【BitSummit2014】京都で開催されたインディーゲームの祭典に行ってきたのでレポートなど その1

3月7日~9日に京都のみやこめっせで開催された「BitSummit」に行ってきました。
参加できたのは最終日だけですが、それでも予想以上に楽しめました。
現地で見かけたり触ってみたりしたゲームとか、イベントの雰囲気とか書いていきます。

BitSummit MMXIV: Sound + Vision, Kyoto Indie Game Festival

「BitSummit」は日本最大のインディーゲームの祭典を謳うイベントです。
東京の方で開催されるイベントにはなかなか足を運べませんが、京都くらいならなんとか届く範囲なので、思いついたが吉日、行ってまいりました。

開催期間は3月7日~9日。
一般開放は2日目と3日目で、今回参加したのは最終日の3日目です。

インディーゲームといっても、何がインディーで何がインディーではないのかがハッキリわからないというか、無理に分ける必要もないというか、プレイヤーとしての立場からいうと、どこの誰が作っているのかはそんなに大きな問題じゃないというか。あえていうなら、ゲームを作りたい人たちが作りたいように作ったゲーム、という括りになるのかもしれません。

そんなインディーゲームが多く集ったのがこの「Bitsummit」です。
bitsummit201402
Nexus5のHDR機能ががんばりすぎてずいぶん明るい写真になっていますが、もうちょっと照明を落とした暗い感じだったような…。

会場の雰囲気に近い感じで撮れていたのは入り口付近のブース。

スポンサーの派手なブースが並んでいるエリアですね。
次世代機でプッシュされるインディーゲームをみると「流れキテル感」ありますね。

会場はなかなか多くのお客さんがいて、どのブースでも大抵は人がついている感じでした。
何十分も待つような列が形成されることはないですが、誰かしらが遊んでいるくらい。
混みすぎてもガラガラでも困るので、個人的にはちょうどいいくらいだったかなと。

会場を歩いていれば、そこら中から声をかけられてチラシを渡されて「Hey You!ちょっと遊んでかない?」といった具合なのでシャイなボーイでも安心な具合でしたね。

チラシとかパンフレット的なものがどんどん溜まっていくのでThe Behemothのブースで配られていたクリアファイルは重宝しました。

中にはかわいいカードも1枚入ってます。

日本だけでなく、海外からの参加もあり、日本語と英語どころかいろんな言語が入り混じった多国籍で無国境な感じもあり、他でもいわれているとおり活気のあるイベントになっていたのではないかと。

では、ここからは会場で見たり触ったりして気になったゲームを紹介していきます。

宇宙を制するのはスープである 削岩機が壮快な2Dサンドボックス『Nom Nom Galaxy』

nomnomGALAXY

スタッフ「宇宙を舞台にマップを掘って工場や施設を作って経営するゲームなんです」
ボク「ほほー」
スタッフ「スープのシェアを競っているんですよ」
ボク「スープ」

※脚色アリ

Nom Nom Galaxy Early Access on Steam! – YouTube

例え話でスープとか言ってるのかと思ったら、本当にスープのゲームでした。

パッと見は「テラリア」系の2Dサンドボックスなのですが、工場を建設して経営をしていくところが特徴ですね。

工場を作り、材料を集めてスープを調理し、ロケットに乗せて宇宙へ送り出す。
ゲーム内時間の1日ごとに収益が報告され、他企業とのシェア争いに敗れるとゲームオーバー。
資金で施設の増強に回して、生産性をどんどん上げていく、といった感じ。

やっていて壮快だったのが、丸いノコギリ型の削岩機。
右スティックでヨーヨーのように操れて、ゴリゴリと掘り進むことができます。
スティックをぐりぐりしているだけで掘りまくれるので壮快、ですが、調子に乗って掘り過ぎると酸欠で死んじゃうという。

『Nom Nom Galaxy』は3月13日よりSteamの早期アクセスに登場とのこと。
ポップでカラフルなビジュアルもかわいいですし、気になった人はノコギリでゴリゴリ掘る壮快感を味わっていただきたいところです。

