映画【キングスマン】感想 最高にカッコよくて笑えて壮快な紳士的スパイアクション

遅ればせながら『キングスマン』を観てきました。ちらほらとタイトルを見かけたので気になって予告PVを見てみたら、めっちゃおもしろそうだったので劇場へ。で、実際に観てみたら想像以上におもしろかったわけです。この痛快なスパイ映画を見逃すのはもったいなさすぎるので、できるだけネタバレ抜きでご紹介しましょう。

本作はいわゆる「スパイ映画」なのですが、最近の「007」シリーズのようなシリアスな内容ではなく、とにかく派手で痛快なノリとなっています。これは劇中のセリフにもあらわれていましたが、シリアスになりすぎた最近のスパイ映画に対するカウンターでもあるようです。ちょうど上映前の宣伝で「007」の最新作がいかにもシリアスそうな予告を流していたので、コントラストがくっきり。

そんな昔ながらのスパイ映画である『キングスマン』を構成しているのは、荒唐無稽だけどちょっとありそうなガジェットに、ジョークとトリックを交えたクールな舌戦、そしてスーツを纏ったどこまでもジェントルマンなスパイたち。そのすべてがハチャメチャだけどカッコイイ。秘密のエレベーターから地下基地に通じているとか、隠し扉の向こうに武器庫とか、お約束もテンコ盛り。「そうそう、スパイ映画ってこんな感じ」とニヤニヤしっぱなし。最終的にはすべてを超えてブッ飛んでいってくれますけど、この突き抜けたノリは大好き。

物語はひたすら愉快で痛快。わかりやすい伏線を配置しておいてから、全部キレイに消化していってくれるので、とにかく気持ちがいい。防弾仕様の傘もライター型の爆弾も靴に仕込んだナイフも、紹介したからにはすべて使ってくれるし、次々に出てくるいけすかないヤツらは全員キッチリ叩きのめしてくれるので、気分はスッキリ爽快です。

全体的にコテコテのスパイ映画っぽさが追及されているようで、ともすればコミックのヒーローのようにも感じてしまったのですが、それもそのはず。原作は本当にコミックなんですね。(観終わってから知りました。) とはいえ、ヒーローっぽさを感じたのは、本作が痛快なスパイ映画というだけでなく、主人公の成長物語を兼ねている点です。

もともとスパイとは縁のない生活を送っていた主人公が徐々に裏の世界を知っていく…という展開は、観ている側に世界観の説明をするのに有効な手法なのですが、そこから一人前のスパイになるまで描きつつ、まったく退屈させないのは本当にお見事。スパイになるための訓練が笑ってしまうほど厳しいので、息つく暇もないのですよね。大きな試練を乗り越えて主人公が「キングスマン」になっていく様は、まさにヒーローモノ。

最後には派手な花火を打ち上げて華麗に〆てくれるのだけれど、そのシーンは息を呑むほど美しいので、どうかクライマックスにはコーラもポップコーンも口に含まないようにお願いしたい。映画が始まったら早いうちに飲み込んでしまうか、エンドロールまで取っておくか、どちらかにしましょう。劇中でも言われていたとおり、マナーが人を作るのです。それさえ守れば、今日からアナタも「キングスマン」。

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