セピア調でミニマルなビジュアルとカッコイイBGMの2Dフライトシューティングです。一見するとよくある360度シューターっぽいですが、ラジコン的な操作だったりします。シンプルだけどムズかしい、ムズかしいけどリトライしちゃう系のお手本のようなゲームかと。
セピアカラーで色数の少ない空にシルエットだけの飛行機と戦艦。ミニマルなビジュアルですが、だからこそ惹きつけられるものもあるわけです。
はじめて見たときから気になっていたのですが、やっぱり買っちゃいました。
参考:【LUFTRAUSERS】2Dだけど飛んでる感あるフライトシューティングがSteamで予約開始
見た目通りのシンプルな内容なのですが、リトライを重ねているうちに時間が経っているという感じのゲームになっています。
LUFTRAUSERS – Launch Trailer (How to Train Your Rauser) – YouTube
2Dでも”飛んでる”独特の操作感
そんな『LUFTRAUSERS』は2Dフライトシューティングゲーム。戦闘機に乗って360度方向から襲いくる敵と戦い続ける、というと、何の変哲もないシューティングに思えるかもしれませんが、実はちょっと違います。
特徴的なのは操作方法。キーを押した方向に移動するわけではないんです。移動は上下左右キーで操作するのですが、上でスピードアップ、下でブレーキ、左右は方向転換になっています。ラジコン的な操作なんですね。サイドスクロールの「バンゲリングベイ」といえば、わかる人にはわかるかも。
しかも、ちゃんと重力の影響があります。放っておくと海に墜落してしまうので、ジェットを吹かして飛び続けなくてはなりません。本当に2D”フライト”シューティングというわけです。
もちろん、この操作方法は慣れるのに少しばかり時間がかかります。といっても、墜落=即死というわけではないので、慣れるまでに嫌気がさしてしまう、ということはないかと。
実際、最初のうちは「なんだこれ操作しづれえ」と思っていました。しかし、だんだんといい感じに飛べている瞬間があるようになると楽しくなってくるんです。ムズかしいが故に上達を実感しやすいのかもしれません。
ハイリスクハイリターンなスコアシステム
ゲームの目的はひたすらスコアアタックです。ステージクリア型ではなく、ひたすらこの場所で敵と戦い続ける感じ。
スコアは一定時間以内に敵を連続で撃破するとコンボとなって倍率がかかります。最大20倍にまで増加するので、コンボを繋ぐかどうかすべてといっていいかも。
自機は、敵の攻撃を受けても即死ではなく、ある程度までは耐えてくれます。ダメージ中はFPSのように視界が狭まるような演出となり、一定時間で回復します。ただし、ショットを撃っている最中には耐久値が回復しないようになっています。
つまり、ダメージを回復しようとして攻撃の手を休めると、コンボが途切れてスコアを伸ばせません。しかし、攻撃を続けるならダメージを回復できず、撃墜されてしまうでしょう。
このリスクとリターンのバランスはシンプルながらも絶妙なんじゃないかと。時間制限などは特になさそうなので、いのちだいじに、ひたすら逃げ回っていてもよさそうではあるのですが、なんせ20倍ですからね、20倍。100点が2000点ですよ?撃ちますよそりゃ。
BGMまで変化する機体のカスタマイズ
稼いだスコアでレベルアップして新しいカスタムパーツを入手できたりします。
パーツはWeapon、Body、Engineの3つのカテゴリに分類されています。この3つを組み合わせて機体を作ることができます。
すべてのパーツにはチャレンジが設定されています。敵を何機倒せ、とか、ボートを連続で倒せ、とか、潜水艦を倒せ、とか。チャレンジの達成もゲームの目的の1つになりますね。
ところで、パーツを組み合わせて作った機体にはすべて名前がついていたりします。潜水艦からの出撃時に毎回機体の名前が表示されているあたり、実に細かい。
さらに、パーツの組み合わせによってBGMが変化しているんです。なのでBGMのバリエーションは100以上にもなるのだとか。これってスゴイ。何がスゴイって大体どの組み合わせでもカッコイイ曲になるのがスゴイ。
サウンドトラックも以下で配信されています。試聴できる曲はデフォルトの機体で流れる曲とメニュー画面の曲ですね。
▶ LUFTRAUSERS OST | KOZILEK
機体のカスタム次第ではこれとはまったく違う曲になったりします。
ムズかしいけどすぐにリトライしてしまうリプレイ性
このゲームはかなりムズかしいです。最初に書いたように、操作そのものもムズかしいですし、敵の攻撃も激しいのでシューティングとしてもムズかしいです。
飛んでるだけでも大変なわけだから、敵に弾を当てるのも大変。当てるのが大変な分だけ当てたときの気持ちよさも格別、なのですが、敵はわんさか出てくるわモリモリ弾を撃ってくるわで程なく押し潰されてしまうのが関の山。
なので、撃墜されるまでの時間、つまりワンプレイはかなり短め。即死はないといっても、実質即死みたいな状況は山ほどあります。
とはいえ、リトライもすぐにできるようになっています。ゲームオーバー画面で上キーを2回押すだけで再び潜水艦から発進できるのです。すぐ死ぬけどすぐリトライできる、ってのは「Super Hexagon」的でもありますね。
パーツごとのチャレンジもあるので「次はこのパーツを使ってみるか」とカスタムを変えて出撃、達成できたら他のパーツに変更、達成できなかったら別の部位を変えて再トライ、なんてことをしているうちに、いつの間にか時間が経っているわけです。
ワンプレイは短く、でもリトライ性はバカ高く。こういう方向性のゲームは本当に時間泥棒で困りますね。
そんなわけで『LUFTRAUSERS』はSteamにて$9.99で配信中です。