【ガールズ&パンツァー】見終わったので感想とか

少女+戦車といえば異色だけど、スポ根モノとしてはまさに王道のど真ん中。これは広くオススメしたい作品。

ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)|公式サイト

2012年冬に10.5話で一旦中断していた『ガールズ&パンツァー』の11話、12話がようやく放送され、やっと完結を見ることができました。待たせただけあってすばらしいクオリティの一言。

女の子ばっかりが大勢出てくるアニメはいっぱいあるわけで、そこに男の子のハートを掴むために戦車と結びつけた本作。最初見たとき「無茶するなー」と思っていたのですが、終わってみればその完成度の高さに終始見入ってしまいました。こんなにキレイな化学変化を起こせているのはなかなかないんじゃないかなーと。

少女+戦車=スポ根モノ

要するに、この話って「スポ根モノ」なんですよね。弱小校に主人公がやってきたことで、さまざまな苦難を乗り越えて全国優勝を目指す、という流れは、いろんなスポーツを題材にした話でよくあるパターンだと思います。『ガルパン』ではこのスポーツが「戦車道」と呼ばれる戦車バトルになってるだけで、やってることは完全に「スポ根」なんですよね。

かわいい女の子キャラクターとミリタリーな戦車バトルをどう結びつけるか、一歩間違えば一気にしらけてしまいそうな材料を実にうまく料理しています。『ストライクウィッチーズ』のように、得体の知れない敵を登場させるのも1つの手段だとは思うのですが、『ガルパン』は別の手段を用いたのです。ご都合設定をルール化してスポーツにしちゃったんですね。

女の子いっぱいでバトルモノをやると、どうしてもご都合展開になってしまいがちです。しかし、『ガルパン』においてはこの割り切り方がすばらしい。いくらなんでも戦車でバトルしたら命に危険があるんじゃないかって? 安全には配慮されてるから大丈夫! このくらいのご都合設定にツッコミを入れるのは無粋というもの。

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完成度の高さで勝負した王道ストーリー

弱小校が強豪校と対決して勝ち進み、負けたチームとは笑顔で握手…、「努力・友情・勝利」の図式そのまんまです。少女+戦車という異色の組み合わせですが、やっていることはスポ根モノにおける王道中の王道なんですね。

しかし、王道なストーリーを盛り上げておもしろく見せるのは非常に難しいところのはず。ですが、これをキッチリやってのけているからこそ、すばらしい作品になっていると思います。戦車バトルが丁寧に描かれているから、ピンチから逆転、というストレートな展開がめちゃくちゃ盛り上がるんですよね。

そんなわけで、非常に完成度が高かったため、未見の人はぜひ一度見ていただきたいと思います。「どうせしょーもない萌えアニメなんだろー?」と思っているそこのアナタ、食わず嫌いせずちょっと見てみましょうよ。見始めたら「ヒャッホォォウ!最高だぜぇ!」、見終わったら「パンツァーフォー!」ですよ。

で、そろそろゲーム化の話とかないのでしょうか。個人的にはエンディングのデフォルメ戦車を動かしてみたいので、『ガシャポンウォーズ』形式のシミュレーション+アクションのシステムが理想なのですが、プレイヤーが西住殿を操作する『サクラ大戦』形式もアリかなー、とか妄想が止まりません。シミュレーションにするなら『Gジェネ』みたいに車種と乗組員を自由に構成できるシステムもいいなー、とか。ゲームメーカーさん、どうですか?

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