映画館で何度も観たんだからディスク版は買わなくてもいいかな…、なんて思っていたのですけれども、店頭で現物を目にしたらそのまま手にとってレジまでご案内。もちろん、特装限定版の方を。だってさ、パッケージの裏にミカの例のセリフが書かれてるんだぜ? そりゃ買っちゃいますよね。
この特装限定版に含まれているのは、本編ディスク以外に特典映像のディスクが2枚とボコのうたの音楽CD1枚、それにブックレットと原画集になります。収納BOXは島田フミカネ氏の描き下ろしですが、さらにその上に収納できるBOX in BOXとして水着イラストのBOXまで付いてきました。こちらはソフマップの店舗特典だそうで、お店によっていろいろあるようです。なんにせよ、手にとればズッシリくるボリュームとなっております。
本編の内容についてはいまさら語るべくもないので、ディスク版だからこその部分を紹介していきましょう。といっても、全部ではないです。さすがに全部は紹介しきれないので。
厚いブックレット
まず、なかなかの厚さを誇るブックレットから。中身は「鑑賞の手引き」としてキャラクターや戦車の紹介の他、舞台となる大洗の紹介などもアリ。とはいえ、見所はやはりキャストやスタッフへのインタビュー。なかでも印象に残ったのは島田愛里寿役・竹達さんのこれ。
パンツじゃないから恥ずかしくないっスよ。
もう1冊のブックレットは作画監督の杉本功氏による自選作監修正集。いわゆる原画集的なヤツです。どれも印象深いカットばかりなのですが、コメントで「あー、やっぱり」と思ったのがパイプ椅子に潰される桃ちゃんのカット。やけに生々しく崩れる大量のパイプ椅子が悲壮感を漂わせていたシーン、やはり相当の苦労があったようです。コメンタリーでも言われていましたが、命を削って生み出されているカットが多すぎる。まさしく人生が詰まってる。
大ボリュームのコメンタリー
次は、オーディオコメンタリー。本編は2時間もあるのに3種類もコメンタリーが入ってます。1つ目はキャストコメンタリーとしてあんこうチームの5人の声優陣、2つ目はスタッフコメンタリーとして水島監督と3DCG監督の柳野氏、3つ目はミリタリーコメンタリーとして監修の面々と杉山P、となっています。どれも非常に愉快で楽しいのですが、全部聞いてるとそれだけで6時間吹っ飛びます。吹っ飛ばしました。
3つのコメンタリーに共通して登場する話題が食べ物の話。これは大洗の町との相乗効果を抜きにして本作を語ることができない状況を端的にあらわしているのではないかと。
※画像は特典OVAより。
個人的に印象に残ったのは声優さんの「今回も戦車講座はあるらしいですよ、まだ収録してないけど」「えっ」と、監督の「収録するOVAの作業、まだ終わってないんですよね」「えっ」の2点。聞いてるこっちも「えっ」ってなる。なった。もともと劇場版は夏公開予定だったはずが地球温暖化の影響をもってしても夏とは言えない季節での公開になっていたわけですが、ディスク版は発売日に間に合って本当によかった。
ともあれ、未だに新しい発見があるのが本作の凄まじいところ。黒い三連星かと思ったら街の遊撃手だったとか、見切れてるけどセイブセンセンだったとか。個人的にコメンタリーでの1番の発見は、エンディングの観覧車の跡が画面手前から伸びてたこと。奥の丘の上に台座があるのでパッと見はそこから転がってきたように思えてしまうのですが、実は1周まわってきてるんですよね。観覧車先輩、マジお疲れ様である。
新しい発見といえば、劇場公開版からいろいろと細かく修正されている部分があるようなので、そこを探すのも楽しいでしょう。といっても、そんなに細かいところまで覚えきれていませんけども。でも「あれ?ここってこんなだったっけ?」と思う部分はやっぱり修正されていたりします。ガルパンおじさんたちが検証しているので答え合わせしてみるのも一興。
http://togetter.com/li/980279
OVAは島田愛里寿のエピソード
ピクチャレーベルがいい感じの特典ディスクの見所はなんといってもOVA「愛里寿・ウォー!」。劇場版の後日談としてラスボスだった島田愛里寿にスポットを当てたエピソードになっており、戦車から降りた普段の愛里寿が見られます。これを見ると愛里寿というキャラクターがより親しみやすい人物に見えてくるので、劇場版本編の見方も変わってくるというもの。
そういえば、TVシリーズの第1話で必修選択科目の中に妙な科目が混ざってるなーと思っていたのですが、マジで妙な科目を履修している様子が収められているのも見所。そりゃ文科省のメガネも動く。
そして本編に立ち返り繰り返す
で、こうして特典映像やらコメンタリーやらを見てまわっていると、また本編が見返したくなってくるわけですよ。しかもおうちで観るディスク版なのだから一時停止もコマ送りもやり放題。大勢のキャラクターが一斉に動いてるシーンや一瞬しか映らない背景の看板まで見放題なのです。というか、そんな看板にまでネタが入ってるのが本作の恐ろしいところ。
そんなわけでガルパンな日々が続いております。家で毎日ガルパンが観られる!と夢のような状態ではありますが、夜中に観ちゃうとテンション上がって眠れなくなる危険性があるので注意しましょう。でも注意してどうこうなるわけじゃないし、人生の大切なことだから大丈夫。観たくなったときに観て(翌日)散りましょうぞー。
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