【Goat Simulator】【I am Bread】コラボのプレイレポート ヤギと食パンが出会うとき、世界は破壊される

今やバカゲーの代名詞となった「ヤギシミュ」こと『Goat Simulator』が食パンになってトースターを目指すゲーム『I am Bread』とまさかのコラボレーション。ヤギの世界に食パンが徘徊し、食パンの部屋にヤギがやってくる、というワケのわからなさ。ですが、お互いの特質を活かした実に真っ当なコラボレーションでもあります。

「なんとかシミュレーター」といえば、バカゲーか、もしくはゲームの皮を被った何かが連想されてしまう時代。その代表格である『Goat Simulator』が食パンに恋をして『I am Bread』とコラボレーションしました。どちらのゲームにもお互いの主役であるヤギと食パンが登場するアップデートが施されています。どんな内容なのか、両方をプレイしてみたので内容を紹介していきましょう。

デストロイ部屋オール!『I am Bread』with ヤギ

『I am Bread』は『Surgeon Simulator』を手掛けたBossa Studios製なので、「食パンシミュ」と形容されることもありますが、物理演算エンジンガバガバ系のバカゲーではなく、高難易度のガチなゲームです。食パンが立派なトーストになるためにトースターを目指す、という設定こそ意味不明ですが、食パンの四隅に割り当てられたボタンを押して壁に張りついていく様は、ロッククライミングやポルダリングをゲーム化したような印象です。笑えるのは最初だけで、クリアを目指すならかなりガチな内容なので、お間違えのなきよう。

そんなガチな世界にヤギが攻め込んできました。でも、ヤギなのでトースターを目指すわけではなく、専用のゲームモードが設けられています。ヤギのやるべきことは破壊。ただひたすら、部屋の中で暴れて破壊の限りを尽くすゲームになっています。といっても、「ヤギシミュ」のように元気いっぱい走り回れるわけではありません。食パンの世界では食パンの物理法則に従う必要があるのです。

I am Bread in Goat

『I am Bread』におけるヤギの操作は食パンと同じものになっています。つまり、前足と後ろ足の4つにボタンが割り当てられ、ボタンを押している間は床や壁に張りつくため、そこを起点として移動を繰り返す、というもの。まともに立って歩くことも叶わず、ぐにゃぐにゃのラグドールをぐにゃぐにゃに振り回す感じになります。思い通りに動かすのは至難の業ですが、部屋の中を破壊するだけなのでテキトーでもOK。

部屋の中に置かれたコップやビンなど、壊せるものをガンガン壊してスコアを稼ぐのがゲームの目的になります。一気にたくさん壊せばコンボボーナスが入って一気にスコアアップ。これみよがしにガラスのコップが積み上げてあるので、うまく身体をぶつけていきましょう。ステージはキッチンからリビング、ガレージから庭まで、さまざまなシチュエーションが用意されています。思う存分ヤギの身体を振り回して破壊の限りを尽くしてやりましょう。

私は今、パンになる!『Goat Simulator』with 食パン

一方、『Goat Simulator』の世界には食パンがやってきました。これまでも散々「なんとかGoat」というヤギならぬヤギが実装されてきた「ヤギシミュ」ですが、今度は食パンです。食パンになるためには、初期マップのどこかを徘徊している食パン2枚をバーベキューパーティ付近に設置されたトースターまで運んでトーストにしてやればOK。これでヤギも立派な食パンになれます。

「ヤギシミュ」にやってきた食パンもヤギの世界の物理法則に従うことになります。歩くだけでも大変だった世界の枷から解き放たれ、自由に飛び回れるようになりました。しかも、こちらでは地面に落ちても可食性が落ちたりしません。安心して無制限に暴れられます。道行く人に頭突きをかましてもいいし、ガソリンスタンドを殴ってMicheal Bayしてもいい。破壊の限りを尽くしましょう。

そんなわけでヤギと食パンのコラボ、ワケのわからなさが加速しすぎて言葉では伝えきれません。じゃあやればわかるのか、と言われたら、やっぱりわからない気もします。とはいえ、ワケのわからなさこそが彼らの魅力に違いありません。気になる人は、ヤギでも食パンでもいいから触れてみましょう。物理演算エンジンガバガバ系の世界へ、ようこそ。

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