【The Division2】プライベートβプレイレポート いろいろと改善されまくって正統進化した続編だった

『The Division2』の予約購入者限定で実施されたプライベートβに参加してきました。極寒のマンハッタンから灼熱のワシントンD.C.へと舞台を移して雰囲気も一変していますが、内容は前作からの正統進化といった印象です。なので、マンハッタンを戦い抜いたエージェント諸氏はすんなり入っていけるでしょう。とはいえ、いろいろと変わっている部分も多いので変更点を中心にレポートしていこうと思います。

今回のプライベートβで遊べる範囲は、序盤のメインミッション2つとサイドミッション5つ。フリーロームで散策できるエリアは限られており、レベルは7まで。それからダークゾーンは今回3つのエリアに分かれているようですが、そのうちの1つを体験できます。4対4のデスマッチ形式の対戦もアリ。さらには、レベル30のキャラクターを使って挑めるエンドゲームも体験できるようになっていました。

ちなみに、吹替音声の設定は英語のみに制限されています。なので、前作のオープンβのように関西弁が聞こえてくることはありませんでした。マンハッタンが関西ならワシントンはどこなのだろう?と期待していただけに残念。製品版に期待しましょう。

THE DIVISION2 – ディビジョン2 | Ubisoft

ワシントン散策が楽しめそうなフリーロームの強化

まず印象に残ったのはフリーロームの強化ですね。前作は配置されているミッションやイベントを1回やったらそれで終わりでしたが、今回は突発的なイベントが何度も起こるようになりました。なので、フィールドに何もない状態はまずありません。エージェントに暇なしです。

なんと通常エリアでサプライドロップまで発生します

素材アイテムの使い道も増えたのでアイテム回収の価値も変わっています。前作では武器や装備の材料になっていただけですが、今回は拠点の拡張やネームドボスの情報などにも繋がるようになりました。また、武器や装備の入った箱も時間経過で中身が復活するようになったため、回収してまわる価値があるというもの。さらにいうと、今回は緑や青の低レアリティな装備にもセット効果がついていたりするので、序盤からトレジャーハントが楽しめそうです。

あと収集要素として、携帯電話だけでなくSHDテックも追加されました。今回のSHDテックは素材アイテムではなく、スキルやPerkを取得するために必要なアイテムとなっています。なので、収集のための探索は必須といっていいでしょう。探索といってもセーフハウスに辿り着ければ該当エリアのSHDテックの場所はマップに表示されるんですけどね。

プライベートβの範囲はこれだけ、しかし密度は濃かった

それからフリーローム中であっても救援依頼によって気軽にマッチングできるようになりました。前作はセーフルームなどに設置された端末からマッチングでしたが、今回は散策している最中にポンポン救援依頼が飛んできます。死んでしまった場合にリスポン画面からボタン1つで救援を出せるので、呼んだり呼ばれたりはかなり気楽にやれそう。やはりエージェントに暇はありません。

散策のお供にフォトモードも追加されていますが、こちらはちょっとガッカリかも。一般的なフォトモードとは違い、ゲームが停止しないので狙った瞬間を激写することはできません。なので戦闘中のカッコイイ姿を撮るのは厳しそうです。マルチとシングルがシームレスなゲームだから仕方ないといえばそうかも。また、ドローンを飛ばして撮影するというていになっているのですが、思ったほど距離や高さを変えられないのでアングルも制限されています。なんかもうこれなら普通にスクショで撮ればよくない?という気がしなくもない。

ドローンからの撮影となるフォトモード

今度はタフな戦いになるかも

バトル部分の変更や調整で印象に残ったのは、体力ゲージの仕様が変わったことと敵AIの強化でしょうか。全体的な難易度は前作より上がっているように感じました。

まず、体力ゲージはアーマーと体力の2段階制に変わりました。ゲージの上にある白いメモリがアーマーで、下のオレンジが体力です。ダメージを食らうとまずはアーマーから減っていき、アーマーがなくなると体力にダメージが通る、という仕様になっています。アーマーがなくなったエージェントはもはやただの人間。一瞬でハチの巣です。マンハッタンのエージェントとは違い、ワシントンのエージェントは柔らかいのです。

