
書籍【この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた】
『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』(原題『The Knowledge How to rebuild our world from scratch』)は、何らかの大破局によって人類が滅亡に瀕した後、現代のような豊かな生活を再建するためのマニュアル本です。荒野をヒャッハーし尽した後、食糧も電気もなくなったところから、文明的な社会を作り上げるにはどうすればいいのか?
『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』(原題『The Knowledge How to rebuild our world from scratch』)は、何らかの大破局によって人類が滅亡に瀕した後、現代のような豊かな生活を再建するためのマニュアル本です。荒野をヒャッハーし尽した後、食糧も電気もなくなったところから、文明的な社会を作り上げるにはどうすればいいのか?
ゾンビを題材にした映画やゲームはあまりに多く、彼らが登場するたびに「またゾンビか」と思ってしまうほどの昨今。ついに日常系アニメにまで進出したゾンビたちですが、この勢いでそろそろ現実の世界にやってきてもおかしくない頃合でしょう。さて、ゾンビたちがボクたちの世界へやってきたら、どうなってしまうのか? そもそも、ゾンビたちをこの世界に招き入れるためにはどうすればよいのか?
本書は『利己的な遺伝子』のリチャード・ドーキンス博士の講義を和訳・編集した本で、編訳者によるインタビューも収録されています。ダーウィンにはじまる進化論をわかりやすく解説した入門書であり、ドーキンス氏のエッセンスが詰め込まれた彼に対する入門書でもあり、非常に読みやすい本でした。
人類を月へ送り込むアポロ計画を科学や技術の面ではなく、マーケティングの面から追いかけた本。月へ到達するまでのサクセスストーリーだけでなく、その後、人々が宇宙開発から関心を失ってしまうまでの過程が書かれており、当時の広告や写真などがカラーで多数掲載されていて資料価値も高め。タイトルに込められたもう1つの意味を考慮するなら、やっぱりサクセスストーリーなのかも。
科学というものは実験や観察を通して宇宙のさまざまな法則を見つけ出してきました。でも、この宇宙のすべてに法則が存在すると考えてしまうのは大きな間違い。この世界がカオス的な無作為に支配されているのかを、確率や統計や量子などいろんな方向から説明してくれるのがこの本です。
本書は人間の「期待」という心の動きがもたらすさまざまな影響について科学的に解き明かしていく本です。心の動きだけでなく脳の働きにまで踏み込んでいるので、心理学から脳神経科学まで広い範囲で使われています。本の帯に書かれているような具体的な疑問をあげて説明されているので興味深く、読みやすいのもポイント。
「無」をテーマにした科学の話、などというと、なんだか宇宙的なスケールを想像してしまいますが、本書における「無」はもうちょっと範囲が広め。ビッグバンや完全な真空の話もあれば、数字のゼロにまつわる話や絶対零度の話、男性の乳首なども「無」意味な存在として登場したりします。「無」の話だけど「無」意味ではない、そんな科学エッセイ集です。
「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか?」 哲学や神学が挑み続けている高尚で深遠なこの問いに、科学が答えを出してくれました。というか、この問題が問題ではなくなってしまったのです。これってかなりすごいことでは。
非常に魅惑的な疑問ですが、ネタバレしちゃうとこの本を読んでも別に答えはでません。大昔から続くこの疑問に立ち向かっている現代の哲学者、物理学者、数学者、神学者などを訪ね、さまざまな解答案から考えていく本になっています。まだ答えの出ていない疑問だからこそ、考える楽しみが残されているというわけです。
人類の科学っていまどのくらいのところにいるんだろう?どのへんまでわかっていて、どのへんまでわかっていないのか。そこらへんのことが気になっていたので読んでみました。