Mad Catz製の静音スティック Arcade FightStick Versus Series SH (AFSVS SH)レビュー

置き場に困ることを理由に手を出さないようにしていたアーケードスティックですが、やっぱり買っちゃいました。2週間ほど使ってみたところのレビューです。

Team Mad Catz Arcade FightStick SH (静音) (SF25周年 ウメハラ、ときど、マゴ使用モデル) (Xbox360対応版)

PS1やセガサターン時代にはアーケードスティックを導入していたのですが、場所をとるしカチカチうるさいしで、もうこれ以上アーケードスティックは買わないと思っていたのですが、やっぱり買っちゃいました。場所をとる問題は解決されませんが、カチカチうるさくないならいいんじゃないかと。

Mad Catz製の静音スティックにはPS3用とxbox360用がありますが、今回購入したのはxbox360用のもの。買ってから2週間ほど使ってみたところのレビューになります。

値段はちょっとお高いのですが、RAPあたりのスティックに静音パーツを仕込もうとすると、結局同じくらいのコストになってしまうので、じゃあ完成品でいいや、という判断で購入を決意。

外観とか

第一印象は「でかい」です。外箱もでかいですが、取り出したらやっぱりでかい。xbox360やPS3の本体より大きいです。比較用にxbox360とPS3の純正パッドといっしょに撮影してみました。

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大体どのくらいのサイズなのか、イメージできるでしょうか。

大きいだけでなく、ずっしりと重さもあります。この大きさと重さのおかげで、かなりの安定感があります。ボクは椅子に座って膝の上に置いて使っていますが、まったく問題ないです。

天板がテカテカなので、部屋の中が映りこみまくってますけど…。使っていると指紋などもベタベタとついてしまうので、そこが気になるといえば気になるかも。

スティックの上には各種切り替えスイッチなど。

左のTURBOボタンは連射設定用。連射を設定したボタンに対応したLEDランプが点灯します。

右側の上のスイッチはスティックの割り当て切り替えスイッチ。純正パッドの左アナログスティック、右アナログスティック、十字キーのどれにスティック操作を割り当てるかと切り替えるスイッチです。

右側の下のスイッチはSTARTボタンとBACKボタンのロック。海外の格ゲー大会だと、試合中にスタートボタンなどでポーズをかけると、即失格になったりするので、防止用のロックですね。

STARTボタンとBACKボタンは本体の背面側についてます。これも海外の大会向けの仕様でしょう。

別に大会でなくとも、対戦中にSTARTやBACKを押す必要なんてないので、この配置でも何の問題もないですね。

背面にはケーブルを収納するスペースもついています。

ケーブル自体がかなり長いので、収納しようとするとけっこうギチギチです。とはいえ、スティックをしまっておくときにケーブルが収納できるのはいいですね。混線したりしませんし。

本体前面にはヘッドセット用のマイク端子。接続用のケーブルもついています。

純正パッドにピッタリはまるようなヘッドセットの端子でも、オプションのケーブルを使えば接続できます。

スティックとボタンはたしかに静か

見た目は何の変哲もないスティックとボタンですが、中身は静音仕様です。

スティックの高さは他のものと変わらないと思います。硬さは、若干やわらかく感じるかも。といっても、ふにゃふにゃという感じではなく、ちょっぴりマイルドな感じ。

カチカチ音がまったくしないので、たしかに静かです。ただ、あまり強くスティックを倒すと、筐体内にガコガコ音がこもっている感じになりますけど。

よくいわれているように、カチカチ音がしないので、操作時のクリック感がない、というのもそのとおりですね。とはいえ、入力できているかどうかわからない、とか、斜めに入りづらい、とか、そういうことはありませんでした。このへんの感覚は、それまで使っていたスティックとか、操作時の力の入れ方とか、個人差がでそうな気がします。

ボクは、隣の部屋からの苦情が気になるというより、自分自身がカチカチ音を気にしてしまうのがダメだったので、カチカチ音がしないのは本当にすばらしい。

ボタンの見た目は普通ですが、押してみるとちょっとストロークが浅い印象かも。

押せているのかどうかわからない、というほどではないのですが、浅くて軽いボタンといった感触。

肝心の音の方ですが、高音域のカチャカチャ音がなくなっている感じです。ボタンそのものの音は小さくなっても、筐体内にこもる音はあまり変わらないので、やさしく扱わないと静音効果は大きくならないかもしれません。

あと、ボクは膝置きで使っているので、膝から足にかけて衝撃を吸収してくれますが、机に置いて使う場合、机から下に伝わる衝撃は変わらないので注意が必要かも。スティックやボタンが静かになったといっても、それを扱う人間の力は変わらないので、そこから生まれる音も変わらないですしね。台バンとかダメっすよ。いやしませんけど。

音に関しては、4gamerさんがアップしていた動画が参考になると思います。本製品が最初にリリースされたときのレビュー記事ですね。

Team Mad Catz Arcade FightStick Versus Series SH – First Impression – YouTube

4Gamer.net ― 静音を謳うMad Catz新作アーケードスティックの実力は? 気になる静音性をチェックするファーストインプレッション掲載

要するにAFSVS SHというのは,「AFSVEに『静音ジョイスティックレバー&押しボタン』相当の三和電子製静音パーツを組み込んだ製品」以上でも以下でもない製品と考えられる。

この一文が購入に踏み切ったキッカケだったりします。RAPと静音パーツを買って自作しようかと思っていたのですが、完成品があるならそっちでいいじゃん、とそういうことです。

値段的にも、あまり変わらないのですよね。自作した方が若干安いのですが、その労力を考えると変わらないどころかむしろ安いまであるんじゃないかと思ったわけです。

このMad Catz製の静音スティックは、これまで通販のみだったのですが、いよいよ店頭販売も開始されるとのこと。展示品を実際に触ってスティックやボタンの感触を確かめられるチャンスというわけです。とはいえ、店頭で音を聞くのはむずかしそうなので、上記の動画などで判断するのがよいかと。

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