2015年10月15日に発売予定の『セブンスドラゴン3 code:VFD』の体験版が配信されたので、さっそくプレイしてみました。初代『セブンスドラゴン』はDS、続編の『セブンスドラゴン2020』と『セブンスドラゴン2020-Ⅱ』はPSPときて、今回は3DS。キャッチコピーはまるで3部作の完結編のような謳い文句ですが、内容はシリーズ集大成というよりは『2020』からの直系という印象。前作は大好きだったので、今回も安心して楽しめそうです。
体験版のボリュームは1時間程度。チュートリアルを兼ねたチャプター0からチャプター1の最初を遊べる内容です。クリアデータを製品版に引き継ぐことで、特典アイテムをもらえるため、プレイ予定の人はぜひやっておきましょう。
残念ながら、体験版ではキャラクターメイクはできません。あらかじめ用意されているプリセットキャラクターでのプレイとなります。といっても、セーブデータを製品版に引き継いだ際、見た目や名前、職業を変更することは可能とのことなので、鍛えておいて損はなさそう。
http://blog.dragon3.sega.jp/2015/09/post-9c3d.html
ゲームの内容は、前述のとおり、『2020』からの直系で、オーソドックスな遊びやすいJRPGという印象です。3人パーティによるコマンド選択式のターン制バトルで、ザコ戦はテンポよく進み、小ボスのドラゴン戦では歯ごたえのある調整になっているところは変わらず。ポイントをスキルに振っていく育成も『2020』と同じですね。本作の魅力である「遊びやすさ」は今作にも継承されているようで安心。(※初代『セブンスドラゴン』は、レトロなRPGを目指したところ、良くも悪くもレトロになってしまい、遊びやすさとはかけ離れた内容でしたが、その反省から『2020』ではめちゃくちゃフレンドリーに一新された経緯があります。)
体験版では、チュートリアルを兼ねた最初のダンジョンを遊ぶことができました。舞台は前作にも登場したスカイタワーを再現したバーチャル空間ということで、懐かしいですね。そこからドラゴンとボス戦を経てチャプター0を終え、さぁここから!というところで終了。クリア後にタワーの先へ進んでみたものの、いくつか回復アイテムが手に入る程度で何もありませんでした…。
というわけで、体験版では『3』ならではの新要素が入っていないようです。公式サイトでは、『3』の目玉として「過去・現代・未来の3つの時代を巡る展開」と「3ユニット9人編成でのバトル」が紹介されているのですが、体験版の1時間では登場しませんでした。なので、「『2020-Ⅱ』からあんまり変わってないなー」という印象になるのもやむなし。とはいえ、そもそも『2020』の完成度の高さが継承されている点は嬉しいところです。奇をてらうのではなく、完成度で勝負するコンセプトもそのままでしょうから安心。
目新しい点としては、新職業くらいでしょうか。主人公はサムライなので前作と似ていますが、他はすべて新職業になっています。体験版で選べるのはサムライを含めて4種類。個人的に注目したいのがデュエリストですね。カードを使って「オレのターン!」をやってくれる召喚師っぽい職業です。「トラップを仕掛けてターンエンド」だってできます。
ターンごとにドローして手元に並んでいく炎・氷・雷の3属性のカードを消費して属性攻撃を繰り出せるのですが、欲しい属性カードを引いてくれないと弱点を突けないという、なんともはがゆい能力になっています。不便な魔法使いといえばそれまでかもしれませんが、激戦の中でドラマを生んでくれそうな予感がするので、非常におもしろそう。
前作から変わっていないと感じたのはゲームシステムだけでなく、世界観やストーリーのノリもそうですね。前作から約80年後の2100年が舞台であり、ドラゴン襲来の傷が癒えてきたくらいの世界設定。新たな危機に巻き込まれるプレイヤーは、前作のムラクモ13班と同じく、ドラゴンと戦える特別な能力を備えており、周囲から「お前らすげぇな!」って言われまくる展開も変わらずです。
個人的に『2020』も『2020-Ⅱ』も大好きなタイトルなので、ノリが変わっていないことが嬉しくてたまりません。今回は自衛隊ではなく、ISDF(国際自衛軍なので、たぶんInternational Self Defense Force)になっていますが、やっぱりバタバタ死んじゃうんだろうなぁ…。
今回の体験版で個人的にもっとも注目だったのが、チャプター0と1との間で流れたオープニングムービー。これまでのシリーズを総括するような、「セブンスドラゴン」の歴史を感じられる内容になっていて、正直しびれました。シリーズをやってきた人は、このムービーのために体験版をプレイする価値アリでしょう。公式サイトをみると、3つの時代を巡る物語に7番目の真竜が登場と、あまりにもワクワクなテキストが並んでいるので、シリーズファンはボクと一緒に正座待機。
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