せまりくる六角形の壁をひたすら避ける。ただそれだけなのになんというアツさ。あまりの秒殺っぷりに思わず友人に押し付けたくなること間違いなし。
激辛のハバネロも食べはじめてしまえば、ついつい口へ運び続けてしまうもの。『Super Hexagon』も激辛な難易度だが、ついついリトライを続けてしまう点は似ているのかもしれない。
PLAYISMで紹介されていたのを目にしてから気になっていた本作。Steamで$2.99だったので「そのくらいならいいや」と買ってみたのですが…気がついたら日付が変わるまで遊んでいました。いや、正確に言えば、日付が変わったことすら気付かないくらい遊んでいました。
シンプルなゲームほど何度も遊んでしまう中毒性が高かったりするものだけど、『Super Hexagon』もそんなゲームの典型かと。では、どんな感じのゲームなのかを紹介したいと思います。
せまりくる壁を避けるのみ！しかし1プレイは秒単位
『Super Hexagon』とはどんなゲームなのか？ 公式の動画を見てもらうとわかりやすいはず。
Super Hexagon Trailer – YouTube
中央の小さな三角がプレイヤーの操作する自機。左右キーを使ってそれぞれの方向に回転することでせまりくる壁を避けるわけだ。
見てもらえばわかるように、押し寄せる壁の数と速さは尋常ではない。美しく展開する幾何学模様のようだが、すべて避けなければならない壁なのだ。もちろん、壁に当たると1発ゲームオーバーとなる。
3段階の難易度が用意されているが、動画のものは最高の難易度だ。ちなみに追加パックでさらに上の難易度も用意されている。では、さらに上の難易度とはどのくらいなのか。
それではご覧いただこう。
Super Hexagon Ending – Hyper Hexagonest *SPOILER* – YouTube
いやいやいやいやいや！ちょっと作ったやつ出てこいよ！と言いたくなる強烈さ。
といっても、動画をアップした人はやれているわけですが。火蜂に挑むシューターや、筐体に百烈拳を打ち込む音ゲーマーを眺めているような気分になれますね。
さすがに最低の難易度では常人でも遊べるようになっているのでご安心を。といっても1分ももちませんが。
ボタン1つで即リトライできる悪魔の仕様が中毒性を生み出す
最低の難易度であっても、初プレイ時には10秒も生存できなかった。慣れるまでは文字通り秒殺を繰り返すことになる。慣れても1分もちませんが。
しかしご安心あれ。ゲームオーバーしても、スペースキーを叩くだけで即座にリトライができるのだ。
10秒で死に、即リトライし、次は12秒で死に、またリトライして20秒まで耐え、さらにリトライして5秒で死ぬ。そんな円環の理を繰り返していると、いつの間にか数時間も経過している。なんと恐ろしいゲームなのだろう。5秒で死ぬゲームだからこそ、1秒でも記録が伸びるとうれしいし、1秒くらいならなんとかなりそうな気もしてしまうしで、スペースキーを叩き続けてしまうのだ。
この記事を書いている最中にも、「スクリーンショット撮らないとなー」なんてゲームを起動してしまったものだから、危うく数時間が失われてしまうところだった。あ、30分経ってた。
しかし、難しいだけあって、壁をガンガン避けられている最中の高揚感は素晴らしい。壁の隙間が「見える」ときは、何かが覚醒したように思えるほどだ。STGで弾幕をかいくぐる感覚に近いかもしれない。
『Super Hexagon』はシンプルなルールと短時間で終わる難易度が見事にハマり、最高級のリプレイ性を生み出しているのだ。また、カッコイイBGMも中毒性に一躍買っていると思う。
ちなみに、ボクはいまのところ最低難易度は50秒、真ん中の難易度は32秒、最高の難易度は9秒がベスト。10秒の壁はあまりにも厚い。上のスクリーンショットではベスト42秒になっていますが、記事を書いている最中に更新できました！やったぜ！…あ、1時間経ってた。
友人にもやらせたくなる難易度と絶妙な価格設定
激辛ぺヤングを食べると、あまりの辛さに「ちょっと食べてみなよ」と勧めたくなるものですが、ゲームも似たようなところがあるかもしれません。あまりに難しいので、「ちょっとやってみなよ」と勧めてみたくなります。
そこへきて、$2.99という値段設定。Steamですから友人に投げつけるにも最適です。というか、投げつけたくてたまらなくなります。
そんなわけで、いかがでしょうか『Super Hexagon』。Steamでたったの$2.99です。なぁに、お時間はとらせませんよ。たった5秒で終わりますから。ね？
