8bit風のドット絵キャラクターと、美しいライティングが印象的な『Legend of Dungeon』。見た目通りのシンプルなアクションで、ランダム生成のダンジョンに挑むアクションRPGです。ただ、ちょっとばかりシンプルすぎるかも。
Legend of Dungeon
Steam：Legend of Dungeon
これもSteamのホリデーセールで買い込んだゲームの1つ。「安い」を理由に買い始めると財布の紐が緩んでいることに気付かなくていけません。
『Legend of Dungeon』はKickstarter発のタイトル。SteamでもGreenlightを通過して販売されています。なんだかんだで、このビジュアルに惹きつけられた人が多いということでしょう。
8bit風キャラと美しいライティングの融合
ボクも購入の決め手はやはりこのビジュアル。こういうファミコン風なドット絵にはトコトン弱いんですよ。
キャラクターは8bit風ですが、ライティングは非常に美しく現代的。新旧の表現が融合していて、懐かしいながらも新鮮なビジュアルになっています。このグラフィックは本当にすばらしい。
暗がりでランタンを灯すと、伸びる影がキレイ。
静止画ではちょっとわかりづらいかもしれませんが、光源の動きに合わせて影も動きます。2Dなキャラクターを光と影で立体的に映し出している感じですね。
何気にBGMもかなりの曲数があります。ランダムなダンジョンで単調になりやすい部分を上手にカバーしているのではないでしょうか。
ちゃんと見た目に反映される多種のアイテム
キャラクターはファミコン風ですが、装備品はちゃんと見た目に反映されます。武器も防具も、装備すれば表示されるのです。
特筆すべきは、被り物の種類の多さ。頭に被る防具は非常に多く、ユニークなものばかり。
カッコイイものからかわいいもの、変なものまで本当に多種多様。見た目だけでなく、ちゃんと装備効果もあるので、実は結構重要です。
アイテムについてはやや不親切なところもあり、特に消耗品の効果がわかりづらいのが難点。ポーション関連は飲むまで効果がわからず、飲んでも何が起こったのかわからないことも。
やり込んで覚えろということかもしれませんが…
アクションはシンプルだけどシンプルすぎるかも
操作は十字キーに割り振ったキーで上下左右に移動、アタックに振ったキーで攻撃。攻撃は手に持った武器で殴るだけでなく、溜め攻撃もあります。あと、飛び道具が使える武器もありますが、基本的にワンボタンで非常にシンプル。
ベルトアクション的とはいっても、できることは少ないので、やや単調かも。アクションでどうにかするというよりは、アイテムと装備品にモノを言わせる感じでしょうか。
敵の集団に突っ込むと死ねるので、1匹ずつ引っ張ってきて倒す感じです。このジャンルの基本なわけですが、やってるとなんだか懐かしい気持ちになってきますね。
ただ、やれることの少なさは時間と共に退屈さにもなってきます。攻撃にも撃破にも、特別な気持ちよさや壮快感がないのが問題なんじゃないかと。
かゆいところはかゆいけど、見た目が気に入ればアリ
本作は4人での協力プレイに対応しています。良くも悪くもピコピコ感のあふれるアクションなのですが、それでも多人数で遊べば化けそうに思えます。
しかし、残念なことにCOOPはローカルのみで、オンラインは非対応なのです。操作はシンプルなので、来客用にはいいかもしれません。
動画で見るかぎり、なかなか楽しげなだけに残念。
Legend of Dungeon Trailer – YouTube
もう1つ、非常に残念なところは、セーブや中断機能がないこと。本作はランダムなダンジョンの探索ですが、無限ではなく最深部が26Fです。さすがにそこまで到達するにはそこそこの時間が必要なので、中断できないのはキツイ。
じっくり遊ぶRPGというよりも、アーケードゲーム感覚でサクっと遊ぶのがいいのかも。オンラインのスコアランキングに対応しているところを見ても、そういう感じの遊び方が向いているのかもしれません。
いろいろと不親切なところもあり、かゆいところに手が届いていないのは事実ですが、ビジュアルの良さはかなりのものなので、見た目が気に入ったなら、このキャラクターに触って動かせるだけでも値段分の価値はあるかも。ただし、アクションはシンプルすぎて地味に感じるかもしれないので、好みが分かれるところなんじゃないかなと。
