【Wheel World】レビュー

『Wheel World』をクリアしたのでレビュー。本作は「オープンワールドで自転車レース!」って感じのゲームで、いい感じの世界を自転車でシャカシャカできます。ストーリーは、目覚めたらバイクデーモンと出会って伝説の自転車パーツを探す…みたいな、ちょっと変な世界で展開されるのですが、ゲームの作りはいたって堅実。しっかり遊べるレースゲームになっています。オススメ!

伝説の自転車で世界を救え!

主人公のカットさんはしゃべるドクロ(?)のバイクデーモン・スカリーと出会い、グレートチェンジの儀式を行うために伝説の自転車パーツを探すことになります。…どゆこと?と思われるかもしれませんが、やることはオープンワールドの世界を自転車で走り回ってレースに明け暮れるだけです。深く考えなくても大丈夫です。自転車で走っていれば世界を救えちゃうんです。もう走るしかない!

▲自転車の世界には自転車のデーモンがいて、世界を救えるのは自転車。自転車最高。

オープンワールド!

ゲームはオープンワールドで、自転車で気持ちよく走り回れるようになっています。世界の各地にはレースが配置されており、レースに勝てばポイントが貰えたりパーツが貰えたりします。というか、普通のパーツはそのへんに落ちていたりもするし、ジャンプ台を見つけたらご褒美があったりもするので、探索にもちゃんと価値があります。意外としっかりオープンワールドしてますね。

▲町と田園、海も山もアリ。広いけど自転車だからガンガン駆け回れる!

自転車の戦いはレースだぜ

伝説の自転車パーツは各所に待ち受けるボスが持っています。しかしボスに挑むためには「Rep」と呼ばれるポイントが必要になります。「Rep」はそこらへんのレースで勝てば貯まっていくポイントで、周囲からの敬意みたいな感じでしょうか。周りから認められていないようなヤツはボスには挑めない、ってことですね。なので、とにかくレースレース、ボス戦もレースです。自転車乗りの戦いですからね!

▲レースはそこらじゅうで開催されてるのでドンドン挑むが吉。

ブーストでブッ飛ばせ!

レースで重要になるのは「ブースト」です。ゲージを消費して一気に加速できるシステムですね。レースゲームによくあるやつで、本作においてもめちゃ強です。ブーストゲージはレース中にぐんぐん溜まっていくのですが、先頭を走っているとイマイチ溜まらない仕様になっているようです。なので、2番手以降を走って最後にギュン!が強め。なんか競輪っぽい? ちなみに自転車レースとはいえ乗り手のスタミナなどはないため、無限にシャカシャカできます。爽快!

▲レースの鍵を握る「ブースト」。ゲージを溜めてギュン! 最強!

自分好みにカスタムできます

レースの賞品やそこらへんに落ちている箱から入手したパーツで自転車をカスタムすることもできます。パーツはカッコイイやつから変なやつまで種類が豊富で、性能もけっこう変わってくるので面白いです。ただ、見た目で選ぶと性能が物足りなくなったり、性能で選ぶとヘンテコな見た目になったりと悩ましい面も。

難易度もボリュームもほどよく

クリアするだけなら難易度はそれほど高くありません。ただし、各レースには1着になる以外にもタイムやら何やらボーナス対象があるので、コンプリートを目指すならそれなりの難易度になるかも。クリアまで5~6時間くらいなのでボリュームはそこそこ。飽きる前に終わるくらいなので、気分よく終われます。自転車サイコー! ネタバレになるので書きませんが、終わり方がすごくいいってのもあるかもしれません。

▲クリアするだけならサクッと終わるけど、やり込める懐の深さもアリ。

実はしっかり系レースゲーム

そんなわけで『Wheel World』、ちょっと変な世界観だけど堅実に作られたオープンワールドのレースゲームでした。登場人物や物語もちょっと変ですけど、世界は美しいし、その美しい世界を自転車で走り回れるのはとっても気持ちがいい。オープンワールドとしてもレースとしてもかなりのしっかり系ですし、これといって癖もない。つまりは良作! ということでオススメです。みんなも自転車でシャカシャカして世界を救おうぜ!

『Wheel World』はPS5、PS4、Xboxの他、Steamで配信中。なんとGame Passにも対応してます。(2025年7月29日現在)