格ゲー初心者講座 第3回 相手キャラに目を向けよう

Flickr: enersauce’s Photostream

自キャラ操作に慣れてくると、視点は相手キャラに移ってきます。そこで、相手キャラの何を見るべきか、そこから自分の動きのどう繋がるのか、というところへ踏み込んでいこうと思います。

格ゲー初心者講座 第1回 最初に意識すべき3つのポイント
格ゲー初心者講座 第2回 シンプルな考え方で自キャラを操作しよう
格ゲー初心者講座 第3回 相手キャラに目を向けよう
格ゲー初心者講座 第4回 相手”プレイヤー”と駆け引きをしよう
格ゲー初心者講座 第5回 カンタンに使えるネタを4つ

自分のすべきことを減らしたおかげで、相手キャラクターへ視点を移すことができるようになってくると思います。 相手キャラクターへ視点が移ると何が変わるのか、見るべき点はどこで、自分の行動にどう結び付けていくのか。 今回は、そのあたりを書いていこうと思います。

最も重要な技術は「ガード」

相手キャラクターを見るように意識すると、最初に変化があらわれるのは「ガード」です。 ボコボコ攻撃を食らっていたのは、ガードができていなかったためで、ガードができていなかったのは、相手が見えていなかったことが理由です。 いままでボコボコにされていたけど、相手キャラが見えていれば、意外とガードできたりするものです。

当然、ガードしているだけじゃ勝てませんが、少なくとも、一方的にボッコボコにされる状態からは抜け出せるはずです。 ガードができないとこちらの攻撃ターンがまわってきません。ガードができれば、反撃のチャンスが生まれ、攻勢に出るための糸口が掴めるようにもなってくるはずです。

ガードだけではありません。相手キャラが見えてくると「相手に対応した動き」に発展していくことができます。 例えば、相手が飛び込んできたら対空技で落とすとか、待っている相手に対して突っ込まなくなるとか。 こうなると俄然、対戦っぽくなってきますね!

やることは対戦前に考えておこう

いくら相手キャラが見えるようになってきても、相手が技を繰り出してから対応方法を考えていては間に合いません。 対戦中の状況は刻々と変化していきます。立ち止まって考えている暇を与えてはくれないでしょう。

なので、あらかじめ「相手がこうしてきたらああしよう」と考えておくわけです。例えば、対空技なんかもそうです。「相手が飛び込んできたらこの技で落とそう」と考えて準備しておくわけです。

対空技を知っておくことは重要です。対空技で相手の飛び込みを落とすと、相手の攻撃の起点を潰すことができるので、相手にペースを握らせません。 素直にガードしていると、相手のペースに巻き込まれて状況が悪くなってしまいます

なので、最低1つは対空技を準備しておきましょう。別に昇竜拳みたいな難しいコマンド技でなくても大丈夫です。しゃがみ強パンチのような通常技でOKです。(といっても、ゲームやキャラクターによってはそういう手軽な対空技があるとは限りませんが…) この対空行動は「 相手に対応した動き」の具体的な一例です。

「相手に対応した動き」の中で重要なのが、「間合いを意識することです。自キャラがいて、相手キャラがいるので、その間には「間合い」が生まれます。相手キャラが見えていないと、「間合い」も見えていないことになってしまいます。

6006243170_7349c96a25_z_compressed.jpg
Flickr: andy liang’s Photostream

「間合い」を意識しよう

「間合い」の重要性について考えていきましょう。

キャラクターにはそれぞれ得意な間合いがあります。リーチの長い攻撃を備えているなら遠距離が得意、とか、リーチは短いけどラッシュの爆発力があるから近距離が得意、とか。対戦では、自キャラの有利な間合いになるように、そして、 相手キャラの有利な間合いにならないように動く必要があります。さらに、そうやって得た有利な間合いをいかにキープするか、という戦いでもあるのです。

しかし、相手を見るだけでは「間合い」を意識した動きをすることはできなかったりします。相手キャラが得意な間合いがどこなのかを知っておく必要があるからです。自分のキャラだけではなく、相手のキャラについても、知らなければならない情報があるということです。これは、格ゲーの敷居がとっても高いといわれる理由の1つだと思います。 キャラの数が多ければ多いほど、知らなければならないことが増えていくわけですから…

自分が相手を見ているとき、相手は自分を見ている

これまでに書いてきた「相手を見て対応していく」ということは、相手もやっています。相手も、こちらのキャラクターの動きを見ているわけです。 相手も、こちらが飛んだら落としてやろうと考えていますし、有利な間合いをキープしようとも考えているわけです。

ここで「駆け引き」が生まれてきます。こうなると、意識は相手のキャラクターから、相手”プレイヤー”に移っていきます。対戦ゲームの面白さはまさにここにあります。相手が人だからこその面白さですね。

次回は、相手プレイヤーを意識した行動について書いてみようと思います。

格ゲー初心者講座 第1回 最初に意識すべき3つのポイント
格ゲー初心者講座 第2回 シンプルな考え方で自キャラを操作しよう
格ゲー初心者講座 第3回 相手キャラに目を向けよう
格ゲー初心者講座 第4回 相手”プレイヤー”と駆け引きをしよう
格ゲー初心者講座 第5回 カンタンに使えるネタを4つ