8bit風レトロアクション『Shovel Knight』

Shovel Knight | Yacht Club Games

Kickstarter発の『Shovel Knight』がプレイアブルで展示されていました。
個人的に注目していたタイトルなので、嬉しさのあまり即プレイ。
最初のステージをボスまで遊べるようになっていました。

8bit風のグラフィックにジャンプ&アタックのオーソドックスなアクションでプレイ感は実にファミコン。動画や画像でみていた印象そのまま、って感じでした。シャベルを使って掘ったり、敵の頭上でホッピングのように跳ねたりといったアクションもいい味付けになってるんじゃないかと。

展示していたのは開発の「Yacht Club Games」ではなく「8-4」という会社のブース。
調べてみると、どうもゲームのローカライズをやっている会社のようです。

8-4 | Home

そういえば操作説明のシートは日本語…。
ゲームは英語でしたけど、これはもしかしたらもしかするのでしょうか。

ちなみに隣にあるのは『Super TIME Force』。
これも注目しているタイトルなので期待しちゃってもいいんでしょうか。

自由すぎる野犬生活『野犬のロデム』

野犬のロデム/Rodem the Wild – PlayStation Mobile

ものすごく独特のビジュアルが目を惹いたPS Vitaの『野犬のロデム』

野良犬としてサバイバルを体験するゲームなのですが、自由度が高く、プレイするごとに違った体験がえられる、いわゆるナラティブな内容になっています。
「感動はセルフサービスで」とのこと。

「作ったのはその人です」と、ブースの隣でロデムの仮面をかぶった人が床でぐったりしているという、ブースそのものもシュールな空気になっていました。

タッチ操作メインで、エサを求めて徘徊し、敵が出たら牙をむいて立ち向かう。
野犬のサバイバルはなかなかシビアで飼いならされたボクは3日と経たず死んでしまうほど。
いいものを食べれば頭に花が生えたりするそうですが、それ本当に食べてよかったんですか。

版画の猫が動く2Dアクション『しっぽねこと消えたエビフライ』

ブースの写真を撮り忘れてしまったので、名刺の画像など。

ゲームのスクリーンショットは以下にあります。
SHIPPONEKO
版画調のグラフィックと思っていたら本当にガチの木版画だったとは…。

このかわいい版画を操作できるメトロイド系のアクションになっていました。
行く先々の宝箱からアルファベット文字を集め、全部揃うとBitsummitXXIVになるという、イベントバージョンな感じでした。

ぬるぬる動くというわけではありませんが、1コマ1コマがかわいいので動かしていて楽しかったですね。

しっぽねこと消えたエビフライ(デモ版) プレイ動画 – YouTube

自作の宇宙船で遊べる3Dシューティング『Space Qube』

すでにリリース済みのタイトルですが、ここではじめて知りました。
SpaceQube® – Qubit Entertainment
Space Qube® on the App Store on iTunes

16×16か32×32のサイズでボックスを詰めて自由に宇宙船を作り、シューティングゲームの自機として使えるゲームになっています。

作った時期はオンラインにアップロードして公開もできたりするようで、会場にあったiPadにも実にいろんなデータが入っていて見ているだけでも楽しい感じになっていました。どこかのシューティングゲームで見たことあるような機体から、明らかに宇宙船とは関係のないキャラクターまで、非常に自由。

Space Qube Launch Trailer – YouTube

作った宇宙船は3Dプリンターでプリントアウトもできるとか。

ブースに展示されていたキャラクターの模型は新作『Qubot』のロボットを3Dプリンターで印刷したものだそうです。
今度はロボットが動かせるようで、職人たちの作り込みにも期待できそうです。
Qubot

記事が長くなったので2回に分けています。
レポートの続きはこちらからどうぞ。
【BitSummit2014】京都で開催されたインディーゲームの祭典に行ってきたのでレポートなど その2

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