上の白いゲージがアーマー、下のオレンジが体力

アーマーは戦闘中には自然に回復はしないため、スキルやアイテムでの回復が必須となります。しかし、どちらの手段でもじわじわと回復するため、時間がかかります。なので、前作のようにポチッとインスタントに回復して戦闘を続行するような立ち回りはできなくなりました。そうするとカバーしながらじっくり戦いたいところですが、強化された敵AIがそれを許してくれません。

今回の敵AIは前作よりも明らかに動きがよくなっています。前作でも連携して囲んでくるような動きは見せていましたが、今作ではその展開速度が上がったように感じました。同じ場所でカバーしながらチビチビ撃っていようものなら、あっという間に回り込まれて背中を撃たれます。序盤のゴロツキですら前作終盤の傭兵よりいい動きをしているような…、さすがにそれは言いすぎ?

また、敵の武装も強化されています。序盤の敵からグレネードランチャーで遠距離投擲をしてきたり、ラジコン爆弾を走らせたりしてきます。レベル30で挑めるエンドゲームミッションでは、ドローンをバンバン飛ばしてきたりどこかで見たような4足歩行メカが闊歩していたりてんやわんやです。人類が危機に瀕しているというのにどこからそんな兵器を調達しているのやら。なんにせよ、間違いなく戦場は変化しています。早いところワシントン流に慣れないとナンボでも死ねそうです。

例のアイツ、やっぱりボストンダイナミクス製なのだろうか

ダークゾーンは遊びやすくなりそう

『The Division』の独自要素といえばPvEとPvPが混在するダークゾーン。今回も汚染された装備をヘリで回収してもらう流れは変わっていませんが、さまざまな点で改善が図られています。

まずチュートリアルが追加されました。初回ダークゾーンに入ったときはマルチではなくシングルになっており、他のプレイヤーがいない状態で基本的な流れを体験できるようなミッションが用意されています。具体的にはダークゾーンに入ってセーフルームまで移動し、汚染された武器を拾ってヘリに回収してもらって脱出するまでをプレイできます。これはありがたい追加かも。チュートリアルを終えて再びダークゾーンに入ればそこはローグの闊歩するマルチ状態なのでご注意を。

ダークゾーンにもチュートリアルが追加

今回のダークゾーンは敵の集まっている場所がマップから把握できるようになりました。「ランドマーク」という紫のアイコンがそれです。アイコンが表示されている間にその場所へ行けば敵の集団がいるため、前作のようにアテもなくさまようことはなくなりそうです。ランドマークには必ずネームドの敵が混ざっているのでドロップ的にも美味しく、さらには集団を壊滅させるだけでも報酬が貰えるので、基本的にはランドマークを目指して散策することになりそうです。ちなみに、交戦中になるとアイコンが赤く変化するため、他のプレイヤーの存在もわかるようになっています。

ランドマークに行けば誰かしらいるはず

バトル面の調整として、今回のダークゾーンではレベルの「標準化」が導入されています。「標準化」とは、ダークゾーン内のプレイヤーのレベルや装備の性能を大まかに揃えることです。これにより、レベル差があっても同等の体験ができるようになってようです。いずれはレベル30であることが当たり前になってしまうのでしょうけれども、そうなる前から全力で楽しめそうなのはいいですね。

あと細かいことですが、ダークゾーンの出入り口に強力なタレットが設置されました。ローグに反応してガンガン攻撃してくれます。これで入り口で待ち伏せするようなローグはいなくなりそうです。

もうチュートリアルなんて呼ばせない

そんなわけで『The Division2』はおおむね前作からの正統進化を感じる内容でした。前作では「レベル30まではチュートリアル」と揶揄されたりもしていましたが、今回はレベル30までの期間もかなり楽しめそうです。難易度が上がったことで歯応えのあるプレイが楽しめるようになった反面、レベル30以降の周回プレイになるとどうなるかはまだわかりませんが、エージェントたちがワシントンに慣れて攻略が進めば案外サクサク進めるのかもしれません。いずれにしても、前作が楽しめた人なら今作も大丈夫じゃないかなーと思います。

ちなみに、今回ボクがプレイしたのはXbox One版でした。サーバーからの切断はほとんどなかったのですが、音に関する不具合がやや気になるところ。銃声が鳴らなくなったり、逆にずっと銃声が鳴り続けたりとなんだか不安定な感じでした。あとお約束の壁ハマりも1回発生。製品版では直ってくれているといいのですが…。

ちなみにエンドゲームもちゃんとクリアしましたよ!

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