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脱・初心者を目指すときに意識する3つのポイント、これは3つのステップといってもいいかも。 これって実は、格ゲーの面白さ、楽しさの核心に触れるためのステップだと思います。
格ゲー初心者講座 第1回 最初に意識すべき3つのポイント
格ゲー初心者講座 第2回 シンプルな考え方で自キャラを操作しよう
格ゲー初心者講座 第3回 相手キャラに目を向けよう
格ゲー初心者講座 第4回 相手”プレイヤー”と駆け引きをしよう
格ゲー初心者講座 第5回 カンタンに使えるネタを4つ
※最初におことわり!
別に格ゲーが上手なわけではないけど、「りろんはしってる!」みたいな戯言です。 実践したけど勝てねえぞオラァ!って言われても、おれも勝てませんので…ごめんなさい…
格闘ゲームの対戦をもっともっと楽しむために。どこを目指してやってけばいいのか、ってことについて書いていこうと思います。5回くらいに分けて書くつもりです。
内容は格ゲーそのものの初心者向けにしたつもりです。なので、ある程度やってる人にとっては「何を今更」の繰り返しになってしまうかもしれません。
さて、タイトルにある「最初に意識すべき3つのポイント」は、以下の3点です。
1.自分のキャラを操作できるようになること
2.相手キャラを見られるようになること
3.相手プレイヤーを意識できるようになること
では、それぞれのポイントについて見ていきましょう。
1.自分のキャラクターを操作できるようになること
ものすごく当ったり前のことなんだけど、1番最初に初心者の心を折りにくるのはここだと思います。 陥りやすいのは、自分のキャラクターの操作に夢中になるあまり、相手を全然見ていない、って状態。 こうなっちゃうと、対戦ゲームなのに、対戦が成立してない、ってことになってしまう。
これだと、勝っても負けてもあんまり楽しくない。(ほとんど勝てないと思うけど…)
操作の練習はトレーニングモードとかCPU戦で、ひらすら反復練習することになります。 なんてことを言うと、対戦できるようになるまでのハードルが高く感じてしまうかもしれない。というか、実際高いんだからしょうがない。
実は、この段階には罠が潜んでいる。ゴールはあるんだけど、それはたどり着けないゴールなんだってこと。 どんなに練習しても、どんなに繰り返しても、ミスをしない人なんていないからだ。
なので、あんまりここで留まってしまってはいけない。 最低限必要な基本だけを練習して、ある程度できるようになったら、対戦に飛び込んでしまえばいいのだ。 1番最初のステップだけど、1番最後までずっと付きまとう悪魔だったりもする。長い目で、末永くお付き合いしましょう。
攻略サイトとか攻略Wikiを眺めていると、基礎といいつつ暗号のようなコンボ表記がされていて眩暈がするかもしれない。 でも、何も攻略情報の記述どおりにしなけりゃいけないこともないので、自分でアレンジしてもかまわないと思います。 (必要最低限の絞り込み方については、第2回で解説予定。)
ここで大事なのは、頭のリソースを自キャラ操作だけで埋めてしまわないことです。 最低限の簡単な基本だけを抑えることで、自キャラ操作に割くリソースを減らして、その次の段階、相手キャラクターに視点を移すことにリソースを割くことを目指すわけです。
2.相手キャラクターを見られるようになること
自分のキャラクターがある程度操作できるようになってくると、次は相手キャラクターに視点が移ってくるようになります。 相手を見て対応する、ってことができるようになる段階です。
自キャラの操作に夢中だった段階では、視点の中心は自キャラにある。だから、相手が何をしているのか、ってことはあまり見えていない。 なので、目をつぶって1人でブンブン腕を振り回して暴れているような状態だったわけですね。
しかし、視点の中心が相手キャラクターに移ると、状況はガラリと変わってくる。 ここで1番変化が見られるのは、ガード技術の向上、つまり、防御ができるようになってくるということだ。 相手を見てないとガードができない、なんて当たり前に思えるかもしれないけど、最初は驚くほど見えていないものなんです。
