SteamOSについで発表されたSteam Controllerは一目見て「えっ」と思わせるルックスですが、使い勝手はそれなりに良好のようです。
これはスピーカー、ではなくてゲームのコントローラー。Steamが提案するSteam OSとともに発表されたSteam Controllerなのです。
十字キーもアナログスティックもありませんが、スピーカーのような丸い部分が円形トラックパッドになっています。要するに、ここを親指で触れば画面内のゲームを動かせるわけです。クリックも可能なので、ボタンとしても使えるっぽいですね。
Steamのロゴが表示されている中央の四角い部分はタッチスクリーン。そういえばPS4なんかもそんな感じでしたね。
コントローラー上部にはL・Rのバンパーとトリガーがあるのも、Xbox360やPS3と同じような感じでしょうか。トラックパッドの隣にA、B、X、Yのボタンも配置されていますが、これはセレクトボタンやスタートボタン、バックボタンといった役割になりそうです。
Steamはこのコントローラについて、次のように述べています。
これによって、これまではマウスとキーボードでしかプレイが不可能であったジャンルのゲームまでも、ソファーからアクセス可能となるのです。RTS ゲーム、カジュアルゲーム、カーソル操作ゲーム、ストラテジーゲーム、4x スペースストラテジーゲーム、数々のバラエティに富んだインディーズゲーム、シミュレーションゲーム、そしてもちろんEuro Truck Simulator 2もプレイできます。
更に、トラックパッドの解像度と絶対的な位置コントロールによって、広い視野における正確なエイミングを必要とする FPS もプレイ可能となります。
自社製品を良くいうのは当たり前なのですが、このトラックパッドで快適に操作ができるものなのかどうか、にわかに信じがたいというのが正直なところではないでしょうか。操作感というものは、実際に触ってみないとなんともいえないのがはがゆいところでもあります。
で、このコントローラーを実際に使ってみてレポートしてくれている人がいるようです。なんと『Super Meat Boy』の開発者の人です。
原文(英語):Yzc2NjQ1MzQyNDU2MjMyMz – My time with the Steam Controller
翻訳:本の虫: Super Meat Boyの作者Tommy RefenesがSteamコントローラーを体験
彼は操作感については非常にこだわっているようですが、その彼がいうには、このSteamのコントローラーは「悪くない」そうです。
実際に『Super Meat Boy』と『Spelunky』を遊んでみてプレイ感覚を確かめたようです。『Super Meat Boy』では右のトラックパッドをジャンプ、L・Rトリガーをダッシュに割り当ててプレイし、『Spelunky』では右のトラックパッドにA、B、X、Yの4つを割り当てたという。それで快適に機能したというわけですから、なかなか興味深いところです。
いくつか改善の余地も挙げられていますが、現時点では概ね良好なである感じに見えます。とはいえ、トラックパッド2つにタッチスクリーンを搭載したコントローラー、お高いんでしょう?というところが次の心配かもしれませんけど。
なんにせよ、十字キーもアナログスティックもないけど従来のゲームも快適に遊べる、という感覚はとても新しそうなので、どんなものか触ってみたいですね。