【アイドルマスター プラチナスターズ】レビュー 最高のライブパフォーマンスをプロデュースするために、いま問われる信仰心

アイドルマスター プラチナスターズ レビュー

13人全員をエクストリームアイドルにできたのでレビューなど。やってること自体はリズムゲームの繰り返しがほとんどになってしまうのですが、舞台をPS4に移してパワーアップしたステージパフォーマンスを好きなだけ眺めていられるのが本作の真価でありましょう。「アイマス」ファンなら楽しめるけど、そうでない人には厳しそうな内容であり、たとえファンであっても信仰心を試される作業感もあり。

やっぱすげえぜ……PS4!

まずは本作最大のウリであるグラフィックから。PS3時代から常々「そろそろモデルチェンジしないもんかな」と思っていたので、今回はやったぜフルモデルチェンジ。間に『デレステ』を挟んでいるのでそこまで目新しくも感じないかな、と思わなくもなかったんだけど、やはり実機での映像を見せられると違うものです。すごい。

注目したいのが髪の毛の表現。つやのある髪がやわらかく動く様は本当にキレイ。アニメ絵を3Dグラフィックに落とし込んだゲームは数あれど、『プラチナスターズ』の表現は他で見たことがない気がします。千早のストレートなロングヘアーはもちろん、真のショートヘアーもふわりと動く。

アイドルマスター プラチナスターズ 千早バースト

もう1つの注目ポイントが観客席。特に2種類あるアリーナステージでの観客席の広さが尋常ではない。天海春香はこれの一番後ろの席まで見えているわけだからアイドルって半端ない。広いだけでなく、広さを感じさせてくれるカメラアングルが用意されているのもいい。ちなみに、観客席で揺れているサイリウムはステージに立たせているキャラクターにあわせて色が変わるのですが、ソロだとほぼ1色になるので壮観。

アイドルマスター プラチナスターズ アリーナステージ

アイマス時空でひたすらライブを続けろ

肝心のゲームの部分、公式のジャンル表記は「アイドル育成ライブゲーム」となっているものの、ライブパートのリズムゲームが大半を占めています。通常営業でマニーを稼ぎ、稼いだマニーで資金営業してファン数を増やしたり、レッスンで経験値を稼いだりもできますが、ライブをやれば全部稼げるし衣装のドロップも狙えるので、アイドル活動は大体ライブになります。ファン数が規定数になればランクアップライブへの挑戦権が与えられ、ランクを上げた先で待ち構えるエクストリームライブなるものを成功させれば、見事エクストリームアイドルになって目標達成となります。なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、要はひたすらライブでリズムゲーを繰り返すだけです。

リズムゲームは「思い出アピール」だの「エクストリームバースト」だのといったシステムがあるものの、基本は画面の指示どおりにボタンを押すだけです。難易度は4段階あり、最高のMasterは音ゲーをやらない人だと苦労するかもしれませんが、やってる人なら余裕でしょう。ちなみにボクは『デレステ』で揉まれたおかげで余裕でした。とはいえ、音ゲーの腕よりも衣装のタイプやパラメータが重要なので、苦手な人でもなんとかなるんじゃないかと。

アイドルマスター プラチナスターズ 大半はライブのリズムゲームパート

今回の舞台となるのは765プロのアイドル養成合宿所。劇場版を彷彿とさせる施設で13人のアイドルたちと一つ屋根の下、トップアイドルを目指して生活することになります。ストーリー的に過去作やアニメとのつながりはなく、またしても最低ランクからのスタート。いったい何度トップアイドルへ昇りつめればいいのか、バンナムは答えてくれない。合宿といっても期限は無制限で、季節は巡り誕生日を何度繰り返しても歳をとらないアイマス時空のため、問題ありません。わかっているとはいえ、何年も合宿している様はなかなかにシュール。

アイドルマスター プラチナスターズ 合宿は続くよどこまでも

ストーリーは各キャラクターごとにランクアップとあわせてショートエピソードが挿入される感じで進行します。それぞれ成長にテーマをつけたり目標を設けたりしながら、過去作とはまた違った成長劇が展開されるのですが、今回は他のアイドルたちと生活を共にしていることもあって、アイドル同士の絡みもあり。プレイヤーへの選択肢やお馴染みタッチイベントなどもありますが、アイドルの反応が少し変わるだけでストーリーの変化や分岐、パラメータの増減などはありません。なので、従来のコミュニケーションとは異なります。おかげでアイドルを育てている感覚があまり得られないのですが、何よりもチュートリアルでアリーナでの全員ライブで観客席が埋まっているのが原因かも。もう十分売れっ子じゃね?と感じずにはいられませんでした。

アイドルマスター プラチナスターズ ランクアップとあわせて進行するストーリー

で、13人のアイドルを1人ずつエクストリームにプロデュースしていくわけですが、しんどいのは最初の1人くらいで、あとは流れ作業のようなものです。作業ではあるものの、リズムゲームなので気を抜くこともできないので、やっぱりしんどいです。実はエクストリームアイドルはランクBでなれるのですが、クリア後にSランクを目指したり、衣装を集めたりしようとするとしんどさマシマシに。どこかのネトゲのように必要ファン数が増加し、アイテムドロップというシステムがあることを忘れそうになるくらいの渋いドロップ率のため、作業から苦行へシフトしそう。ファン数をブーストできる資金営業のためのマニーやドロップ率を上げるアイテムは有料DLCとして販売されていることから察しましょう。今、試される信仰心。

プロデューサーの本懐はこっち

こういうふうに書いていくと、なんだかゲーム部分がつまらなそうに思えてしまうかもしれませんが、『プラチナスターズ』は「ステージ・フォー・ユー」(S4U)がメインコンテンツといっても過言ではないでしょう。好きにユニットを組んで好きな曲を好きなステージで歌わせ、カメラアングルを弄って撮影したら、それを眺めてニヤニヤできる。これこそがプロデューサーの本業。

アイドルマスター プラチナスターズ S4U

特に、今回から追加された新曲「ザ・ライブ革命でSHOW!」は実にS4U向きの曲になっています。ポジションにより歌もダンスも大きく変わるので、いろいろなキャラクターをいろいろな場所に配置して遊ぶには最適。「ヤバいくらいのセクシーポーズ」とか「愛してるぜぇ~」とかをあの人やこの人にやらせるのは楽しい。ちなみに、2つの新曲にはどちらも13人バージョンがあり、S4Uで弄って遊ぶことはできないものの、どちらも圧巻のパフォーマンス。

アイドルマスター プラチナスターズ 新曲の13人バージョン

S4Uをフルに楽しむためにはゲームを進めて楽曲やステージや衣装を解放していく必要があるわけですが、やはり厳しいのは衣装。ある程度まで増えた後はとにかく増えなくなる。ライブのクリア報酬で入手できるうちはいいが、新たなライブを解放するためにアイドルランクを上げるのが大変になっていくし、ドロップ率は最初からずっとめちゃ低い。やれどもやれども変化のない時間が延々と続いてしまうので、どうしても作業感は免れません。正直しんどい。

そんなわけで『アイドルマスター プラチナスターズ』は豪華なファンアイテムであり、それ以上でも以下でもない印象です。過去作やアニメから入った人ならともかく、今作から初めて「アイマス」に触れた人の感想が気になるところ。ともあれ、今後は過去作と同じく、コンテンツを追加していくプラットフォームとなっていくことでしょう。Xbox360版のDLC展開が価値観を破壊したときから思っていたことですが、バーチャルでもリアルでもアイドルを追いかけるって大変だなぁ。

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