その次に、間合いっていうものを意識できるようになってきます。 自分が有利な間合いに移動して、それを維持するように立ち回ろうとするわけです。 相手が見えていなかったときは、間合いを相手にコントロールされていたから、ずっと不利な戦いを強いられているんですね。
頭のリソースが自キャラの操作に全部持っていかれていると、画面全体が見えていないってこともあります。 体力ゲージとか、必殺技ゲージとか、画面内の情報は多い。それで判断しなきゃいけない状況もたくさんあります。 格ゲーに限らず、どんなゲームでもそうだけど、慣れれば慣れるほど、画面の全体が見えるようになってくるはず。
こうして視野が広がってくると、「状況」というものが見えてきて、状況ごとの動きも自然と変化してくるわけです。ここまで来ると、次は画面には映っていないことにも意識が回るようになります。そう、「 相手プレイヤー」です。
3.相手プレイヤーを意識できるようになること
最後に、相手キャラクターではなく、相手プレイヤー、つまり、中の人を意識できるようになるという段階に到達します。 相手キャラも操作して動かしているのは、同じ人間なんですね。 これが意識できるようになってくると、読み合いとか、駆け引きというものが生まれてくる。
ここでようやく、格ゲーの1番面白い部分に触れられるわけですね。
相手キャラを見られるようになってきても、すべての動作を「見てから」では対応しきれません。 そこで、「読み」が発生するわけです。相手の行動を予測して備えておくわけです。もちろん、これは相手もやっています。だから「読み合い」なのです。
守備的には、下段がくる?中段がくる?投げがくる?それとも飛んでくる? 攻撃的には、立ちガードしてる?しゃがみガードしてる?ジャンプする気か?反撃狙ってる?などなど。 ある程度予測しているから、対応が間に合うわけです。また、対応の幅も広がります。
先にも触れましたが、こういった「読み」は、相手もやっています。こうして読み合うことで、「駆け引き」が生まれるわけです。 駆け引きを繰り返して、読み勝ったり読み負けたりすると、対戦は俄然面白くなってきます!勝つことに手ごたえが感じられるし、負けたときの悔しさもひとしおです。
ここまできて、ようやく「対戦が成立した」といえるかもしれません。 そう考えると、なかなかに厳しい道のりというか、敷居が高いというか。 でも、それだけの価値がある面白さだと思うわけです。
やり込むしかないけれど、走る方向は定めておこう
格ゲーの中には、なるべく早くこの段階の楽しさに触れて欲しいという目的で、いろいろ工夫されていることもあります。 操作をシンプルにしてみよう、とか、画面内の情報を減らしてみよう、とか。
また、プレイヤーがどの段階にあっても楽しめるような工夫がされている場合もあります。 ガチャガチャしてるだけでも派手に動くようにしてみよう、とか、エフェクトを見やすくして何が起きているかわかりやすくしよう、とか。
ただ、どんな工夫を追加しても、変わらないことがあります。 腕の差がちゃんと反映されるようにしよう、という根本です。
がんばって練習した人や、時間を費やしてたくさん対戦をこなた人に、今日始めたばかりの人がガチャガチャやってるだけで勝てるようにはなってません。どの格ゲーも、プレイヤーの努力が報われるようにしよう、という作りになっています。 結局のところ、いっぱいプレイして修練あるのみ、ってことなんですが、たくさんやるにしても、走る方向は定めておくべきだと思うわけです。
こうやって書いたことが、少しでも道しるべになってくれたらいいなと思う次第です。せっかく時間を費やして遊ぶわけですから、楽しみたいですよね!
次回以降は上にあげたポイントの1つ1つについて、もう少し掘り下げていこうと思います。もう少し具体的に、「とりあえず何すりゃいいの?」ってことを書いていくつもりです。
格ゲー初心者講座 第1回 最初に意識すべき3つのポイント
格ゲー初心者講座 第2回 シンプルな考え方で自キャラを操作しよう
格ゲー初心者講座 第3回 相手キャラに目を向けよう
格ゲー初心者講座 第4回 相手”プレイヤー”と駆け引きをしよう
格ゲー初心者講座 第5回 カンタンに使えるネタを4つ