今年ボクが遊んだゲームの中からいろいろと印象に残ったタイトルを列挙します。
自分が遊んだモノ、という狭い狭い範囲における独断と偏見です。
ものすごく個人的な判断基準なのでそのつもりで流していきましょう。
ウチもゲームメインのサイトの端くれ、年の瀬のGOTYと洒落込んでみようじゃないですか。
正直、どこからどこまでが2013年だったか思い出すのも危ういのですけども。
遊んだゲームはすべてレビュー記事を書いたはずなので、なんとか思い出せるはず…はず。
ボクが今年遊んだゲームの本数は25本くらい。
パッケージ購入したタイトルは上の画像で全部(のはず)、DL販売を含めるとそのくらいです。
2013年を遊びつくしたというにはあまりにも少ない本数ですが、その分1本1本キッチリ遊んだつもりです。1本たりとも積んではいませんよ、マジで。
というわけで、超個人的なGame of the Year、いってみましょう。
ベストストーリー
『真・女神転生Ⅳ』
シリーズでおなじみのロウ・カオス・ニュートラルの分岐と、すべてのルートに散りばめられたパズルのピースを組み立てることで見えてくるストーリーは、3周クリア(EDは4つ)するまで興味を牽引してくれました。
1周するだけでは全容が掴めず、強くてニューゲームがあるとはいえ、3周もしないといけないのは賛否あるとは思うのですが、それだけの長い時間、興味をひき続けてくれたのは事実。
ありがたいことに、ストーリーと世界観を考察した記事が当サイトの人気記事の常連です。
こんな記事を作ってしまうくらい、『真4』には楽しませていただきました。
【真・女神転生4】ストーリーと世界観を考察してみた(※ネタバレ注意)
レビュー記事はこちら。
【真・女神転生4】クリア後レビュー ナンバリングタイトルにふさわしい完成度と手ごたえ
ベストキャラクター
アームストロング上院議員(『メタルギア ライジング』)
演説シーンから雷電とのケンカで腹を抱えて笑い、バトルでは圧倒的な強さを振るい、最期には気持ちよく散っていくアームストロング上院議員。
もっともインパクトのあるキャラクターといってもいいかもしれません。
「なんだよこんなおっさんがボスなのかよ…」とガッカリした矢先にまさかの変貌。
スポーツマンを舐めてはいけません。政治(物理)のパンチが飛んできます。
飛んでくる瓦礫の下敷きになってしまった人はこちらを参考にどうぞ。
【メタルギア ライジング】R-07 ラスボス戦の攻略法 ※ネタバレ注意!
レビュー記事はこちら。
【メタルギア ライジング】難易度Revengeanceクリア後レビュー やればやるほど楽しくなる難易度別の作り込み
ちなみに、インパクトという意味では『Grand Theft Auto 5』のトレバーも負けず劣らずだったのですが、プレイヤーキャラクターとして長時間おつきあいすることになるトレバーよりも、ラスボスとして終盤に一点集中で振り込んできた上院議員の勝利、ということで。
モーストプリティキャラクター
ラクーナ・シェルドン(『新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女』)
いいとこのお嬢様で常識も良識もあって美人で快活。なんという高スペック。
でもすぐに呑みたがる残念な一面のせいで特典サントラでも画像のようなオチ要員。
ラクーナさんかわいい!
立ち絵の笑顔がちょっとドヤってるところもかわいい!
完璧超人かと思わせる属性を積み上げておいて、1点だけ残念な部分を付加することでキャラクターの魅力を何十倍にも引き上げる手法はここ最近の流行なんじゃないかと思うのですよね。
いわゆる残念美人というヤツ。
他のゲームにもかわいいキャラは多数いたわけですが、周囲のキャラとのバランスや立ち位置まで考慮していくと、彼女が一歩リードしてるんじゃないかと思うわけです。
なお、同じゲームのヒロイン格であるフレドリカはゲーム的に強キャラで、かわいげのない強さを誇ってしまったがために選出されませんでした。ラクーナさんは盾役であるが故に、活躍できないときはトコトン何もできないところも含めて、かわいい!
