雪国の田舎町でローポリな軽トラに乗り、チルいラジオを流しながら配達をしながら住人たちと交流していくゲーム、それが『Easy Delivery Co.』です。ストアページにも「一切秘密なんてない のんびりドライブゲームです」と書かれていますね。また「おかしなことなんて何もありません、本当に本当です」とも。ホントでござるか~?
最高の雰囲気
プレステ1時代のようなローポリで描かれる寒々とした雪の町。空は曇ってるか雪が降ってるかでずっと灰色。そこで軽トラに乗り、ラジオから流れるいい感じの音楽を聴きながら配達に明け暮れる…、というのが本作です。もうとにかく雰囲気が良い! 夜中に1人でしみじみ遊ぶのに向いてます。こういうの大好き。

私はどこ?ここは誰?
本作の特徴として、マップはあるけどナビゲーションがないことです。つまり、自分が今マップのどこにいるのかがわかりません。荷物を受け取る場所や運ぶ場所は表示されますが、案内はしてくれません。なので、分かれ道のたびに「あれ?ここ右だよな…?」みたいに何度もマップを開いて確認しながら配達することになります。
なんて不便な!…と思うじゃないですか。いや実際不便なんですけども。でもそうしているうちに覚えちゃうんですよね、マップを。自分が今どのあたりにいるのかもわかるようになってきます。道路もそこまで複雑ではありませんしね。なんにせよ、ゲームでナビゲーションなしに走り回るって感覚はなかなか新鮮。今時そんなゲームないですもんねぇ。でもそれが本作の個性の1つになっています。
個性的な住人(猫)たち
配達の依頼をしてくる住人たちはみんな個性的です。人っていうか猫なんですけども。荷物を受け取りにいくたびに話しかけてくれて、それぞれの人となりとか関係性とかが見えてくるようになってるんですよね。なので、住人たちに会いに行くこと自体が楽しい体験になっています。変な人もいますけど、悪そうなやつはいない。そんな田舎町。
収入と生活費の狭間で
配達をする目的はお金稼ぎ。稼いだお金は食費と燃料費に消えていきます。食費はともかく燃料費も自腹なの?と思わなくもないですが、そういう仕事のようです。世知辛い。ともかく、配達を続けていると体力も燃料も減っていくので稼ぎ続けるしかありません。生きるって大変。
そのうえで、指定のアイテムを買うことでストーリーが進んでいきます。ストーリーが進めば行けるエリアが拡がっていき、エリア間の配達なども可能になっていきます。活動範囲が拡がれば仕事も増える!というわけでどんどん配達しましょう。幸いなことに、たくさん働けばたくさん稼げます。やったね。
それでも愛おしい町
こんな感じでナビゲーションもない中、個性豊かな住人たちと交流しながら走り回っていると、この町に対して愛着がわいてくるんですよね。ナビがないのも変な住人だらけなのも愛おしくなってくるんですよ。こんな一生灰色の空の下の寒村でも、なんか気に入ってしまうんです。これこそが本作の魅力でしょう。そんな町と住人だからこそ最後には…、おっと! 「一切秘密なんてない のんびりドライブゲームです」よ?
ちょうどよいボリューム感
クリアまでだいたい5~7時間くらい。なのでサクッと遊べます。やることはひたすら軽トラの運転なんですけど、住人と楽しく交流しつつ出費に追われていると意外と飽きることなく続けられます。雰囲気の良さもあるんでしょうね。内容に対するボリュームはちょうど良いと感じました。
ようこそイージー社へ
そんなわけで『Easy Delivery Co.』、雰囲気のよいドライブゲームでした。最初はナビゲーションのない不便さに戸惑うかもしれませんが、やっているとどんどん愛着がわいてくる、そんな魅力の詰まった世界になっています。や、秘密なんて一切ありませんからね。みなさんもイージー社で配達のお仕事を始めてみてはいかがでしょうか。気軽でハッピーな一日を!