【電脳戦機バーチャロン】レビュー やっと実現した快適なオンライン対戦 (MODEL2 COLLECTION版)

MODEL2コレクションとしてリリースされた『電脳戦機バーチャロン』。オラタン、フォースに続き、現代においてようやくオンライン対戦が実現しました。設定関連も含めてレビューなど。

電脳戦機バーチャロン | MODEL2 COLLECTION

ゲーセンの花形である大型筐体。ツインスティックで巨大ロボを操作できる逸材なゲームデザイン。カトキハジメ氏によるカッコイイメカ。バーチャロンは当時のゲーセンにおいて最高にインパクトのあるタイトルでした。

残念ながら、稼動時期、ボクはお金のない学生だったので、50円ゲーセンの中で100円を投入しなければならないバーチャロンにはなかなか手が出せませんでした。結局、まともに触るのはセガサターン版を入手してからになるので、今回のレビューでも、アーケード版からの違いや移植度についてはあんまり詳しく書けません。

XBLA版のオラタン、パッケージのフォースに続いて、ようやく登場した初代バーチャロン。欲を言えば、もうちょっと早い時期に出てほしかったというのが正直なところですが、最後に出てきただけあって、ソツのない作りになっていました。

オラトリオタングラムはオラタン、バーチャロンフォースはフォースと略して呼ばれますが、初代バーチャロンはOMGと呼ばれるので、ここでもOMGで書いていきます。OMGとはOperation Moon Gateの略で、初代バーチャロンの背景設定のことです。

やっと実現した快適なオンライン対戦

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OMGはこれまで、サターン版、PC版、PS2版とリリースされています。何かしらの方法でオンライン対戦ができたりはしていましたが、今のように、当たり前のようなオンライン対戦とはならないわけです。

そこへきて、今回のMODEL2コレクション版では、現代的なオンライン対戦機能がキッチリ盛り込まれています。具体的には、ランクマッチ、プレイヤーマッチ、リーダーボード、リプレイのアップロードなどですね。

この手の対戦ゲームでこの手の機能が入っているのは当たり前なのが現状ですが、ネットで対戦するなんて想定されていなかった時代のゲームで実現できているのがすばらしいところ。

気になるラグですが、まったく感じません。オラタンやフォースと同じく完全同期っぽいので、回線の質や相性によっては水中戦になってしまうかもしれませんが、普通に対戦する分には何の問題もなさそうです。対戦ゲームは快適なオンライン対戦があってこその時代です。この点をクリアしているのは大きいですね。

プレイヤーマッチについてはロビーを作成し、6人まで入ることができます。2人が対戦中、他の人は観戦することができます。観戦中、視点は1P側と2P側を自由に切り替えられるのですが、残念ながらライブモニター視点はないようです。

XBLA版オラタンの初期には観戦機能がなく、しばらく後にアップデートにより追加された経緯があり、今回OMGでは最初から搭載されています。独特の対戦内容になるバーチャロンでは、うまい人のプレイを見ることが特に重要なので、観戦機能はありがたいところです。

ただ、3人以上のロビーを作成した場合、対戦までのインターバルが毎回30秒とられているのが気になりました。フォースのロビーもこんな感じでしたが、インターバルの時間はホストが設定できる形になっていてもよかったんじゃないかなーと思います。毎回30秒待つのはやや間延びしてしまう感がありますので。

気になる設定とか

幾分過去のゲームなので、画面の比率が4:3です。画面サイズの設定は、Normal、Large、Fullの3種類が用意されています。Normalは上下左右に余白あり、Largeは上下に余白がなく、左右のみ余白がある形、Fullは全画面に引き伸ばした感じです。XBLA版オラタンのように視界が広がるような16:9対応はされていません。

実際の画面は以下の画像のような感じ。

Normal設定。

Large設定。

Full設定。

BGM設定はアーケードとアレンジの選択が可能です。アレンジといってもサターン版のBGMになるだけなので、パッと聞いただけだとよくわからないかも。

遊び方のメニューでは、単に操作方法だけではなく、基本テクニックも説明されていて親切です。CPU戦における機体別のアドバイスなどもあり、初心者向けにフレンドリーな作りになっていますね。

トレーニングモードも追加されています。何よりうれしいのが、相手をCPUにして、機体もステージもランダムにすると、延々と遊べる仕様になっていることです。これ、DC版オラタンにはあった機能なんですよね。この設定で一晩中でも遊んでいた記憶があります。今回もこれでずーっと遊んでいられそうです。

800円(または800MSP)で遊び放題なんて、いやーいい時代になったもんですね。この台詞は過去作がリメイクされるたびに言ってる気がしますが。

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