レビュー記事はこちら。
【新・世界樹の迷宮】クリア後レビュー リメイクの新しいカタチ
ベストBGM
戦場 – 駆け抜ける命 [DIVA Ver.](『セブンスドラゴン2020-Ⅱ』)
ゲームを進める手を止めて曲に聴き入ってしまう…そんな瞬間がやってきたのはこの1曲。
通常バトルの曲でこのカッコよさ。ザコ戦のたびに手を止めていたらゲームが進みませんよ?
全体的に音楽のいいゲームで、さらに全曲に初音ミク版のアレンジが用意されています。
前作のミク版はそれほど印象に残らなかったのですが、今回は一味もふた味も違いました。
ザコ戦の曲にしてはカッコよすぎですが、テンポのいいバトルと合ってるのもポイント高し。
Amazonで試聴できます。
Amazon:セブンスドラゴン2020&2020-II 初音ミク・アレンジトラックス
昨今のゲームにおける音楽は、視覚的な表現力が高まったことにより、文字通りバックグラウンドに徹した環境音的な方向への進化も見受けられますが、本作のようなオールドスタイルなゲームでは、バリバリとメロディーが主張してくれる音楽が似合います。オールドタイプのシバ山的にも、単体で聴いていたいと思える曲の方が印象に残りやすいですし。
レビュー記事はこちら。
【セブンスドラゴン2020-Ⅱ】クリア後レビュー スタンダードなRPGの完成形がここに
ベストグランマ
Cookie Clicker
花火は一瞬で美しく散り行くもの。
瞬間的にすさまじいインパクトをもたらして過ぎ去っていったのが「Cookie Clicker」。
ネット上のあちこちで話題になり、スーパーやコンビニのクッキーが売り切れる事態まで発生、ってもうそれ社会現象じゃね?
…すみません、さすがにそれはいいすぎました。
ひたすらにクッキーを焼き続け、増え続けるクッキーを眺めるだけのブラウザゲーム。
ただただ数字がケタ違いに増えていくのが無性に楽しい、そんな不思議なゲームでした。
というか、これはゲームなのだろうか?と根本的な疑問もありますが、気にしてはいけません。
ゲームの主戦場が家庭用機からスマートフォンなどの携帯デバイスに移りつつある昨今、ここへきてなぜかブラウザゲームがアツイというのも興味深いところです。『艦これ』とかもさ。
ちょっと無理矢理な登場をさせてみましたが、このクッキーがもたらした影響は意外とデカいんじゃないかと思ってます。ボクの中でも、数字が増えるだけでこんなに楽しいんだ、ってことを気付かせてくれたゲームとして、確かなポジションを築いています。こういった飛び道具のインパクトがどう飛び火していくのかも見物なわけですよ。
レビュー記事はこちら。
【Cookie Clicker】すべてはクッキーのために 時空も物理法則も超えたケタ違いのクッキーを焼こう
ベストオールドスクールゲーム
Risk of Rain
豆粒のように小さなキャラクターを操り、異星でサバイバルするローグライク2Dアクション。
なんだかんだで、ファミコン世代にとっては荒いドット絵がゲーム的なものと思うように刷り込まれているので、8ビットなビジュアルには飛びついてしまうのですよね。
こういったドット絵をプッシュしたタイトルが多数出てきているのが現状です。
レトロな見た目だけど、昔のスペックでは実現できなかったような夢のゲームを今なら!というわけでしょうか。
まさに『Risk of Rain』はそういったレトロ調タイトルの代表といったところ。
時間の経過で上昇し続ける難易度と、アイテム次第で際限なくパワーアップできるプレイヤーによる強さのインフレ競争、そして豆粒のようなか弱い主人公がいつの間にか大量の敵をなぎ倒すようになっているカタルシス。
確かに理不尽な部分もあり、死ぬときは本当にあっけなく死んでしまうのですが、それでも「Try Again」を選んでプレイを継続してしまうところは、実に懐かしいプレイスタイルといえるのではないでしょうか。
レビュー記事はこちら。
【Risk of Rain】レビュー 中毒的リプレイ性を内包したローグライク2Dアクション
ベストスコアアタックゲーム
ファントムブレイカー:バトルグラウンド
同名の格闘ゲームのキャラクターによるベルトスクロールアクション。
元々はXBLAで配信されたわけですが、確かにいかにもゲーセンの端っこにありそうなノリです。
