【サイバーシャドウ】レビュー

『サイバーシャドウ』をクリアしたのでレビューなど。本作はレトロスタイルなドット絵ビジュアルの2Dアクションです。どことなく”アレ”っぽいな?と思われた忍者の皆さん、そうです。「忍者龍剣伝」です。手裏剣を投げたり壁に貼りついたりする忍者アクションだけでなく、シネマティックなカットシーンからも「忍者龍剣伝」シリーズへの確かなリスペクトが感じられます。ただし、難易度もそれっぽさを感じられるムズかしさになっているため、忍者ワールドの厳しさを思い知らされるでしょう。おのれ邪鬼王!

Cyber Shadow – Yacht Club Games

レトロスタイルなサイバーニンジャアクション

『サイバーシャドウ』はステージクリア型の2Dアクションとなっています。最初はジャンプ&アタックのシンプルなアクションだけなので地味に感じてしまうかもしれません。しかしゲームが進めば少しずつ能力が増えていくため、最終的には2段ジャンプやダッシュ斬りができる超カッコイイサイバーニンジャになれます。ゲームの前半と後半では別のゲームと言ってもいいくらいかも。

ちなみに、習得できる技に「パリィ」なんてのもあります。タイミングよく方向キーを前に入れることで敵の弾を弾ける、という性能。要するにブロッキングです。もちろん空中でも可。どんどん弾いて逆転劇を演出してやりましょう。レッツゴーニンジャ! あんまり狙いすぎると無駄に死ねます。ボクはレジェンドにはなれない…。

https://shibayamablog.net/wp-content/uploads/2021/01/cybershadow_bossvsblocking.mp4

なお、ステージクリア型ではあるものの、クリア済みのステージに再挑戦することも可能となっています。前のステージに戻るメリットとしては、新しいアクションを使えば前に行けなかった場所に行けるようになり、その先で体力やゲージの増加アイテムをゲットできる、といったところ。ほんのちょっと探索要素もあるって感じですね。以前は苦戦した場所を新たな能力で無双できる楽しみもアリ。

シネマティックに忍ぶ

ストーリーはシネマティックなカットシーンを中心に展開されます。アクションや難易度もそうですが、何よりドット絵のカットシーンから「忍者龍剣伝」っぽさを感じるのはボクだけではないはず。素直にカッコイイです。

ちなみに、音楽もめちゃんこカッコイイです。

ニンジャはノックバックに弱い

『サイバーシャドウ』の特徴はなんといってもなんといっても難易度。かなり高めになっています。この手のゲームにありがちなことですが、敵に接触→ノックバック→転落死、のコンボが炸裂しまくります。敵やトゲの配置が本当にいやらしい。残機の制限などはないため、死にまくりながら何度も挑戦できるのですけれども、チェックポイントから次のチェックポイントまでの距離が結構あるのがまた厳しい。難所のいくつも突破しなければ次のチェックポイントに辿り着けないため、折られます。忍びの道はつらく険しい…。

道中の厳しさに比べるとボス戦は普通です。さすがにカンタンとまでは言いませんが、割かしあっさりパターンがわかるようになっている印象ですね。場合によっては初見で倒せるなんてことも。もちろん苦戦させられることも多々ありますが、ボスのバリエーションは豊富なのでどれもおもしろいんですよ。

正統派ニンジャアクション

そんなわけで『サイバーシャドウ』は見た目も難易度もレトロスタイルなアクションゲームとなっております。作りは間違いなく現代基準のものですが、そのムズかしさからくる感情はまさにあの頃のもの。狭い足場に陣取る敵にぶつかって転落死させられた思い出が今ここに蘇ることでしょう。とはいえ、高難度のアクションゲームとして高い完成度でまとまっていますから、歯応えのあるゲームを求めている忍者にはうってつけです。この忍道、駆け上がってやりましょう。

『サイバーシャドウ』はPS4/PS5、Switchの他、Xbox One、PCでもリリースされており、Xbox game passにも対応しています。忍者でも有料。

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