【Hollow Knight】を静かな気持ちで楽しむ週刊ゲーム日記

良質なメトロイドヴァニアと聞いて『Hollow Knight』をプレイ中です。キャラクターはかわいらしいのですが、美しくも暗めのビジュアルになっており、物悲しい音楽と相まってしっとりとした気分になれるゲームであります。キャラクターのモチーフが昆虫なので、撃破時に甲殻な鎧の下から小さい何かが出てきたりしてゾワッとすることがなきにしもあらずなのですが、かわいらしさが勝ってるのでセーフです、セーフ。

メトロイドヴァニアとしては探索とバトルがメインになっているタイプで謎解きはほとんどナシ。個人的に好みのヤツです。探索はエリアごとにマップを売ってくれるNPCを見つけるまで暗中模索となっていて常に不安がつきまとうのですが、この手探り感は案外めずらしい気もする。マップを買った後も空白の部分を埋めていくことになるので探索の達成感もアリ。ただ、セーブポイントのベンチまで行かないとマップを描けないのでやっぱり不安と友達になりながらの探索となります。

hollow knight ベンチでマップを描く

バトルはジャンプ&アタックのシンプルなアクションを軸にゲージ消費のスキルを足したもので非常にスタンダード。スキル用のゲージは攻撃を当てるだけで溜まるのでケチらずどんどん使っていけます。序盤で体力を回復するスキルを習得できるのですが、スキル発動までに若干の溜め時間があるため、戦闘中に使うにはタイミングを計る必要があります。このへんに「ゴリ押しは許しまへんで」という開発者の意図が感じられて非常に良いですね。あと、敵の攻撃を回避してからその隙に攻撃を叩き込む、というより、敵の攻撃に合わせて斬る方が攻略しやすい印象があるのも独特かなと。

hollow knight 回復スキル

こうした探索とバトルにテンションアゲアゲかと言えばそうでもなく、むしろ穏やかで落ち着いた気分になってきます。暗めのビジュアルと音楽による雰囲気のせいなのでしょうけど、”Hollow”の名のとおり空虚な感じといいますか、とにかく静かな気持ちで遊んでいられます。これが明鏡止水なのか。ともあれ、こういうゲームは秋の夜長にピッタリだろうなと思うのですが、今や春真っ盛り。早く花粉の季節が終わらないものでしょうか。(ヒノキ弱点)