3月7日~9日に京都のみやこめっせで開催された「BitSummit」に行ってきました。
レポートその1から引き続き、見てきたゲームのレポートを書いていきます。
会場の雰囲気とか空気とか感じていただければ幸い。
BitSummit MMXIV: Sound + Vision, Kyoto Indie Game Festival
「BitSummit」は日本最大のインディーゲームの祭典を謳うイベントです。
いろいろなゲームを見たり触ったりしてきたので、そのレポートなど。
この記事はレポートその2です。レポートのその1はこちらからどうぞ。
【BitSummit2014】京都で開催されたインディーゲームの祭典に行ってきたのでレポートなど その1
PS4で復活する『重装機兵レイノス』
このイベントに合わせて制作が発表されたPS4版『レイノス』
『レイノス』が好きなので本家に直訴して制作の許可をもらったのだとか。
隣にはメガドライブ実機と本家『レイノス』が置いてありました。
遊び始めたら1日終わってしまいそうなので触りませんでしたが…。
すでにプレイアブルでの出展でしたが、プレイ時間は短め。
いまはプロトタイプ段階ということで、まだまだこれから作り込まれていくといった段階のようですし、今後どこまで完成度が高まっていくのか、期待ですね。
インティ・クリエイツと稲船氏による2Dアクション『蒼き雷霆 ガンヴォルト』
Bitsummitにおいて発表されたタイトルで目玉の1つといっていいかもしれません。
蒼き雷霆をアームドブルーと読ませるくらいの中二感とハイスピードなアクションを組み合わせたものになりそうです。
蒼き雷霆 ガンヴォルト / Azure Striker Gunvolt : The first trailer – YouTube
プレイアブルで展示されていたのですが、常に数人並んでいる盛況ぶりでプレイできず…。
1ステージまるまる遊べる?のと実機が1台しかないことが重なっていたのかもしれません。
後ろで見ていた感じ、まだまだ慣れていないためか、そこまでスピーディな展開にはなっていなかったのですが、慣れるとかなり壮快なアクションができそうでした。
主人公の能力の電気バリアが攻撃にも防御にも使えて、ダメージを負わずに連続で敵を倒したり、銃で撃った敵をターゲッティングして一気に倒したりすると、スコアに倍率がかかって稼げるような感じだったでしょうか。
いまどき珍しくスコアがあるアクションゲームなんですよね。
スコア稼ぎって無意味だと思われがちですし、実際あまり意味もないんですが、だからこそ楽しかったり気持ち良かったりもするのですよね。
タマネギを叩いてビンゴを揃える『Million Onion Hotel』
『Million Onion Hotel』は、5×5のマスの上に現れるタマネギを叩きつつ、叩いた場所でビンゴを揃えるように狙っていくiOS用ゲームアプリ。
次々に生えてくるタマネギを叩くだけでも忙しいのに、ビンゴ状に縦横ナナメで揃うように考えるという、並列的な思考を求められるので、なかなか大変。
ゲームが進むと、爆弾とか岩のように硬いタマネギとか、何度も叩かなければダメなヤツらも交じってくるのでビンゴどころではなくなったり。
うまく揃えればフィーバー状態っぽいボーナスゲームがはじまったりもするようでした。
最後はボスっぽいのが登場するところで終了。
ステージのバリエーションはいろいろありそうでしたね。
ユニークな展示も多数
パッと見ただけでインパクトのある展示もいろいろありました。
これはアーケード風の筐体を備えたロックマン風アクションの『RokkoChan』と、シャンプーボトルをコントローラーにしたシューティング『シュココーココ』。
実はここ、Flashゲームのブースなのです。
ロックマンへの愛があふれている『RokkoChan』はアーケード筐体っぽくなっていて雰囲気バッチリ。ロックマンってアーケードゲームではないような気がしますが、些細な問題でしょう。
アーケードスティックで操作するロックマン、じゃなくて『RokkoChan』は意外と違和感なく遊べました。にしても、この筐体っぽいのはいいなーと。
隣で一際異彩をはなっているのは『シュココーココ』
コントローラーも自機もシャンプーボトルのシューティングです。
ボトルを傾けることで上下に移動し、シュコシュコ押せばショットが出ます。
白い液体状のシャンプーが放物線上に飛ぶので、当てるのがなかなか難しい。
何をしたらこんなゲームを思いつけるのだろうと思いましたが、そりゃあ風呂に入っているときですよね、たぶん。
そしてこちらは新作ファミコンソフトの『キラキラスターナイト』
キラキラスターナイト公式サイト
「30周年を迎えるファミコンの新作」ということでファミコンの本体と共に出展されていました。むき出しの裸Romですが、LEDも光っていてアイレムのカセット風味。ファミコン本体の端子が出ている場所がおかしな気もしますが、気にしません。
ゲームはジャンプと大ジャンプの2種類を駆使して流れてくる星を集めるアクション。
ファミコンとはいえファンシーでカラフルな感じでキャラクターも非常にかわいらしい。
シンプルですが、ジャンプ中の軌道修正が効かないので思ったよりもカンタンではないです。
見てきたゲームで印象的だったものはそんな感じ。
最後は総括的に感想など。
インディーゲームの可能性を感じたイベント
BitSummitに行ってみて意外だと感じたのが客層の広さ。
インディーゲームなんて知る人ぞ知るもの、ってイメージで、マニア向けのマニアックなイベントだと勝手に想像していたんですが、そうでもなかったです。
小さなお子さんを連れた家族連れもあちこちで見かけましたし、Oculus Riftを装着してキョロキョロしている子供の姿なども。男女比も半々とはいいませんが、女性客もかなり多く見られました。マニアかどうかに年齢も性別も関係ないとは思いますけど、むさいおっさんばかりというわけではなく、賑やかにやってるなーという感じ。いやむさいおっさんもいますよ?ボクとか。
これって要するに、いろんな人にインディーゲームを知ってもらおう、広めよう、という意味では、かなり成功してるんじゃないかなーと思うわけです。
展示してあるゲームは、新しい技術を実験的に取り入れたもの、独創的で尖ったもの、最近大手メーカーが作ってくれないレトロスタイルなもの等々、いろんなものがありますが、子供でも大人でも、男性でも女性でも楽しめているという、間口の広さもポイントなんじゃないかと思います。決してマニア向けじゃないわけですよ。
認知してもらえさえすれば、多くの人が楽しめるゲームであっても、知ってもらえる機会がなければ、埋もれた名作になってしまうのがこれまでのインディーゲームだったのかもしれません。知ってもらおうとネットで声をあげたり、こうしてイベントを開いたとしても、興味がなければ誰も振り向いてくれません。
でも、こうしてイベントを開いてみれば、広い層のお客さんが足を運んでくれているわけです。
インディーなゲームに興味をもっている人が思いのほか広く散らばっていたってことなんじゃないでしょうか。
そんな感じで、インディーゲームの可能性を強く感じられるイベントでした。
正直かなり楽しかったので、次回があればまた行ってみたいですし、こういったイベントが継続できる流れになればいいなと思います。なのでぜひ。