【SDガンダム ガシャポンウォーズ】個人的ベストガンダムゲームはこれなんです

SDガンダムを動かしてみたい欲求に応えてくれるベストなゲームが『ガシャポンウォーズ』だと思っています。

ガンダムの映像を見ると頭の中にガンダムの流れがやってきて、ガンダムのゲームがやりたくなってくるわけです。で、ゲームをやっているとそこに登場する作品が見たくなってくる、と。ボクは単純なのでメディアミックスの渦に簡単にのまれるのです。

今回も『ガンダムUC』の6巻を見た影響で何かやりたくなって、手元にあった『SDガンダム ガシャポンウォーズ』をやることにしました。ユニコーンどころか00もいませんけど、このゲーム。

SDガンダム ガシャポンウォーズ

SDガンダムゲームの決定版

SDガンダムのゲームといえば、真っ先にディスクシステムの『スクランブルウォーズ』やファミコンの『カプセル戦記』を思い浮かべる人が多いかもしれません。ボクもこの2作品は大好きで、特に『カプセル戦記』は一日中遊んでいた記憶があります。

シミュレーションとアクションを融合させたシステムで、戦闘は自分でSDガンダムたちを操作できるところが最大の魅力でした。やっぱり、好きなMSを自分の手で操作したいわけですよ。シミュレーションは難しいイメージがありますが、ある程度気楽にやれるところも大きいですし。

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このシステムを復活させたのが『SDガンダム ガシャポンウォーズ』なんです。もともとゲームキューブで発売され、その後Wiiでもリメイクされています。気楽なシミュレーションパートとアクションによる戦闘で、SDガンダムをガシガシ動かせるところは、ファミコン時代と変わらぬ楽しさです。

お手軽でお気楽なシミュレーションパート

ゲームモードはいろいろ用意されているのですが、基本はシミュレーション+アクションのモードです。クリアすることで、敵が使っていたユニットからランダムでユニットを入手でき、自軍を強化していけるので、このモードを進めることがメインになってきます。

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シミュレーションパートはターン制のシミュレーションなのですが、戦闘は自分の腕がモノをいうアクションなので、気楽にユニットを進攻させていけます。お手軽で気楽といっても、ただ前進するだけでいい、というわけではありません。シンプルになりすぎて存在意義を失うようなことはないのです。

実は、陣取り要素も入っています。ユニットが歩いたマスは自軍の色になっていき、割合が増えると勝ちになります。ユニットとユニットを結んだラインも含めて自軍の陣地になっていくので、マップ上でアタック25的な戦いが繰り広げられるわけです。

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自軍のユニットはコスト制で、あらかじめデッキを組んでおくのですが、スタート時には3機しかいません。ターンが進むごとにベースから1機追加され、拠点を占領することでも追加で登場してきます。デッキの中からランダムで出てくるため、やや運要素が絡んでしまいます。

また、ターンごとに1枚カードを引いて、回復や陣取りなど、さまざまな効果がランダムで発生します。マップに落ちている星も、同じようにさまざまな効果があり、これもランダムに降ってきます。なので、いろいろと運要素が絡むところは多いのですが、それで成り立つ程度の「ゆるさ」が何よりの魅力でもあります。ガチガチのシミュレーションではないので、気楽にユニットを動かしていけるわけです。

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2重の3すくみ構造をもったアクションパート

敵ユニットに自軍のユニットをぶつければ戦闘が発生します。隣接したユニットも一緒に戦うので、最大3対3のチーム戦になります。攻め込まれた側は開幕しびれてスタンしているので、ちょっと不利になっています。

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ユニットごとにそれぞれ違った武装をしているのですが、基本は「射撃」、「格闘」、「タックル」の3つになります。この3つのアクションが3すくみになっていて、たとえば、射撃中に格闘を食らうとスタンしてボコボコにされてしまいます。格闘をしかけられたときにタックルを出せば、相手を押し返せたりするわけです。

さらに、このゲームはユニットごとに「じゃんけん属性」を持っています。すべてのユニットは「グー」、「チョキ」、「パー」のどれかの属性が設定されていて、じゃんけんの勝敗と同じく、有利不利が決まっています。じゃんけん属性で勝っていると、相手からのダメージは通りにくくなり、こちらのダメージはより大きくなるのです。この属性があるので、単純に高コストユニットが有利になることがなく、デッキの構築やマップ上での配置などを考えることになります。といっても、好きなMSばっかりで組んでもなんとかなるんですけどね。

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また、戦闘中にはいろいろなアイテムが降ってきます。このあたりは『カプセル戦記』とも似てますね。パワーアップや回復、武器など、ランダムなので運も絡むのですが、降ってくる前に音が鳴り、落ちてくる場所は影で見えるため、アイテムを取るための駆け引きが生まれます。機動性はユニットによりますが、ジャンプやブーストを使った機動力はかなりあるので、スピード感溢れる戦いになったりします。

SDになっても設定どおり作りこんであるMSたち

登場作品は、宇宙世紀組とSEED系が半々で、ファーストから逆シャアまでと、SEEDとDestinyあたりです。SDガンダムシリーズではおなじみのサイコロガンダムや、武者ガンダム、ナイトガンダムもゲスト的に登場してます。

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MSたちはデフォルメされていても原作に合わせた機能を有しており、しっかりガンダムしています。たとえば、ビグザムにビーム兵器があまり効かなかったり、SEED組のPS装甲に実弾があまり効かないけど、時間が経つとシフトダウンして白黒になったり。

もちろん、過去作同様、水の中では水泳部が大幅有利になったりします。他にも、ユニットには得意な地形が設定されているので、マップに応じてデッキを考えるのも楽しみの1つになっています。高コストMSを詰め込んだだけのデッキが最適解になるわけじゃないので、リプレイ性に繋がっているのです。

豊富なゲームモード

シミュレーション+アクションのゲームモード以外にも、たくさんのゲームモードが用意されています。対戦やサバイバルなど、ひたすらアクションで遊びたいときのためのモードもあるのです。

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その中でも特にオススメなのが「100問バトル」モード。使用MSや敵MSなど、特殊な条件が決められているバトルが100種類用意されています。このモードでは、上から見下ろした視点だけでなく、MSの背後からの視点になったりと、かなり純粋なアクションになっているところもあります。

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条件は本当に特殊で、たとえば、ジムだけでビグザムを倒せ、とか、ビグザムだけのバトルロイヤル、とか、武者ガンダム対ナイトガンダム、とか。ファンネル持ちばかりのバトルロイヤルなどは、激しい弾幕を回避しているだけでニュータイプ気分が味わえるほど、スピード感溢れるアクションになってます。

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次回作はまだでしょうか…

GC版、Wii版と発売されてからけっこう時間が経っていますし、00やユニコーンといった新作もあったのですから、そろそろ新作をですね。お願いできないものかとずっと待っているわけです。

SDガンダムのゲームといえば、いまや『Gジェネレーション』シリーズや『スパロボ』シリーズなのかもしれませんが、やっぱり自分で動かしたいわけですよ。オレが俺たちがガンダムだったり阿修羅を凌駕したり可能性に殺されたりしたいじゃないですか。

いまなら3DSとかPSNでオンラインに対応させてリリースすればけっこういけるんじゃないかと思うのですが…だめ?

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