【ドールズフロントライン2:エクシリウム】がかなり良い

日本版が正式リリースされた『ドールズフロントライン2:エクシリウム』(以下『ドルフロ2』)、さっそくプレイしているのですが、今のところかなりよさげです。現代における基本無料ゲームのトレンドをガッツリ取り入れつつ、全体的にコストのかかったゴージャスな作り。それでいて遊びやすく、日々のミッションも短時間で消化できそう。となると、これはマジで良作の予感!

公式サイト:ドールズフロントライン2:エクシリウム公式サイト

ちなみに、ボクは一応前作『ドールズフロントライン』経験者です。といっても最初からずっとやっていたわけではないですし、もう長いこと起動もしてないんですけど…。印象深いのは『VA-11 Hall-A』と『The Division』のコラボイベント、好きな戦術人形はOTs-12です。メインストーリーはよく覚えてません。よろしくお願いします!

続編だけど ほとんど完全新作

『ドルフロ2』は世界設定やキャラクターなど、多くの要素を前作から引き継いだ続編なのですが、ゲームの内容はガラッと変わっています。まず、メインがターン制のストラテジーになりました。マス目の上でユニットを動かして戦うやつですね。それからキャラクター(戦術人形)は素材から製造するのではなく普通にガチャからお迎えする形式になりました。そして戦術人形たちは銃の名前ではなく普通の名前がつけられました。(といっても銃の愛称そのままの場合もありますが)

大きな変化はザッとこんな感じ。では1つ1つをもうちょっと詳しくみていきましょう。

▲全体的にゴージャスな作りになった『ドルフロ2』。すごいぜ。

新たな戦場はターン制ストラテジー

まずターン制のストラテジーについて。マスの上でユニットを動かして戦うやつですが、銃を題材としているだけあって、いろんなシステムで銃撃戦を演出されています。たとえば遮蔽物。FPSやTPSのカバーアクションのように遮蔽物に身を隠すことによってダメージを抑えられるようになっています。じゃあ遮蔽物の影でずっと待っていればいいのかといわれたらそんなこともなく、「体勢値」を削られると普通にダメージが通るようになるため、芋ってるだけじゃダメ。よくできてます。

▲銃撃戦をターン制ストラテジーにしたらこうなった、って感じ。

また、弱点や属性などもあり、主にスキルを活用してのバトルとなっています。攻撃だけでなくバフやデバフ、回復などもあるため、編成が重要になってきますね。1人1人の持っているスキルが多く、特性も多岐にわたるので把握するのが大変ではありますが、スキルの説明文を読みつつシナジーのある編成を考えてるときって楽しいですよねぇ。

▲銃撃戦と思いきや火や水といった属性もある。

あと、ターン制のストラテジーというと「大変そう」「時間かかりそう」って思われるかもしれませんが、3倍速のオートバトルもあるので安心。さらにクリア済みのミッションはスキップも可能なので、デイリーミッションなどの消化は一瞬で済みます。とはいえ、初見のボス戦などはやっぱりマニュアルで戦うことにはなりますね。そりゃそうだ。

序盤からオートで流していると、いざマニュアルで戦うとなった際に困るわけですけど、その点『ドルフロ2』のチュートリアルが優秀です。各システムを紹介しつつ、そのシステムを使って2ターンでクリアしろ!みたいな詰め将棋形式になっているんですよね。クリアするにはちょっと頭を捻る必要もあるため、しっかり身に着く。ややいじわるな設問もありましたけど、総じて優秀なチュートリアルといえるでしょう。

▲詰め将棋風チュートリアル。面白いし、しっかり身に着きます。

基本無料のスタンダードといえば!

次に、基本無料ゲームとしてのあれこれについて。これは現代のトレンドをガッツリ取り入れてる…というかですね、ほぼ「ホヨバース化」してます。基本無料ゲームとしてプレイ継続に関わる部分、キャラクターの育成や強化、そして有料の要素とガチャの仕様、どれをとってもめちゃくちゃホヨバっぽい。すっかり現代のスタンダードになったよなぁホヨバ…、と感じます。でも別に悪いことではなく、わかりやすいし遊びやすいのでむしろ歓迎です。

▲基本無料ゲームとして現代のスタンダードを抑えた作り。とっつきやすい。

ホヨバースを参考にしたであろう部分は基本無料ゲームとしての基礎部分に留まりません。ストーリーを進めているとたびたび豪華なムービーが挿入されたり、キャラクター1人1人の作り込みが凄まじかったりと、ホヨバと正面からやり合おうというのか…!って気概を感じずにはいられません。あいつらマジだぜ。

▲期間限定イベントのミニゲームに全力で他社パロディを入れてくるあたりもホヨバ味がある

特にキャラクターの作り込み、本当にすごい。キャラクターのメニュー画面であちこちつつくだけでキャラクター毎に専用のリアクションがいくつも用意されてるし、休憩室でくつろいでいるシチュエーションもこれまたキャラクターごとに複数あります。ちょっとまって、これキャラクター1人にどれだけコストかかってるの…?ってなります。これは社運賭けてるわ…。

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▲近づくだけでこんなリアクションが! 全キャラこんな感じなので作り込みがすさまじい。

ストーリーは難解なようで意外と王道

ストーリーは前作の10年後くらい?っぽい設定のようで、プレイヤーの分身である主人公(=指揮官)は前作と同一人物のようです。所属していた企業(グリフィン)を抜け、賞金ハンターとして活動していたところ、怪しい依頼から大きな事件に巻き込まれ…、みたいな感じ。依頼人から指示されたブツの中から不思議な力をもった女の子が!?って導入はベタですが、王道ともいえます。

▲指揮官!箱の中から女の子が!みたいな導入。でも王道っていいですよね。

ただ、相変わらずストーリーのテキストはちょっと読みづらいかなぁ。用語が連続する場面は特にしんどいです。セリフはすべて音声アリなんですけど、長いセリフが多めなのもしんどさを感じさせるのかも。とはいえ、プロットそのものは素直な気はするので、理解できないということはないんですけどもね。このへんはもう好みの問題かもしれません。

▲長くて説明的なセリフが続くとしんどく感じるかも。でもたぶん流しても問題ない。

とはいえ、同じテキストでもスキルの説明文などはわかりやすいです。あらゆる面でホヨバースのゲームを参考にしてそうな『ドルフロ2』ですが、ここは参考にしなかったようです。ホヨバ製のゲームだと「スキルを使用すると〇〇状態に入る。○○状態に入ると~」みたいな感じで、スキル名とは別に固有の能力名が入ってくるのでややこしくなりがち。対して『ドルフロ2』では「防御上昇Ⅱを付与する」くらいなのでわかりやすい。この「防御上昇Ⅱ」もクリックするだけで効果がわかるようになってますし、親切な設計ですね。

▲スキル説明文はわかりやすい。こっちはホヨバ化されてない模様。

おいでませエルモ号

そんなわけで『ドルフロ2』、かなりオススメできる1本です。ゲームシステムをガラリと変えつつ、現代のスタンダードな作りになっているのでとっつきやすいですし、何よりキャラクターが良い。キャラクター1体にいくらかかってるんだ…?って豪華さに震えます。あと「前作をやってなくても大丈夫?」と思われるかもしれませんが大丈夫です! 前作やってたけど内容忘れてるボクでも楽しめてるんですから! いけるいける!

公式サイト:ドールズフロントライン2:エクシリウム公式サイト

▲エルモ号ではかわいいクルーと残業の日々が待っているぞ!
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