【REPLACED】レビュー

サイバーパンクの時間だぁ! めちゃくちゃ美麗なビジュアル! ぬるぬる動くドット絵! 2Dと3Dの融合! やたらカッコイイ演出! 大好き要素の詰め合わせ欲張りセットだぜ! というわけで飛びついてしまったわけですが、このビジュアルと演出がなんと10時間くらい続くんですよ! なんじゃこりゃスゴすぎだぜ!

公式サイト:https://playreplaced.com/

びっくりするほどディストピア!

主人公のウォーレンは「R.E.A.C.H.」というスゴイAIの開発社。そのAIを使ってお仕事中に爆発が起き、気付いたら意識がAIになっちゃった!…みたいなところから物語は始まります。元の状態に戻りたいけど、なぜか警察からも追われるし、いったい何がどうなっているの? 何もかもがわからないまま断片的な情報を集め、この世界がどういう世界なのか、ウォーレンの過去に何があったのか、先の気になる展開がずっと続きます。こいつは面白いぜ。

▲いきなり追われる身となった主人公・ウォーレン。行く先に待ち受けるものは…?

舞台となるフェニックスシティは巨大な壁の中にあり、壁の中と外で圧倒的な格差が存在しています。なんというディストピア。ウォーレンは警察に追われて命からがら壁の外まで逃げることになるので、そこから壁の内側へ戻ろうとする話になっているわけですね。ストアページではサイバーパンクものであると紹介されていますが、どちらかといえばディストピアものの側面の方が強い印象。なにせ舞台設定は異なる歴史を辿った1984年ですからね。ここには人権なんて言葉すらないぜ。

▲巨大な壁に囲われたフェニックスシティ。壁を越えることは誰にもできない。

ビジュアルと演出の暴力

特筆すべきはやはりこのビジュアル。説明不要の美しさ。圧倒的すぎる。このクオリティが最初から最後までずっと続きます。10時間ちかくあるストーリーの最中、ずっとです。マジかよ。さらには、単に描き込まれているというだけでなく、このビジュアルを使った演出も最高にカッコイイんですよ。最高か? そう、最高なんです。

▲郊外はオーウェルでも『ブレードランナー』でもなく『マッドマックス』みたいになってます
▲凄まじい描き込み、美しいライティング、そしてキレキレの構図。最高すぎる。

だいたい即死のジャンプアクション

ゲームは、会話や調査などをするアドベンチャーパート、探索はジャンプアクションのパート、そして多くの敵と殴り合うバトルのパートに分かれています。アドベンチャーパートにはちょっとした謎解きなどはあるものの、特に難しいことはありません。なんたってスゴイAI開発者とスゴイAIのコンビですからね。

▲アドベンチャーパートも時として安全ではない。追われる身ですからね。

ただ、ジャンプアクションのパートはなかなか大変。落下するとだいたい即死ですからね。とはいえ即リトライできるのでそこは問題ではありません。問題は視認性です。めちゃくちゃ描き込まれたビジュアルであるが故に、足場がどこなのか、どこを掴めるのか、そもそもどっちがゴールなのか、わかりにくいんですよね…。当然、そんな死に方は納得がいきませんからストレスが溜まります。というか、落下以外もだいたい即死な上に、ガチめにやりにくるのでストーリー重視のゲームかと思っているとしんどく感じるかも。ディストピアは容赦なんてないぜ。

▲掴んだりぶら下がったりいろいろできるけど、最大の敵は視認性。

シンプルだが絶妙なバトルアクション

バトルに関しては、最初のうちはシンプルなんですが、ゲームが進むとやれることが増えて大変になってきます。基本は黄色いマークが見えたらパリィ、赤いマークなら回避の2点で、これさえできれば戦えます。あとはゲージが溜まれば銃を1発撃てるとか、盾やアーマー持ちの敵はツルハシでひっぺがえすとか、段々やることが増えていく感じ。一貫して「状況に応じて正しいボタンを押せ!」って作りなのでシンプルといえばシンプル。だけど一筋縄じゃいかなくなってくるので上手いことできてます。

▲タイミングより押すボタンの正確さを求められるバトル。シンプルだが忙しい。

雰囲気ゲーの到達点

そんなわけで『REPLACED』、最高のビジュアルと演出でサイバーパンクなディストピアな物語を堪能できるゲームでした。なんというか、一昔前にインディーゲームでよくあった”雰囲気ゲー”の到達点といいますか、アクション部分は概ねシンプルなんですけど、圧倒的なビジュアルと演出の力でもっていく感じ。なので、めちゃくちゃパワータイプの雰囲気ゲーといっていいのかも。ともあれ、サイバーパンクとかディストピアとかに惹かれるものがあって、このビジュアルが気になったのであればオススメ! 最高のディストピアがあなたを待っています。