【Gone Home】レビュー 消えた家族の謎を追って家を探索するアドベンチャー

海外から帰宅した主人公を待っていたのは家族の消えた家でした。父も、母も、妹も、誰も姿もなく、家の中の様子もなんだかおかしい…。ここで一体何が起こり、家族がどこへ行ったのか。その真相を突き止めるために自宅を探索するアドベンチャーゲームが『Gone Home』です。

About Gone Home | The Fullbright Company
Steam:Gone Home

またまたSteamのホリデーセールで買ったタイトルのレビューです。安いという理由で買った場合、どうしても積みやすくなるのですが、『Gone Home』は2時間弱でクリアできますので、ぜひやりましょう。短い時間ではありますが、他のゲームでは味わえない、かなり独特な体験ができます。

ストーリーが見所のアドベンチャーゲームで英語なのはちょっとキツイのですが、以下のサイトで有志による日本語化データが公開されています。ありがたく使わせていただきました。

開拓フロンティア – gonehome日本語化

自宅を探索する新感覚なストーリーの見せ方

『Gone Home』は主観視点のアドベンチャーゲームです。舞台となるのは主人公の自宅。物語は、1年間海外にいた主人公が家族のもとへ帰ってくるところからはじまります。

しかし、家族の姿はなく、家の中の様子もなんだかおかしい。家族はどこえ消えたのか、家で何が起こったのかを調査すべく、家の中をくまなく探索する、という内容になっています。

Gone Home

無人になった家の中は、生活感があふれまくっています。放置されたピザの空箱、床に転がった空き缶、机の上に散らかったメモ…。そのどれもが、ここで生活していた家族の跡であり、その1つ1つから、父親、母親、妹の個性を感じ取れるようになっています。

こういったパズルのピースを集めることで、家族の姿が浮かび上がってくる、というわけです。この過程でストーリーを魅せていく、というところに本作の魅力が凝縮されています。

ゲームにおける探索要素は、ともすれば面倒に感じることもあります。が、本作においては、むしろ「もっと調べてまわりたい」と思わせてくれます。家の中に残されたモノの1つ1つが、プレイヤーの想像力を刺激してきて、どんどんとこの世界に引き込もうとしてくるのです。

家族が消えた謎、という、すごく気になる謎が魅力的であることはもちろんですが、この個性的な一家の歴史に触れていく過程が楽しく、ぐいぐいと引き込まれてしまうのでしょう。

ミスリードたっぷりの先が気になるストーリー

主人公が家に帰ってきたのは降りしきる雨の夜、雷も鳴り響く怪しい雰囲気です。灯りのついていない家の中を歩き回るのはちょっとドキドキ。

もしかしてこれはホラーなのか、サスペンスなのか、それとも…。と、プレイヤーがいろいろと考えてしまう”隙間”を与えているところが実に巧妙。

ちょっとホラーっぽく怖がらせてみたり、家を探検する子供のようにワクワクさせてみたり。プレイヤーの心理を実にうまく転がしてきます。

かなり広い家の中をくまなく調べて回り、最後には真相に到達します。もちろん、真相についてはここでは書きません。気になった人はぜひとも自身の目で確認してみましょう。

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Steam:Gone Home

▶ Gone Home – Launch Trailer – YouTube

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