通称「プロブロガー本」としてブログを書く人の間じゃかなり有名な本書。具体的なテクニックが簡潔にまとめられて読みやすい1冊です。
実は、この本を読んでいたのはもうずいぶん前です。うちのブログを公開する前、まだ作成している最中に購入して読んでいました。
「必ず結果が出る」なんてタイトルを冠しているのに、結果の出ていないうちで紹介してもいいものかどうか…、なんて迷っているうちに、なんと第2弾の本が出てしまうそうじゃないですか。困りました。
うちのブログは書いてあることをちゃんと実行していないのだから成功できてない、と考えれば、いい反証になっているのかもしれない。などという言い訳を練りつつ、本書を紹介していきましょう。
この本に書かれていることは大きく分けて3つ。ブログ記事作成の効率化、ネットでの仲間の獲得、ブログの収益化、の3点です。この3つについて100つの項目が書かれています。さすがブロガーというか、1つ1つがブログ1記事のような感じで読みやすく仕上がっております。
Web作成の方面からブログサイトの作り方を解説した本は数あれど、ブログの運営方法に絞って書かれた本はなかなかに珍しいのではないでしょうか。単に珍しいだけでなく、内容も詰まっていて実際にそのまま使えるテクニックが収められている感じです。
作業を効率化して継続しやすくしよう
ブログは継続してこそ、なのだが、継続するためにはどうするか、というと、作業を効率化して面倒をそぎ落とすことにあるわけです。
ブログに書くネタがあっても、実際に記事を作る作業にはさまざまなハードルがあります。リンクを貼りたければタグを書かなきゃいけなかったり、画像を挿入したければ画像の編集やリサイズをしなきゃいけなかったり。
こういった作業は便利なツールを利用してできるだけ効率化して、記事を書く作業に時間と労力を割くべき、というのが本書のいうテクニックの基本になります。
具体的なツールも多数紹介されており、即投入できそうなものも見つかるのではないでしょうか。とはいえ、ツールは日々アップデートされていくので、いずれは古くなってしまうかもしれません。この本に書かれているものより、もっと便利なツールがすでに出回っているかもしれません。
ここで大事なのは、何か面倒な作業があったとき、「何ぞ便利なツールはないものか」という発想をもつことなのでしょう。大抵の答えはGoogle先生が教えてくれるわけですから、大いに頼りにしましょう。
ちなみに、ボクは本書で紹介されていたZoundry Ravenというブログエディタを使っています。このブログはWordpressで自作テーマなのですが、Zoundry Ravenから更新することを前提に作っていて、たとえば先頭の画像が自動でアイキャッチになったり、画像をアップロードしたときに余計なサイズの画像を生成しないようになっていたりします。
テーマの自作はそれはもう面倒でしたが、おかげでブログを更新するときは楽なので、いまでもブログを継続できているのかもしれません。といっても、やっと1年かそこらですけど。
成功を支えるのは友達
ソーシャルメディアと連携してブログを宣伝し、読者を増やすためのテクニックについても書かれています。ここで書かれていることは、一言でいってしまえば「お友達を作りましょう」ということに他なりません。
TwitterやSNSとブログを連携する方法とかブログパーツとか、具体的な方法もいろいろと書かれていますが、その目的は自分の発信したブログを受け取ってくれる人の獲得することです。つまり、友達を作ることです。
発信するために書いたブログを受け取ってもらうには、幅広くコミュニケーションをとって友好関係を深めましょうというわけです。そりゃあ同じ記事を書いても、友人が書いたものと知らないおっさんが書いたものとでは、印象に雲泥の差がでます。
うちのブログがやっていないことはまさにこれ。言いたいことを適当に書き綴っていくだけなので、コミュニティを拡げていこうという意識が本当に希薄。人付き合いというのは面白いものでもあり、面倒なものでもあるかもしれませんが、ネットであれリアルであれ、ここを面倒くさがっていてはいけません。
というのが、ボクの反省点なのですが、別に真面目に反省しているわけではないので、今後もこの状態が続くと思われます。はい。
夢いっぱいの収益化
ブログで収益を上げて生活ができる、なんてまさに夢のような話ですが、それを実現されているお二人が著者なわけで、夢は広がるばかりです。
とはいえ、「プロ」に近道も楽な道もないことがわかります。「いやいや私らなんて全然特別じゃないッスよ、フツーですよフツー」なんて態度をしていても、普通はやらないことを普通にやってこなすのは普通じゃないわけです。
毎日のようにブログを更新するだけでなく、数々のSNSやらなんやらで活動し、イベントに顔を出したりこうして本を出版したり。その行動力はまさにプロの偉業だと思うのです。
それはさておき、本書で紹介されている収益化の方法は、広告収入などによるもので、ネットで稼ぐ方法としては直球ストレートど真ん中な方法が中心です。あんまり変化球などはありません。
本書では、収益化することは、プロの方々のように生活できるほどの収益を上げられないにしても、収益を上げることでブログを継続すためのモチベーションに繋がるのだと解かれています。ここでも、ブログにおける継続することの重要性が強調されています。
継続こそが結果を導き出す、かもしれない
本書で書かれている3つのポイント、すなわちブログ記事作成の効率化、ネットでの仲間の獲得、ブログの収益化、そのどれもがブログ運営を継続することに繋がってくる、というのが本書の出した答えなのでしょう。
成功するかどうかなんて誰にもわかりませんし、何をもって成功と呼ぶのかは人それぞれでしょう。継続していれば何かしらのカタチで結果はついてくるものです。ってことで、うちも実はもう結果が出てるってことにしちゃっていいですかね。ダメですね。ハイ。
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