TLに流れてきた画像や動画を見て衝動買いしました。『Ultimate Epic Battle Simulator』は膨大な数のユニットを戦わせて眺めているだけのゲームです。いや、そのなかの1人を操作することもできるっちゃできますけど、ぶっちゃけアクションとしてもストラテジーとしてもまるでおもしろくないので眺めて楽しむのが正解。つまり、「やらなくいてもいいゲーム」なんですよ、これ。
ユニットの種類と数を選んでマップ上に配置したらスタート。あとは眺めているだけでOK。「それは果たしてゲームと言えるのか?」と聞かれたら答えに困るのですが、「”なんとかシミュ”の新しいヤツさ!」と言っておきましょう。細けぇことはいいんだよ。戦争は数だよ兄貴。
選べるユニットは中世風の甲冑兵士や第二次世界大戦の米兵、ゾンビやオークからニワトリまで様々。スパルタ人とペルシア兵もいるので『300』ごっこもできます。さすがに100万のペルシア軍を再現することはPCのスペック的に無理でしたが、300人では1万のニワトリにすら敵わないのでドズル中将はやっぱり正しかったんだと再認識。
Ultimate Epic Battle Simulatorにて、1万のニワトリを相手に奮戦する300人のスパルタ人の様子です pic.twitter.com/KqbwBeiORH
— シバ山 (@ShibayamaCoffee) 2017年4月14日
個人的におススメしたい遊び方は、ユニットカスタマイズでパラメータを弄ってパワーアップさせることです。たとえば、猛烈にスピードアップしたゾンビ同士をぶつけて対消滅させる遊びとか、超絶強化したペンギンたちでオークの大軍を掃除させるなど。一瞬でペンギンに壊滅させられる人類を眺めていると「そうそう、”なんとかシミュ”ってこういうヤツだよな」と安堵できることでしょう。といいますか、普通に遊ぶと30分としないうちに飽きます。
Ultimate Epic Battle Simulatorにて、ユニットカスタマイズで「小学生か!」っていうようなパワーアップを施したペンギン100体をオーク3000体にぶつけた結果、ちょっと気持ちいい感じになってしまった pic.twitter.com/9qUUzhNq2O
— シバ山 (@ShibayamaCoffee) 2017年4月15日
ヒーローユニットの中にはチャック・ノリス(に似た知らないおっさん)もいて、文字通り一騎当千の強さを誇ります。1人で大軍を圧倒する姿はさぞかしカッコイイだろう、と思われるかもしれませんが、残念ながら1人ずつペチペチ殴っていくだけなので、実際には「人ごみのなかで暴れているおっさん」以上の絵面にはなりません。現実って厳しい。
ちなみにチャック・ノリス(に似た知らないおっさん)同士をぶつけると「チャック・ノリスとチャック・ノリスは戦えない。なぜなら時空がヤバいからだ。(超意訳)」というエラーが出て戦えないため、チャック・ノリスに敗北はありません。
やはり本作の醍醐味は圧倒的多数による戦いです。何百何千の大軍同士がぶつかる様は壮観。1人1人の動きはしょっぱいのですが、数が多ければそんなものは些細な問題となります。上空からワチャワチャとぶつかりあう人々を眺めていると、虫がうごめいているような気持ち悪さと死体がドミノ倒しのように積み上がっていく気持ちよさとが合わさって、思わずムスカ大佐のセリフを口走りそうになります。バルス!