンボの途中で割り込んでガードしてくるボスたち。気持ちよくさせてくれません。

「くにおくん」だからゴミ箱でブン殴る

伝統の「くにおくん」アクションも健在。バットやゴミ箱で殴ったりボールを投げてぶつけたり、ダウンした人を持ち上げてブンブンしたり、いつもの「くにおくん」が展開できます。他にも工事現場では転落したりさせたり、ショップで飯を食って回復したり強化したりと、どこをどうみても「くにおくん」ですね。やられたザコ敵が字幕で捨て台詞を吐きながら消えていくところもいつもどおり。ビジュアルは全然違うのにこれだけ「くにおくん」要素があるのでプレイ感は「くにおくん」なんですよね。

「くにおくん」の工事現場といえば手前が穴になっているのは常識。ブッ飛ばして落とせ!

序盤がキツくて終盤が比較的ラクな難易度

これもやはり「くにおくん」だからというべきか、難易度もそれなりの高さになっています。特に序盤は厳しめ。というのも、レベルが低く体力も低いこともありますが、技を買っていくと回復アイテムにお金を回せないからです。逆に技をすべて買った後半になってくるとお金が余りはじめ、回復アイテムをガン積みにできるのでむしろ難易度が下がる傾向にあります。このあたりはやや調整不足感が否めないかも。

中盤の難所ヒバリ戦。回復アイテムを買いこんでおきたいがまだまだお金が足りない時期なので厳しい。

ゲームクリア後に解放される「NewGame+」で強さやアイテムを引き継いで遊べる2周目以降は快適そのもの。初回はストレスに感じたところも気持ちよく通過できるので、2周目を遊ぶかどうかでゲームの印象がかなり変わるかもしれません。収集要素や裏ボスなどもあるため、どうせなら2周遊ぶことをオススメします。主人公も2人いますしね。

主人公は2人いるのだから2周しましょう。操作感は似ているようで性能はけっこう違います。

細かいけれど難点もなくはない

概ね楽しく爽快なゲームですが難点がなくはありません。たとえば、攻撃とマップ移動と会話のボタンが同じこと。攻撃の起点となる弱攻撃とマップ移動と会話がすべて同じボタンなので意図せず移動や会話が発生しやすいんですよね。余っているボタンもあるのだからそちらに割り当ててもよかったのではと思わなくもない。

弱攻撃とマップ移動と会話が同じボタンなので意図せず発生しやすい。戦うときはバス停からも離れよう。

それからアイテムの効果が買うまでわからないこと。ただの回復アイテムなのか何かしらの付加効果があるのかがわからないだけでなく、そもそも回復アイテムなのか装備品なのかすらわからないのはいかがなものかと。お金に余裕が出てくる後半はそれでも問題ないのですけれども、金欠が続く序盤は本当に困りもの。シリーズの伝統と言われたらそうなのかもしれませんが、ここは踏襲しなくてもよかったんじゃないかなと思います。

「かわいい」でブッ飛ばせ!

やってることはハチャメチャですが不思議とかわいいきょうことみさこ。でもやっぱりハチャメチャです。

そんなわけで『River City Girls』は現代版の「くにおくん」としてもかわいい女の子が主人公のアクションゲームとしても楽しめる1本になっています。「くにおくん」シリーズファンだけでなくベルトスクロールアクション好きも要チェックです。それからドット絵好きにも。ひたすら敵を殴ってボコボコにするゲームですが、その殴る蹴るが楽しく気持ちいいのだから問題ありません。最初のうちはストレスを感じるところもあるかもしれませんが、慣れてくれば気持ちよくブッ飛ばせるようになるはず。キュートな2人で大暴れしてやりましょう。

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