【ドラゴンズクラウン】オンラインモードレビュー 手軽で気楽なオンラインは底なしの沼

『ドラクラ』はベルトスクロールアクションのカタチをした「Diablo」か「PSO」か。お気楽で手軽なマッチングと高いリプレイ性の融合は底なしの沼。

ドラゴンズクラウン | シバ山ブログ

ゲーム開始から数時間を経て、ようやく解放されるオンラインモード。しかし、これから始まる”沼”の前には、この数時間など一瞬の出来事でしかなかったのです。

『ドラゴンズクラウン』はベルトアクションに「Diablo」や「PSO」的な育成やトレジャーハント要素をプラスしてリプレイ性を高めたゲームですが、さらにオンラインモードを加えることにより、リプレイ性が中毒性に進化します。これは時間泥棒的な意味で大変デンジャー。

では、今回は『ドラゴンズクラウン』のオンラインモードをレビューしていきます。

ランダムなマッチングでお手軽なオンライン

ゲーム開始から数時間ほど進めるとオンラインモードが解放されます。オンラインプレイをするには、オンラインに接続してからシングルと同じようにステージに挑むか、またはメニューからランダム参加、フレンド参加を選ぶだけ。

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シングルと同じようにステージを選んで開始すると、他のプレイヤーが次々と合流してきます。ランダム参加を選ぶと、進行中のプレイヤーに乱入するカタチで、フレンド参加はプレイ中のフレンドをリストから選ぶ形式。

部屋を立てて参加者を待ったり、立っている部屋を選んだりといったプロセスが不要なので、ものすごくお手軽に参加していけます。オンラインに挑むための手順はシンプルそのもので、シングルプレイの延長線上がそのままオンラインモードって感じでしょうか。

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オンラインモードが解放されるまで、シングルモードで数時間のプレイが必要となるため、一見するとハードルが高そうに見えますが、解放されてしまえばこれ以上なくお手軽にスタートできます。

オンラインでのラグはほとんど感じられず、同期もしっかり取れているようです。ちょくちょくマッチングに失敗するのは、発売直後で混み合っているからでしょうか。とはいえ、いまのところプレイ中の切断などもなく快適なものでした。

※2013/7/31追記
ラグい部屋に当たることもちょくちょくあったので追記。敵を攻撃してからダメージが表示されるまでワンテンポ遅れるようなときもありました。ひどいときでは1秒以上の差があることも。といっても、そんなにラグい部屋は稀で、ほとんどが快適に遊べます。

現地集合・流れ解散がドラクラ流

マッチングはランダムなので、オンラインでプレイしていると次々とプレイヤーが入ってきては抜けていく感じになります。ステージクリア後は、冒険を続けるか、街に戻るかの選択肢が出ますが、これは個々のプレイヤーが自由に選べます。

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冒険を続けるを選ぶと同じパーティのまま、別のステージへ進みます。街に戻るを選ぶと、部屋を抜けて街へ移動します。

使用回数に制限のあるアイテムや魔法、それに装備品の耐久値の関係上、どうしてもある程度遊んだところで抜けることになります。が、抜けた場合、自分のキャラクターをCPUが操作する形になり、次のプレイヤーがやってくるまでの間を繋いでくれます。

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ステージの途中で部屋を抜けたり、不慮の事故で切断されてしまったとしても、CPUが操作する状態でキャラクターが残るため、突然の戦力ガタ落ちにはなりません。なので、部屋を抜けるのもかなり気楽です。

お手軽に参加して、お気楽に抜けていける…、オンラインゲームとしてはまさに理想的かもしれません。現地集合で流れ解散のノリで、好きに始めて好きに終われるのは気分的に本当に楽です。

この気楽な感じが心地よくて「もう1ステージ遊ぼうかな」なんて思い始めたら危険信号。窓の外を見ると空が白んでたりしませんか?(チュンチュン)

キャンプの料理が焼肉パーティ状態

ステージクリア後、冒険を続けていくとキャンプが発生することがあります。キャンプはメンバー全員で料理をして食事をするミニゲームになっています。

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無造作に置かれた食材を鍋に放り込んでかき混ぜると料理が完成。料理を皿に移すと食べることができ、次のステージでステータスにさまざまな効果が得られます。

どの食材をどの鍋に放り込もうが自由、しかも料理を他人の皿に盛ることまでできます。鍋をかき混ぜていたら、いつの間にか自分の皿に料理が入っていたりとかなりカオス。

90カウントの時間制限の中でいくらでも食事できるため、「オラッ!放り込め!」「オラッ!食えっ!オラッ!」みたいなノリでガツガツ消化されていきます。焼肉か鍋でも囲んでいる感じで無性にテンション上がります。

ヴァニラウェアのゲームといえば、おいしそうな食べ物なわけですが、今回はおいしそうなだけでなく、楽しく食べる、ってところに進化してます。

リプレイ性がやがて中毒性に

ベルトスクロールアクションは、それ自体リプレイ性が高く、何度も遊んでしまうジャンルですが、そこに「Diablo」的なトレジャーハント要素を追加したのが『ドラゴンズクラウン』。さらに気楽に参加できるオンラインまで完備されると、これはもうリプレイ性ではなく中毒性になりかねません。

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オンラインの気楽さを助けているのはマッチング周りだけではありません。他の要素もすべてかみ合っているのが恐ろしいところなのです。

まず、1ステージの長さ。10~20分程度なので、「もう1ステージくらい遊ぼうかな」と思わせてくれます。オンラインゲームにおいて、こういった思考がどれほどデンジャーなのかはご存知の方も多いはず。

次に、リスクが低いこと。残機を失っても所持金を支払うことでコンテニューできます。それ以外に失うものもないので、気分的にすごく楽。

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そして、意思疎通の手段が用意されていないこと。チャットのような機能はなく、直接的に会話することはできません。しかし、ゲームの内容上、そこまで細かな意思疎通が必要な場面もなく、問題なく進めることができます。

ルーン魔法の選択中だけは、ちょっと待って!と思わなくもないですが、それほど致命的なことでもないですし。

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オンラインゲームといえば、相手が同じ人間だからこそのおもしろさがある反面、人間だからこその面倒くささも含まれています。この面倒くささを取り払うための「ゆるいつながり」がいろんな方法で模索、実現されていますが、本作ではこれが会話機能の非搭載なのでしょう。

これらをあわせると、「もう1ステージ遊ぼうかな」、「あと15分くらいならいいだろう」、「死んでも問題ないし」、「適当に抜けたらいいし」、「あっ、そろそろキャンプで食事じゃね」、などという思考回路が形成されているわけです。はい、もう沼の奥深くです。窓の外で空が白んでいます。

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でもね、この沼とってもキモチイイんです。ベルトアクションに「Dliablo」や「PSO」的な要素を加えたゲームなんて危険に決まっています。そんなことはわかっているんです。でも楽しいんです。

そんなわけでもう1ステージ遊んできます。今日も朝日がまぶしいです。

難易度インフェルノクリア後に書いたレビューはこちら。
【ドラゴンズクラウン】クリア後レビュー いつまでも遊べるベルトアクションの到達点

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