来月に発売の迫る『世界樹の迷宮V 長き神話の果て』の体験版が配信されたのでさっそくプレイ。ピリッと辛口な3DダンジョンRPGである印象は相変わらずですが、いろいろと新しい要素もあるのでそのあたりを紹介していきましょう。
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体験版の仕様は、1層の3階まででキャラクターのレベル上限は10となっています。セーブデータを製品版に引き継げるのですが、4階への階段に辿り着く頃には自然とレベル10になっているので、スタートダッシュ用に張り切って育てよう!というわけにはいかないかも。FOEのドロップする素材から武器を作っておくくらいでしょうか。
『新・世界樹2』から引き続き、オートマッピングや移動とバトルの高速化などの設定があるため、プレイは非常に快適。マップを埋めれば任意階層の階段までワープできるシステムはダンジョンに入る時のみに抑えられてしまいましたが、それでも十分に便利。基本的なゲームシステムも前作からそのまま引き継がれていますが、キャラクター、バトル、探索のすべてにおいて施された追加・変更が新作感を醸し出しています。
自由度の増したキャラクターメイキング
キャラクターメイキングでは、従来のように見た目と職業を選ぶだけでなく、カラーの任意変更とボイスが追加されています。カラーは髪、瞳、肌の色を好きなように変更が可能。ボイスはあらかじめ用意されたセットから選択する方式で、「セブンスドラゴン」シリーズに近い感じ。バトルや探索中にキャラクターがしゃべるようになるので、『新・世界樹』シリーズのように賑やかな雰囲気になります。脳内再生するからボイスは不要、という人のために、音声オフ設定もあります。
ちなみに、体験版の時点でキャラクターメイキングの制限はないそうなので、思う存分、悩んでおきましょう。名前、カラー、ボイスは後からでも変更できるので、いろいろと試してみるのもいいかも。
もう1つ、キャラクターメイキングでの大きな変更が種族の追加。初期は種族によって選べる職業が制限されていますが、ゲームを進めて転職が解放されれば種族問わず職業選択の自由が与えられます。種族の追加により、スキルツリーが職業のモノと種族のモノの2種類になりました。職業のスキルツリーは従来と変わりませんが、種族の方は探索用のスキルとユニオンスキルが中心。このユニオンスキルというのがバトルにおける今作の新システム。
チームワークで戦うユニオンスキル
前作まではゲージを溜めて奥義でドカン!というシステムがあり、特に『新・世界樹2』では非常に強力な位置づけになっていましたが、『5』ではユニオンスキルに一新。ゲージを溜めて発動するところは同じですが、1人ではなく複数人で発動するシステムとなっています。ダブルアタックや全力逃走などスキルはいろいろあり、スキルごとに発動に必要な人数も異なります。
2~3人で発動できるスキルなら気楽に使っていけるため、ボスやFOE戦までひたすらゲージを温存するのではなく、ザコ戦でもガンガン導入していけます。というか、むしろ「使え!」と言わんばかりの敵の強さを感じるので、ユニオンスキルの追加でバトルの流れは大きく変わりそうです。
採ったら焼いて食うべし
探索における変更点は食材の追加。『新・世界樹2』のような食材を持って帰って料理してもらうシステムではなく、自分たちで料理してしまうシステムになっています。食材の入手方法もバトルではなく、特定のポイントで釣りや収穫することになります。採掘や伐採と同じですね。料理もダンジョン内における特定のポイントで行います。街に持って帰っても料理できません。どうして…。
料理の効果はHPやTPの回復など。体験版の段階だと、パーティに回復役がいればHP回復剤はほぼ必要ないので食材を余らせがち。回復を食材まかせにして回復役を外そうにも、バトル中には食べられないし、店に売り飛ばして金策としようにも売れないし。おそらく、ゲームが進めば回復以外の効果をもつ料理も登場するでしょうから、そうなってからが本番でしょうか。
もう1つ、ダンジョン内で遭遇するミニイベントでも経験値が入るようになりました。ひょっとしたら選択肢によって経験値が増減するのかもしれませんが、アホな選択肢の方が愉快な展開がみられるので悩ましいところ。
いつもの『世界樹』だがパーティ編成はさらに悩ましく
体験版でわかる新要素はざっとこんなところ。他に気になる新要素である職業の「二つ名」は体験版では解放されなかったのでなんとも言えませんが、「二つ名」のおかげで初期のスキルツリーはシンプルなものになっています。とはいえ、種族スキルとの兼ね合いを考えるとスキルポイントの割り振りは非常に悩ましい。
パーティ編成で頭を悩ませるのはある意味、『世界樹の迷宮』最大の楽しみでもあります。種族の追加によってこの楽しみが大きく広がったといえるでしょう。職業も一新されているので、製品版まで楽しく頭を悩ませることができそうです。それにしても「盾職はいるよね」といれてみたドラグーンが盾を構えるよりバンカーを掘る人になってしまってこれは…便利。
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