スコアなんかに意味はありませんが、意味がないからこそ楽しいのです。
ボコボコに敵を殴り、ジャラジャラとまき散らされるアイテム。
チャリンチャリンとスコアアイテムを拾う音は心地よく、やがて快感に変わるのです。
死んだ敵でもコンボを切らさないように叩き続ければ、いくらでもスコアアイテムを落としてくれるので、「もう体力はゼロよ!」といわれても、スコアに何の意味がないとしても、殴り続けるのです。
久々にスコアを意識させられたゲームであり、スコアの無意味さの意味を思い出させてくれたゲームでもあります。なので、こういうカタチでのエントリー。
レビュー記事はこちら。
【ファントムブレイカー:バトルグラウンド】レビュー 爽快感を最大化した2Dベルトスクロールアクション
ベストカッコイイゲーム
Strike Suits Infinity
カッコイイは正義。
変形メカを操ってマイクロミサイルを撃ちまくるフライトシューティング。
海外製のゲームですが、メカデザインは日本人、音楽にも日本人が絡むというコラボレーションタイトルでもあります。カッコイイメカなら日本人を呼んでこい、といったかどうかはわかりませんが、メカはデザインも動きもカッコイイ。
人型形態に変形してからマルチロックオン、そして大量のミサイルでサーカスは男の子なら誰しも一度は憧れるシチュエーション。それを実現してくれるのがStrike Suitsってわけです。
操作にやや慣れが必要なものの、これだけカッコイイメカですから、なんとしても動かしてやろうという意欲がわいてくるのも本作のいいところ。
うまく操れるようになってからの壮快感も本物です。
【Strike Suits Infinity】レビュー ストーリーをカットして生まれ変わった無限の壮快感
と、いうわけで長々と引っ張りましたが、次がいよいよベストオブベスト。
2013年 Game of the Year
ドラゴンズクラウン
2013年の個人的Game of the Yearは『ドラゴンズクラウン』。
描き込まれた絵画調のグラフィックに派手で壮快なアクション。
ベルトアクションとしてのお約束や過去作へのリスペクトも気持ちのいいものでした。
いまやジャンルそのものが死に瀕していると思われたベルトスクロールアクションですが、実は今年は豊作なのです。『ドラゴンズクラウン』に『ファントムブレイカー:バトルグラウンド』、さらには『ダンジョンズ&ドラゴンズ』がリメイクされたりと、どうしちゃったの?といわんばかりのラッシュだったような気もします。
確かに、同じゲーセンから生まれた格闘ゲームは、オンラインの力を手に入れて再び盛り上がっているわけですから、ベルトアクションだって同じように飛び上れるようにも思えます。
オンラインの協力プレイでは、チャット機能などのコミュニケーションの手段を排除することで、かえって気楽に参加しやすくなっている、というところも個人的にポイントが高くなっています。やりたくなったら即参加、やめたくなったら即離脱。特に、気軽に離脱できることは気楽に参加できることも後押しするため、非常に重要だと考えているからです。
発売後も5回にわたるアップデートを行い、スキル調整やオプションの追加に留まらず、PS3とVitaのクロスプレイを実現したり、最後にエンドコンテンツを置いていってくれたりと、至れり尽くせり。サービスのし過ぎでは、と心配にもなりますが、制作者の深い愛情を感じずにはいられません。
レビュー記事はこちら。
【ドラゴンズクラウン】クリア後レビュー いつまでも遊べるベルトアクションの到達点
映画『パシフィック・リム』でも感じたことなのですが、作者の「好き」をカタチにしたもの、カタチにできたものって本当に強いですね。といっても、それはとても難しいことでしょう。自分好みの女の子は自分が1番理解していますが、だからといって絵に描けるかといえば、そうもいかないわけですし。
どんなゲームも、最初は作者の「好き」から始まっていると思うのですが、それを最終的にカタチにできるかどうかは、非常に高いハードルをいくつも乗り越える必要があるはずです。しかし、乗り越えた先にはこれほどお名作が誕生するわけです。2014年も、1つでも多くのゲームがこの険しいハードルを越えて、ボクの目の前に生まれ出てくれることを願っております。
それでは、よいお年を!