Skullgirlsにみる格ゲーとクラウドファウンディングの相性

格ゲーはユーザーコミュニティがコアなわけですが、だからこそクラウドファウンディングと相性がいいのかもしれないというお話。

Keep Skullgirls Growing | Indiegogo

インディーズの格ゲー『Skullgirls』がキャラクターの追加について出資を募っていたのですが、当初の目標額を大きく上回り、結果的に5キャラの追加が決まったことになります。ファンの出資によりゲームがアップデートされていく、ファンと一緒に作り上げていくなんて、なんだか新しい時代の到来を感じずにはいられません。

Keep Skullgirls Growing! – YouTube

といっても、クラウドファウンディングによりゲーム製作の出資を募ること自体は、ここ最近ではめずらしいことではないでしょう。indiegogoにしてもKickstarterにしても、ゲームに関する企画はかなり多く出されています。

とはいえ、多くが目標額に到達できているとはいえません。多額の資金を集められるプロジェクトがある一方、まったくといっていいほど資金提供を受けられていないものも多く、成功と失敗の二極化が進んでいるのかもしれません。その影には、企画のクオリティや宣伝の仕方などもあるでしょうが、向き、不向きもあるようです。

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・製品の位置づけ
現在、クラウドファンディングはiOSや Android 、マスマーケット向けゲーム、子供向けゲームなどには適していない。”PCxニッチなジャンル”のようにサイトで出資する人に刺さるものを。とくにF2Pゲームはほとんど成立しない(クラウドファンディングはそういったゲームを好む層が出資するプラットフォームではないとのこと)。

そんな中で、クラウドファウンディングには格ゲーが向いているのではないかと思うわけです。なぜかというと、ユーザーコミュニティがコアになっているからです。個人ではなく、ゲームを通じて繋がるファンの集団であり、結束しているのでSNSやTwitterなどで情報がまわりやすいんじゃないかと。

ユーザーコミュニティを大事にしているのは何もインディーズゲームだけではありません。『スーパーストリートファイター4』は2013年のアップデートについて、ユーザーから意見を募集していますが、こういったものも、話題を振ることでコミュニティの活性化を意図されている面もあるのでしょう。

『Skullgirls』が新しい時代を感じさせてくれる一方で、『闘劇』の閉幕に1つの時代の終わりを感じずにはいられません。ゲームの大会についてもクラウドファウンディングで資金を集めて開催、って流れが出てきたり…しないのかなぁ。運営の利益や出資者のメリットを考えるとなかなか難しそうではあるのですが、EVOの種目投票の募金額を見ても巨大なパワーを秘めていることがわかるわけで、期待してしまうのですよね。