【真・女神転生4】ファーストインプレッション スリリングで戦略性の高いダンジョンRPG

正式なナンバリングタイトルとして満を持してリリースされた『真・女神転生Ⅳ』。ちょっと触っただけなのにどっぷり浸かれそうな印象がヒシヒシと。

真・女神転生Ⅳ

メガテンシリーズが大好きなので、少し触れただけでテンションがあがりっぱなしです。言いたいことが多すぎるのですが、言いたいから全部言います。だって『真3』が2003年ですから10年ぶりですよ10年ぶり。シリーズファンなのでベタ褒めしてしまいそうな気がしますが、そうでなくても第一印象からかなりよさげです。

一言でいうと『真3』っぽいスリリングさをさらに増したような印象になっていました。そしてパーティを組み立て、バトルを支配する戦略性の高さも磨きがかかっているように感じました。

いまはスタートからチュートリアルを兼ねたクエストを終え、最初のボスっぽいのを倒したところです。

フィールドでもスリリングなシンボルエンカウント

ダンジョンは『真3』のようにプレイヤーキャラクターが見えているカタチですが、今回は敵シンボルもフィールド上を動いています。敵シンボルと接触するとバトルになるのですが、Xボタンで攻撃をすると先制できるようになっており、このへんは『P3』や『P4』に近いかも。

敵シンボルは、立ち止まっていても沸いて出てくるようで、ダンジョン内ではぼんやりしていられません。沸くポイントはある程度決まっているようですが、歩いている最中に足元から沸くことも。たとえ囲まれてしまっても、1回戦闘をすれば敵シンボルは一旦すべて消えるため、連戦になることはないですが、敵の先制を受けるリスクは膨大なので、歩いている最中からスリリングです。

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敵シンボルに攻撃を当てるのは、最初はなかなか難しいのですが、間合いの計り方は敵シンボルの足元を見るとやりやすいかも。敵シンボルの足元には、向いている方向も表示されているので、背後を取っているなら自分から叩きにいって、正面の場合は相手がこちらに向かってくるところへ攻撃を置いておく感じ。

フィールドでの操作は『真3』の感触が近いと思います。スティックで移動しながら、L・Rボタンで方向を操作していくような感じですね。2画面を利用して、下画面にマップが表示されているのですが、マップを見ていると敵シンボルが見えず、上画面を見ているとマップが見えない、と、なんとももどかしい気持ちになるかも。慣れだと思いますけど。

ちなみに、メニューは下画面に表示され、タッチペンでの操作もできるようになっているものの、一切タッチペンを使わずに操作することもできますね。個人的にはタッチペンを使わずに済むならそっちの方が楽なので助かってます。

一瞬で死ねるプレスターンバトル

戦闘は『真3』から引き続きプレスターン制になっています。パーティ全員の行動を選んでから行動開始になるターン制ではなく、1人ずつ行動を実行していく形式ですね。

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弱点を突いたりクリティカルを決めたりすることで行動回数が増えるところも変わっていません。しかし、ここに新要素の「ニヤリ」が追加されています。行動回数が増えるような行動をとったときに「ニヤリ」と笑うことがあり、キャラクターが強化されるわけです。

弱点を突き続ければ一方的なタコ殴り状態になる反面、敵に弱点を突かれるとそのままゲームオーバーになりかねない、というハイリスクハイリターンなバトルが、「ニヤリ」によりさらにスリリングに強化された感じです。

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ボス戦などで弱点属性がかみ合うとニヤニヤしっぱなしです。これ、思っていたよりもかなり壮快なシステムになってます。といっても、もちろん敵も使ってくるので、やはり怖い面もあり、スリリングといえるでしょう。

今回は主人公が死んでもゲームオーバーにはならず、残った仲魔のみでバトルが継続します。バトル終了後は、主人公がHP1で復活しているので、いつもより難易度は下がるかと思ったら大間違い。序盤だからかもしれませんが、2回攻撃を食らうだけであっさり死ねます。2体で登場した敵に話しかけてフラれると、そのまま死ぬとか日常茶飯事。いや、ホントに死ねます。とはいえ、どこでもセーブはできますけどね。

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どこでもセーブできるし、主人公が死んでも仲魔だけで戦えるし、全滅してもお金で復活できるし。「だからいいでしょー?」といわんばかりの死にっぷりです。全滅することはないけど、ヒヤヒヤしっぱなし、って感じですね。

ダンジョンの探索にクエストと密度も高そう

ダンジョン内にはアイテムが配置されているのですが、時間の経過で再配置されるようです。同じ場所を何度も訪れることになっても、そのたびにアイテムを拾えるのはいいですね。『世界樹』シリーズの収集系っぽいかも。

