【CoD:BO2】DLC『Revolution』レビュー 見た目は新鮮だが堅実な追加

DLC第一弾となる『Revolution』がxbox360版に先行配信されて数日。実際に遊んでみたところの感想などを書いていこうと思います。

DLC第一弾として配信された『Revolution』。内容は4種類のマルチプレイ対戦用MAPと1種類のゾンビモード用のMAP、新たなゾンビのゲームモードと新武器が1種類となっています。ゾンビ関連はさっぱり遊べていないので今回の記事でも触れません。ごめんなさい。

※2013/2/9追記
ゾンビモードのTURNEDについてレビュー記事を追加しました。
【CoD:BO2】【Revolution】新ゾンビモードのTURNEDをやってみたらパーティゲームだった

4種類の追加MAPの舞台は、スキー場、砂漠の町、ダム、スケートボード場とバリエーションに富んでおり、新鮮な気分で戦いに望むことができました。舞台背景は既存MAPとまったく別物ですが、内容はかなり堅実な仕上がり。

また、シリーズで初となる武器の追加は注目されるところでしたが、こちらも無難な性能になっていました。もともとの武器バランスを壊さないように、それでいてちゃんと使える性能になるように、調整の苦労が垣間見えます。

DLCという「追加要素」に求められるのはマンネリを蹴飛ばして新しい風を吹き込むことにあるのですが、新しいのは見た目の部分がほとんどで、中身はそれほど新しさがあるわけではありませんでした。しかし、これは無茶な冒険をしなかったためで、長く遊べるための追加要素として、堅実に作られていることが伺えます。

では、MAPと武器について、それぞれ見ていきましょう。

DOWNHILL スタンダードな中・遠距離戦MAP

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DOWNHILLは川の字タイプのMAP。このタイプのMAPは既存MAPにも多くみられるため、構造自体は目新しいものはありません。Dominationの旗は中央のラインに1列に並ぶ配置で、これも目新しいことはありません。スキー場のイメージどおり、アップダウンが大きく、広めのMAPになっていました。

ストレートにひらけた場所が多く、中・遠距離主体のカスタムが活きてきます。待ち伏せに適した場所もあちこちに存在するものの、遮蔽物も多く、身を隠しながらの接近も不可能ではありません。正面からの撃ち合いがメインになりつつ、中央付近に複雑な構造を置き、裏をとるには外周を遠回りする…、ものすごくスタンダードな構造になっているかと。

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目玉となるのは中央のロープウェイのギミックですが、轢かれて笑えるのは最初だけですね。戦況に影響するほどでもなく、まさにオマケといった印象。雪原MAPというとあまりいいイメージがなかったのですが、今回の雪原はすごくフツーな感じに落ち着いたと思います。

こういうとあまりいい印象がないように見えるかもしれませんが、フツーに遊べるって大事です。変に冒険したものより、キッチリ遊べるものに仕上げてきてくれているのは、どちらかというと好印象でした。

MIRAGE 三角配置の旗と混乱しやすいリスポン

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MIRAGEは複雑な八の字タイプのMAP。中央の大き目の建物をぐるっと囲むカタチの構造で、外周部分も障害物が多く複雑です。加えて、砂煙のためか大気汚染のためかはわかりませんが、ちょっと視界が悪くなっています。

BO2には珍しく、Dominarionで旗が三角状に配置されています。一直線上に旗が並んでいるMAPでは前線が構築されやすく、正面からの撃ちあいが増えますが、三角配置となるMIRAGEでは、前線が不安定でとにかくめまぐるしくなりがち。旗の配置の都合上、既存MAPとはかなり違った展開になります。

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敵味方ともに散り散りになりやすく、そのためリスポンもかなり混乱しがちです。リスポンしたら敵が目の前を走っているとか、その逆の状況も頻発するイメージ。とはいえ、待てるポイントもいくつかあり、そこを抑えると一気に優位になることも。これって、リスポンが混乱しやすいので、狭い範囲を制圧し続ける戦い方が有効になっているだけなのかもしれませんが。

めまぐるしい展開になりやすいのはリスポン位置の不安定さが理由なので、抑えるべき場所をキッチリ抑えてくる相手だと、かなり一方的な展開になることも。最初のうちは「どう立ち回るのが正解なのか」がわかりにくいため、いまのところプレイヤー間の差が出やすいMAPだと思います。

HYDRO MELTDOWNのミニタイプ?

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HYDROはBO2には珍しくない左右対称方タイプのMAP。左右対称MAPは、スタート位置での有利不利がほとんどない反面、やや面白みに欠けるかも。とはいえ、開始早々に部屋を出ていきたくなるような圧倒的な有利不利がつくよりはいいはず。

互いのスタート場所が近く、見た目のイメージよりも狭いけど、地下の水路がある二重構造になっているため、面積はけっこうある感じ。 距離が近いのに裏取りルートが多いため、リスポン地点に敵がうろついているのが日常茶飯事になっています。

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中央のややひらけた道路を挟んで、各スタート地点の建物2Fから打ち下ろせる構図はMELTDOWNに近い印象も。また、目玉となる水場ですが、RAIDのプールのように移動速度に影響はないし、増水による即死ゾーン化もそれほど戦況に影響を与えていない印象です。撃ち合いの最中に流されていく敵を見ると思わず吹き出してしまいますが…。

GRIND 室内・外周でメリハリある構造

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GRINDも八の字型MAPだが、中央建物で近距離戦、外周で中・遠距離戦とメリハリがある構造です。全体的に明るいカラーリングなので敵が視認しやすいのもポイント。

中・遠距離戦になりやすい外周だが、遮蔽物も多く、身を隠しながらの移動もできるため、試合が止まることは少ない印象。中央の建物は入り口が4箇所もあり、室内は混戦になることも。しかも天井が天窓になっており、航空支援も通るので、中で待っていればいいというものでもありません。

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MAP上に転がっているスケートボードは撃つと動きます。また、自転車の上を歩くと「ちりんちりん」と音がしたりと、製作者の遊び心があちこちに散りばめられています。見た目のイメージどおり、RC-XDを走らせるととても楽しいです。いや、ちゃんと敵にぶつけますよ?

無難な調整の新武器PeaceKeeper

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シリーズ初の武器追加ということで、かなり慎重な調整をしたのではないかと思われます。SMGカテゴリなのに、低レート、低威力で射程が長いという妙な立ち位置ですが、使ってみるとけっこう使いやすかったりします。とはいえ、明確に強さを感じられるほどのパワーはない印象です。

「有料DLCの武器なのに弱い!」という意見はもっともな気もしますが、お金で勝利を買うタイプのゲームではないので、現状の性能くらいがちょうどいいのかもしれません。もうちょっと強くても大丈夫だったと思いますが、既存の武器バランスを壊さないように、慎重に調整をした結果がこの性能なのでしょう。

性能の検証結果は以下の記事で。

【CoD:BO2】新武器PeaceKeeperを検証してみた | シバ山ブログ

Revolution DLC Gameplay Trailer – Official Call of Duty: Black Ops 2 Video – YouTube