【Strange Telephone】レビュー ゆっくり歩こう、悪夢の世界

strange telephone レビュー

前々からドット絵なビジュアルが気になっていた『Strange Telephone』、リリース直後からTLが賑わっているのに乗せられて即座に購入。ジャンルで言うならポイントクリック型のアドベンチャーで、悪夢のようなシュールな世界から抜け出すために探索する脱出ゲームであります。スマートフォンのゲームで電話をかけるのがカギになっているというややメタなシステムが特徴。

Magniflop | yuta — Strange Telephone | JP

悪夢は電話で移動する

ゲームが始まると、デカい扉のある部屋に放り込まれます。そこらじゅうをタップして調べているとランタンを入手。これを使えば暗い視界を照らしてくれる。なるほど、ここがアイテムに関するチュートリアルになっているわけですね。扉は開かないので、やれることは「電話をする」のみ。なので、電話をしてみることにします。といっても、どんな番号に電話をかければいいのやら。これといった番号を思いつかなかったので仕方なく自分の番号を入力…するつもりが6ケタしかないのでそれもできず。どうやらジョーカーを呼び出すことはできないらしい。

strange telephone 電話をする

適当に6ケタの番号を打ち込むと別の部屋へ移動します。部屋では、花が咲いていたり枯れていたり、ウサギが走っていたり墓石が鎮座していたり、ひたすらシュールな世界が広がっている模様。不気味ではあるが命に危険を感じるようなこともない。いや、ないこともない。そして電話を切れば元の部屋へ。

こうして、最初の部屋の扉のカギを探すことを目的として、あちこちの部屋を探索していくことになります。6ケタの電話番号によって行き先が変化していくのだけれど、完全にランダムというわけではなく、同じ番号の先には同じ部屋に繋がる模様。とはいえ、6ケタの番号に潜む法則性を紐解いていくゲーム、というわけでもなさそう。ともあれ、闇雲に歩き回ってもクリアできそうにないので、怪しいモノがあればその電話番号をメモりながら進めていく。

strange telephone 悪夢の世界

悪夢の構造

こうして小気味よくと番号を打ち込んで探索していると、行き先は毎回違うはずなのにどこも同じ光景に見えてくる。さらには、途中で手に入った「カテゴライザー」というアイテムのおかげで、より一層そんな空気が強まってくる。というのも、これは各番号による行き先を前もって予測してくれるアイテムなのだが、番号入力を繰り返しているうちにこの世界の構造がだんだんとわかってきたから。

要するに、部屋そのものは数種類だけで、配置してあるモノの種類や順番が違うことにより、無数の部屋を生み出しているわけだ。机と窓がある部屋と、机と窓の間に本棚が挟まった部屋は、別の部屋。その数は300万とも謳われているが、要するにそういうことなのだ。そんなわけだから、知らない世界の知らない場所を果てしなく探索しているというよりは、知っているけど知らない場所を回っている感覚になってくる。しかしこの感覚、悪夢としてはあながち間違っていないのかもしれない。悪夢というものは、得てしてそういうものである。

strange telephone カテゴライザー

世界の構造がわかってしまえば、あとは脱出を急ぐのみ。しらみつぶしに怪しい場所を調べて、アイテムが使えそうな場所を総当たりで探していく。基本的にノーヒントなので足で稼ぐ以外に方法はありません。ちなみに、とあるアイテムの入手方法で「あぁ~なるほど」と頭に"電球"が点いたものですが、ゲーム内でのヒントはないといっていいでしょう。とにかく電話して移動してタップタップ。

しかし、探索を続けていると「Glitch」と呼ばれる数値が上昇していくとともに、画面が揺らいでまともに見えなくなっていく。そのうち強制エンドになってしまうので、制限時間は存在しているようなもの。それまでにカギを見つけなければならないのだが、アイテムは次周も引き継ぎなのでそんなに焦ることもない。ないのだけれど、悪夢だし、脱出だし。小走りになってしまうのが人の性というものであります。

strange telephone グリッチ値により歪む世界

悪夢は廊下、またはプールサイド

本作のエンディングが全5種類であることはゲーム開始時に説明されます。なので、そのすべてに辿り着くのがプレイヤーの目的となるでしょう。うち1つはフラグの関係上、新規データでやり直さざるをえないためドン詰まりになりかけたのですが、それでも2時間と経たずに制覇することができました。すんなりいけば1時間くらいかもしれません。

strange telephone エンディングは全5種類

終わってみれば、脱出に必要なアイテムのありそうな場所やアイテムの使えそうな場所を探してカテゴライザーに番号を撃ち続けるプレイ内容だったのですけど、なんというか実にもったいない遊び方をしてしまったな、と。シュールな世界とかドット絵の細かい動きとか、味わうべきところを味わうこともなく一気飲みしてしまった感は否めません。エンディングに至ってようやく「ああ、グラハムってそういう…」などと気づく始末。「ワトソン君ちょっと来て」と言ったら別のトーマス君が来ちゃった、みたいな。

そんなわけで、ボクはせっかくのごちそうを一気食いしてしまったのですが、これからプレイされる皆様においては、ぜひとも焦らずじっくり嚙んで世界に浸っていただきたい次第でございます。とはいえ、脱出ゲームですからねぇ。早く脱出したい!と思ってしまうのが人情というもの。走るなと言われても走るヤツは転ぶまで理解しません。でも目の前で転んだヤツがいたならば、走ろうとは思いませんよね?…ね?

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strange telephone 悪夢はゆっくり歩こう

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