最高のドット絵ゲーがやってきたぜ！ 『ナイトロエクスプレス』は現代日本風の世界を舞台とした2Dガンアクション。キャラクターの動きも良ければ背景の作り込みもスゴイ！ 賑やかなビジュアルでドンパチできるのは本当に楽しく爽快！ ただ、「狙って撃つ」ことにフォーカスしたアクションのため、操作がちょっと難しくなっており、人を選ぶ側面はあるかも。でもこの雰囲気、個人的には大好物なやつです。
公式サイト：Nitro Express（ナイトロ エクスプレス） | Game | PLAYISM公式サイト
最高のドット絵で描かれる現代日本
『ナイトロエクスプレス』はGrayfax Software製のアクションゲームです。Grayfax Softwareといえば、『オレンジブラッド』の開発元でもあります。『オレンジブラッド』といえば描き込まれたドット絵が印象的なRPGでしたが、アクションとなった今回もそのビジュアルは健在。というか、動きまくるようになったぶん、さらに進歩したといえるかも。
このドット絵で描かれる現代日本風の世界はマジですごい。見たことあるような街並みに見たことあるような店の数々、普段見慣れているような光景にいつも通っているような商店街。モノや建物が面白すぎて目を奪われっぱなしです。背景だけでこんだけ楽しめるの、最高ですね！
「例外車両処理班」
プレイヤーは「例外車両処理班」の朝比奈警部補として、「コンパニオン」と呼ばれる自律型のドローンたちと銃撃戦を繰り広げることになります。暴走したロボットと戦う感じですね。「例外車両処理班」はたった3人のチームなのですが、ボスは普通のおじさんっぽいけど切れ者風、裏方はサボってゲームばかりしてるようで超凄腕ハッカー的な感じ、そして主人公はガンマニア、という編成で、こいつらの方が例外なのでは？みたいな印象。でもこういうチーム、いいよね。
狙って撃つのがガンアクション
アクションゲームとしてはバリバリ撃ちまくるタイプのゲームではあるんですけど、本作を特徴づけているのは「狙って撃つ」こと。パッド操作であれば右スティックで撃つ方向を操作することになります。狙って撃つこと自体もなかなか難しいのですが、同時に敵の攻撃を回避する必要もあるため、思った以上に大変です。意外とムズいぜ。
また、狙って撃つ以外のところでもガンアクションしてます。多種多様な銃には攻撃力だけでなく装弾数やリロード時間も設定されていたりするんですよね。また、走ったり飛んだりしながら撃つと威力が下がり、立ち止まったりしゃがんだりしながら撃つと威力が上がるなど、扱い方も注意しなくてはなりません。このあたりはよくある2Dアクションとはだいぶ違う感覚で、攻略においても重要になっています。まさにガンアクション。
ガジェット各種はゲージ制
銃以外にも、グレネードやタレットなどのガジェットもあります。ガジェットはゲージ制になっており、時間経過で溜まっていくゲージを消費して使うことになります。モノによってゲージの消費量が異なるため、消費の少ないモノを連投するのか、消費の多いモノをここぞで使うのか、プレイヤーの性格が出そうなところです。戦いには、銃2種＋ガジェット2種を持ち込めるため、攻略の幅もありますね。
ちょうどよいボリューム
メインのストーリーは8ステージ構成。すんなりいけば2～3時間くらいなので、ボリュームは控えめ…、と思いきや、バリエーション豊かなミッションモードもあるため、言うほど控えめでもなかったりします。1つ1つのステージのステージの密度は濃いですし、銃やガジェットの種類も多いですし、繰り返し遊ぶならちょうどよいボリュームですね。むしろこのくらいがいいです。
銃器の扱いはムズかしいぜ
ゲームの難易度はやや高め。主な原因は操作の難しさになるでしょうか。2Dアクションで狙って撃ちつつ回避もしなきゃいけないのは大変です。また、描き込まれたドット絵と派手なエフェクト、そして画面の揺れ（設定できるけど）が相まって視認性もやや悪め。なのでイライラさせられる場面もあるかもしれません。あとリトライが毎回ステージの最初からなのも地味にしんどいかも。そんなに長くはないんですけどね。
内瀞市へようこそ
そんなわけで『ナイトロエクスプレス』、最高のドット絵で描かれる2Dガンアクションでした。バカスカ撃ってドカスカ壊す！ そんな爽快なゲームなのですが、狙って撃ちつつ回避もしなきゃいけないので思ったよりムズかしくも感じました。とはいえ、キャラクターや音楽、それに演出の良さなど、難しさを乗り越えてプレイしたくなる魅力もたっぷりなので、気になった人はぜひプレイしてみてください。内瀞市はいつでも弾薬たっぷりにしてアナタのお越しをお待ちしております。