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メインストーリーとは別に、サブクエストも受注して進行するカタチになっており、クエストをこなしていれば自然と育成ができそうです。まだ序盤なのでなんともいえませんが、クエストの充実次第では、退屈なレベル上げの時間など必要ないでしょうね。

合体キャンセル不要だけど迷いまくる要素のてんこ盛り

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悪魔合体によるスキルの継承は今回も健在。今回は、素材となる悪魔と合体結果の悪魔のもつスキルから、好きなものをすべて選べる仕様になっています。もう死んだ目で合体キャンセルをする必要はなくなったのです。

しかし、スキルを自由に選べるとなると、これはこれで悩むことになるわけで。自由とはかくも重たいものだったのか。

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仲魔のレベルアップ時に、プレイヤーキャラクターにスキルを伝授する「ウィスパーイベント」が発生することがあります。これがあるので、仲魔に所持させるスキルはさらに悩まされることになりそうです。いまのところ、弱点を突くための属性攻撃さえあればなんとかなってますが…。

そしてアプリ。おなじみ「デビルアナライズ」などはレベルアップ時に取得できるポイントを消費して追加していくことになります。これがまた迷う。自分のスキルの所持数、仲魔のスキルの所持数、仲魔のストック数と、全部欲しいけどポイントが足りないので選ばざるを得ない。

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迷う要素がある、ということは、それだけ考えなければならないことがあるわけで、RPGとしては大正解なのですよね。そういう意味では、『真4』はまだまだ悩みの種を尽きさせてくれそうにはありません。

装備品も迷うことだらけ

今回は装備品が見た目に反映されます。オシャレ装備なんてしてる余裕はあるのか、って気もしますが。

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どうも装備品には「防御力」というものがなさそうです。防具はHPが増加する効果があり、さらに上半身は属性耐性、下半身はステータスパラメータが追加されています。属性には弱点もあるので注意が必要かも。

武器には攻撃回数が設定されているので、数字だけで選んではいけませんね。また、プレスターンバトルなので、命中率も大事。

お金もあまりないので迷うだけ迷って初期装備のボクはどうかと思いますが…。

いかにもメガテンっぽいストーリーにワクワクしっぱなし

どうみても「よしお」と「わるお」な2人はおそらくロウとカオスへの分岐に深く関わるのでしょう。ゲーム開始から、『真1』を彷彿とさせる展開に、ファンならゾクリとさせられるのではないでしょうか。

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初周なので好きな選択肢を選ぼうと思っていたのですが、どうもニュートラルっぽい選択をしようとしてしまう…。で、どっちつかずの選択をしてみたらバロウズに怒られる始末。

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ただのナビゲーション役かと思ったら、意外とキャラがしっかりしてるバロウズさん。今後の活躍にも期待してます。

後先考えずに「なんとかなるだろー」とダンジョンの奥へ進んでいたのですが。

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なんとかなりました。なにかアプリ的なものでもくれるのかと期待したのですが、ここではボス前の回復でしたね。

先にいたのはアルラウネ。ボスになるなんて出世したものです。毒の全体攻撃とスキル攻撃が痛い。弱点の火炎属性攻撃もちが2人いたので犠牲者を出しつつも勝利。

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アギがなければ即死だった、というか、即死級のダメージが飛んでくるんですけど。

それにしても、あからさまにかませっぽいキャラクターのナバールくんですが、まさかメガテンでアヘ顔を見ることになるなんて。

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なんとなく脳筋ステータスで育成しているのですが、今回は魔力上げたほうがよかったんじゃないかなと後悔中。力を上げても通常攻撃のダメージはあんまり変わらないような…。

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特典のサントラは歴代OPのアレンジ版も

特典のサントラは8曲収録されています。『真1』、『真2』、『真3』のオープニング曲のアレンジが収録されており、シリーズファンならテンションあがること間違いなしかと。

『真1』といえば、デーー…ン デッデッ…、のあれです。『真2』といえば、デーー…ン (シュー)シャラーンのあれです。そしてパイプオルガンの生演奏による邪教の館メドレーは圧巻。

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ブックレットは登場人物のラフ画や、ボツイラストなどが収録されてます。邪教の館メドレー以外は短い曲なのですが、シリーズファンなら「!!!」ってなること間違いなしだと思います。

以降のプレイ状況はプレイ日記として書いていきます。最初のプレイ日記はこちら。
【真・女神転生Ⅳ】プレイ日記 三途の川をさまよいつつミノタウロス攻略戦