【レディ・プレイヤー1】感想 そうそう、ゲームって開発者との対話なんですよ

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『レディ・プレイヤー1』観てきました。個人的にはテーマも内容も心に刺さりまくりで最高でした。ゲームを愛するすべてのオタクたちはこんなブログ読んでないでさっさと劇場へ走るべき。本作はあのスティーブン・スピルバーグが監督を務めているということで一般向けにゴリゴリ広告が打たれている印象でしたが、公開に先駆けて原作を読んでいたボクとしては「大丈夫?めちゃくちゃオタク向けだよ?」と心配していました。が、そこはさすがのスピルバーグ。最高のエンタメ作品に仕上げられておりました。なので、オタクもオタクじゃない人も観ましょう『レディ・プレイヤー1』。最高です。

原作小説と映画で2度お得

『レディ・プレイヤー1』はアーネスト・クラインの小説「ゲームウォーズ(原題「Ready Player One」)」を原作とする映画です。原作小説は上下巻からなる長編で、「これを2時間ちょっとに収めるのは厳しくね?」というほどのボリュームなのですが、めちゃんこ上手いこと映画サイズにまとめられておりました。大幅に変更されているところも多々ありますが、原作同様の設定を活かしつつ、より映像に栄える展開になっています。なので、原作を読んだ人も楽しめますし、未読の人が映画鑑賞後に原作を読んでも楽しめることでしょう。

どっかで見たことあるヤツらが押し寄せてくる!

本作の舞台は2045年。現実世界は荒廃しているため、画期的なVRワールド「オアシス」が文字どおり人々の心の拠り所になっている、という設定です。ストーリーは、オアシスの開発者ジェームズ・ハリデーの遺産5000万ドルとオアシスの全権を巡って彼がゲーム内に隠したイースターエッグを探して全世界のプレイヤーが競争する、というもの。要するに仮想世界でドッカンドッカンです。これだけ聞いてもあまりおもしろそうにみえないかもしれませんが、本作のおもしろいのは、オアシスを形作るモノや人が現実に存在するさまざまな作品、すなわちゲーム、アニメ、コミック、特撮、映画、音楽などなど、ありとあらゆるものから登場しているということ。なんというステキ空間。

たとえばPVとして公開されている冒頭の映像では、デロリアンと金田のバイクがデッドヒートする中をキングコングが妨害する、という凄まじさ。テキストで書いてみるとワケがわかりませんが、実際そうなのだから仕方ない。もちろんこのシーンだけでなく、全編通してずっとこんな感じであっちにもこっちにもネタだらけ。なので情報量がえらいことになっています。とてもじゃないが1回じゃ把握しきれないので何度見ても発見がありそう。しかも、どのネタもただ存在しているだけでなく、たとえば金田のバイクが例のポーズでズシャーって滑っているように、原作のネタをうまいこと拾っていたりするので一瞬も油断ができません。マジで情報の洪水です。本作を観てきたオタクたちがすごい早口でまくし立てていたとしてもそれは仕方のないことなんです。だってそんだけ詰まってるんだもの。

ちなみに、日本向けにガンダムをプッシュされたPVも公開されています。原作を読んだ身としては「あんなチョイ役だったガンダムをそんなにプッシュして大丈夫?」と、これまた要らぬ心配をしてしまいました。でもさすがはボクらのガンダムさん。最高の見せ場をもらっていました。事前情報として原作のクライマックスに登場するアレとかソレとかがいなくなっているとも聞いていたのでそこも不安だったのですが、原作に負けず劣らずアツいシーンになっておりました。ああ、ボクもガンダムで行きたい。

ストーリーも完全にゲームで素晴らしい

そんな猛烈なネタの嵐の中で展開されるストーリーも素晴らしい。何が素晴らしいってゲームなんですよ。物語の中軸が完璧にゲーム。単にゲームを題材にしてるとかゲーム内の物語とか、そういうことではなく。よく「ゲームは開発者との対話だ」って言うじゃないですか。『レディ・プレイヤー1』は完全にそれなんですよね。開発者の隠したイースターエッグを見つけるためには開発者について知らなければならない。彼の愛したポップカルチャーを学び、彼の人生を追いかけ、そのうえで彼ならきっとこうするだろうとアタリをつけて挑む。このゲームを作ったヤツならきっとこう隠すはずだ、と。これぞゲーム、まさにゲームじゃないですか。そうしてたどり着いた先で与えられるメッセージも含めてパーフェクトにゲームなんですよね。これは本当にゲームが好きな人じゃないと書けないでしょう。もうね、最高。大好き。

Ready Player One

しかし、本作の最後は「ええー…」となるゲーマー諸氏もいるかもしれません。でも、あれってファミコン世代のおっさんにとっては高橋名人から言われたことでもあるんですよね。ゲームもいいけどゲームばっかりじゃダメってやつ。とはいえ、個人的にはあんな世界であんなゲームがあるならゲームばっかりでもいいじゃん!と思わなくもない。ダメな大人でごめんなさい。ともあれ、『レディ・プレイヤー1』はゲームが生活の一部と化しているような人ほど刺さる映画だと思います。なので、すべてのゲーマーはさっさと劇場へGO! 気に入ったら帰りに原作も買って帰りましょう。マジで激アツですので。

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