2012年2月に「カラテカ」生みの親、ジョーダン・メックナー氏がリメイクの意向を明かしたリメイク版が明日11月7日にXBLAで配信されます。ここで一度「カラテカ」というゲームについて振り返ってみよう。
明日のXBLA版リリースを控える新生「Karateka」の新スクリーンショットと幾つかの具体的なディテールが判明 « doope! 国内外のゲーム情報総合サイト
本当の意味での元祖はApple Ⅱ版なのだが、馴染みが深いのはファミコン版なので、ファミコン版を振り返りたい。
真っ先に思い浮かぶのは、「おじぎしてたら殴られて即死した!」とか、「スタート直後に背後の崖に落ちたら死んだ!」とか、そんなお約束ネタなのだが、このへんの要素もリメイク版でどう再現されているかも気になるところではある。
「カラテカ」はその名のとおり、プレイヤーが操る主人公は空手家。拳と蹴りで敵をなぎ倒して悪の組織からヒロインを救い出す、という流れは「スパルタンX」っぽくもある。しかし、もっとも大きな特徴は「動きの滑らかさ」だ。
ファミコンのゲームはスペックや容量の都合で、小さめのキャラクターがピコピコ動く、というカタチになりやすい。それ自体はかわいらしくてよい表現手法なのだが、「カラテカ」ではそんな流れに真っ向から立ち向かっている。パンチやキックのモーションが複数あり、すり足による移動モーションなどはいま見ても滑らかだ。限られたドット数でこれだけの動きを作り上げたこだわりは素晴らしい。といっても、おじぎモーションは相手の顔を見たまま礼をするので、あんまり礼儀正しくないように見えてしまうのはご愛嬌。
この素晴らしいモーションで華麗に敵をなぎ倒し…とはいかないのがいかにもファミコンのゲームといったところか。ギロチンやタカなど、そもそも空手とは関係ねーじゃねーか!という要素が難易度を高めている。リメイク版でもやっぱりタカが登場するようなので、ファミコン時代のカラテカたちも安心して挑めるようになっているのかもしれない。
なんだかんだいっても、リメイク版で1番気になるのは「おじぎ中の即死はあるのか」「スタート直後の背後は崖なのか」というところなんだけどさ。