「DEAD OR ALIVE」シリーズの最新作にはなんと基本無料版が。せっかくなので遊んでみました。いいじゃないか、タダなんだし。
DEAD OR ALIVE 5 ULTIMATE
DEAD OR ALIVE 5 ULTIMATE|FTP
『鉄拳レボリューション』に続いて基本無料の格闘ゲームとしてリリースされたのは『DEAD OR ALIVE 5 ULTIMATE』。家庭用ゲームにもいよいよ本格的にFree-to-Playの波が来ている感じです。
せっかく無料なんだからやらない手はないと遊んでみました。「DOA」シリーズはDC版の2をやったのが最後だったので、かなり久々のプレイになります。南の島のカジノでルーレットを回す生活はやったのですけどそれはそれ。
鉄拳とは違ったもう1つのF2Pスタイル
先にリリースされている『鉄拳レボリューション』では、1プレイごとにお金が必要になるようなスタイルで、擬似アーケードともいえる課金システムでした。無料で遊べるクレジットには制限があり、時間経過で回復、もっと遊びたい場合にはお金を払ってクレジットを購入、といった感じです。
今回『DOA5U』は使えるキャラクターが4人だけという制限があるものの、それ以外はほぼすべて無料で遊び放題というスタイル。キャラクターやコスチュームを買うといったコンテンツのバラ売り型といえるでしょう。
『鉄拳レボリューション』が擬似ゲーセンなら、『DOA5U』は豪華な体験版、といった感じでしょうか。どちらのスタイルが正解なのかはまだわかりませんが、ゲームによって最適なカタチはそれぞれ違うでしょうから、どちらかが定着するかというよりも、メーカーごとにまだまだ頭を悩ませることになりそうです。
無料のキャラクターはかすみ、あやね、リュウ・ハヤブサ、ハヤテの4人なのですが、現在は期間限定でヒトミとジャン・リーも解放されています。こういったサービスを今後も続けていくのかもしれませんね。チュートリアルモードではヒトミを使うことになるので、このキャラ選択は納得かも。
個人的には時間もお金も気にせずに遊べる『DOA』方式がありがたいのですが、これメーカーさん大丈夫なの?と心配になってしまったり…。とはいえ、『DOA』はキャラクターの求心力に自信があるからこその販売方式かもしれません。
なんにしても、格ゲーに限らず対戦ゲームにおいてもっとも重要なものは対戦相手ですから、こういったカタチで対戦相手となるプレイヤーを確保してくれるのはありがたいところです。幸い、初日はネットワークが不安定になるほどの大盛況のようですし。
無料だからこそ新規参入者向けの作りが大事
基本無料のゲームは、ゲームを開始するまでのハードルは著しく低くなっています。なので、格ゲーに自信のない初心者、新規参入者の獲得が期待されるわけです。
ここで『鉄拳レボリューション』はゲームのシステムを大きく変更してきました。派手なエフェクトをつけた無敵技を導入したのです。3D格闘ゲームには馴染みのない無敵技の導入は賛否の分かれるところかもしれません。しかし、この無敵技の存在によって「無敵技を打つのか打たないのか」という読み合いが生まれることで、駆け引きの中軸を明確にわかりやすくしたのも事実です。『P4U』の逆ギレアクションなんかも同じようなものだと思っています。
一方、『DOA5U』は前作からの延長線上にある続編となっています。別ゲーになってしまうほどの大幅なモデルチェンジはなされていないわけです。『鉄拳』がF2P専用タイトルとして相応のチューニングを施されてリリースされているのに対し、こちらはパッケージもしくはDLCを買ってもらうための体験版としての色合いが強いので、ゲームの内容にも大きく影響している感じですね。
とはいえ、もともと『DOA』シリーズは「打撃・投げ・ホールド」の3すくみシステムが駆け引きの中軸におかれているので、そこはわかりやすいのかもしれません。CPUが3すくみを逆手にとって超反応してくるのはぐんにょりですが、対人戦だと非常に映えますし。といっても、『鉄拳』の無敵技ほどはシンプルにはなりませんけど。
チュートリアルモードはかなりのボリュームですが、課題の説明が1画面表示された後、実際に課題をこなす流れでテンポよく進む作りになっています。
初級・中級・上級に分けられているのですが、中級以降は後回しでもよさそうかなという印象。実戦形式の課題に登場するCPUは容赦なく攻撃してくるので、右も左もわからない初心者の自信を奪いかねませんが、最初は初級さえこなせばよさそうな気がします。
次々に課題をこなしていると、いつの間にか難しい課題に進んでいてCPU相手に苦戦させられ、あれ?自分はこのゲームに向いていないんじゃないか?なんて不安になったりしますが、たぶんそんなことはないので安心しましょう。
というわけで、久々の「DOA」を楽しんでおります。いえ、決してトレモで立ったりしゃがんだりを繰り返してたゆんたゆんしているわけではありません。ちゃんとコンボ練習とかしてます。ホントですってば!
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