ミリタリーな描き込まれたドット絵とジャンプ&ショットのアクションはいかにも「メタスラ」風なんですが、ミッションをまわして素材を集め、武器をカスタムする要素は「モンハン」的でもあります。何気に日本語にも対応しているので日本人的にもとっつきはいい感じ。
『Mercenary Kings』は「Scott Pilgrim vs. The World game」の開発者が手掛ける2Dアクションです。これもKickStarter発のタイトルで、Steamの早期アクセスを経て正式リリースとなりました。
参考:【Mercenary Kings】メタスラを彷彿させるドット絵な横スクロールアクション
【Mercenary Kings】Steamで正式リリース スコピル風ドット絵のメタスラ系2Dアクション
今回ボクが遊んだのはSteam版ですが、PS4でもリリース予定があるようです。
ゲーム内のテキストは日本語設定もあり、ローカライズできているので日本でも配信されるのでしょうか? というかぜひ配信してほしいですね、日本人受けもよさそうですし。
本作はパッと見て「メタルスラッグ」っぽいのですが、RPG的な要素、というか、狩りゲー的要素が融合したものになっており、プレイ感もちょっと違っています。といってもアクションの部分は概ね「メタスラ」とか「魂斗羅」風で間違いないんですけどね。
Mercenary Kings – Launch Trailer (Steam) – YouTube
ステージクリア型ではなくミッションクリア型
ゲームはキャンプ地からはじまります。キャンプ地には多数のNPCが配置されていて、アイテムの購入や武器のカスタムなどができます。RPGでいう”町”ですね。
このキャンプ地でミッションを受注してアクションステージを開始。
ミッションをクリアしたらキャンプ地へ帰還し、また次なるミッションへ、という流れ。
ミッションは敵を倒すものからアイテムを集めるものまでいろいろです。
ミッションは階級ごとに分けられており、1つの階級に属するミッションをすべて達成すればメインミッションをクリアすると次の階級のミッションが解放されます。
階級ごとにマップも変わってくる感じっぽいですね。
序盤のミッションがずっとジャングルなのでこれしかないのかと思っていましたが、次の階級のミッションは市街地っぽい場所になりました。
ミッション形式といっても残機制で、死んでしまうたびに報酬が減額されてしまいます。
回復アイテムの所持数も限られていて、慣れないうちは割と死ねるのでイタイですね。
トランシーバーから救援物資を要求する、なんてことも。
これはトランシーバーのバッテリーを消費する感じになってます。
回復アイテムだけでなく、スタート地点へのワープなんかも要請できます。
大抵のスタート地点にある救急部屋では体力がじわじわ自然回復しますが、ミッションには制限時間もあるのでこればかりにも頼っていられない感じ。
マップはそこそこ広いのですが、何度も来ることになるのでそのうち覚えてしまいそう。
むしろそこからが本番の可能性もありますけど。
素材を集めて武器をカスタムする狩りゲー要素
ミッションで敵やアイテムボックスから得られるアイテムは素材がほとんどです。
素材アイテムからは武器のパーツを作ることができます。
アイテムの上で方向スティックを下に入れないと拾えないのはちょっと面倒ですが、拾ってる感はあります。こうして素材を集めることがゲームのコアの1つなので、わざわざこういう操作になっているんじゃないかと。
武器はレシーバー、銃身、弾倉、照準器、銃床、弾薬、というパーツに分けられます。
これらのパーツを組み合わせて武器をカスタマイズするわけです。
威力や精度、弾数から重さまで、それぞれのパーツは細かく性能が設定されています。
精度が低ければ弾がまっすぐ飛ばなくなり、弾数が少ないとリロード回数が増えてしまいます。
ゴテゴテとパーツをつけすぎても重量が増し、キャラクターの移動速度が遅くなったり。
単発でも威力のあるショットガンと連射できるサブマシンガンでは攻略も変わってきます。
武器のカスタマイズは本作の重要な要素の1つになっていますね。
アクティブリロードを採用したアクションステージ
「メタスラ」や「魂斗羅」といえば、撃ちまくりのアクションシューティングでしたが、『Mercenary Kings』はちょっと毛色が違います。
武器には弾数が設定されており、撃ち尽くすたびりリロードアクションが発生します。
リロードは「Gears of War」のようなアクティブリロードが採用されています。
タイミングよくリロードを成功させると次の攻撃の威力がアップ、失敗してしまうと一定時間攻撃ができないというもの。
タイミングそのものは比較的カンタンなのですが(武器にもよりますけど)、2Dアクションの最中だとなかなかそうもいかない感じ。慣れの問題だと思いますけど。2Dアクションでこういったリロード方式といえば「Risk of Rain」のスナイパーもそうでしたね。
このリロードシステムがあるためか、敵の攻撃はそこまで激しいものではありません。
攻撃の密度はそれほど高くないですし、ボスの攻撃なんかも見切りやすい感じ。
というか、これはまだ序盤だから、ってだけかもしれませんが。
「メタスラ」や「魂斗羅」的な激しいアクションを期待するとちょっと違うかもしれません。
ミッション形式で素材を求めて周回することも考えると、あまりギリギリの難易度にされると疲れてしまう、という側面もあるのかも。個人的にはこのくらいでちょうどいい塩梅です。
適度に疲れない難易度で長時間遊ばせる…ああ、これがぬるま湯ってやつか…キモチイイ…
描き込まれたドット絵でどこを見ても楽しい
本作は非常に描き込まれたドット絵で、とにかくよく動きます。
「メタスラ」を感じるのはアクションよりもむしろこっちかもしれません。
プレイヤーキャラクターや敵はもちろん、キャンプ地のNPCもかなり動いています。
静止画では伝わりませんが、すごくかわいく動きます。
アイテム販売の子の動きがお気に入り。
敵のやられ方にやたら豊富なバリエーションがあるところなんかもそうですね。
海外ゲームっぽく、ちょっとグロい描写も多いですけども。
とにかく細かく動くので、動かしていて楽しいのがいいですね。
音もすごくいいんですよね。リロード1つとってもかなり気持ちよくなれます。
音楽もバリバリのチップチューンでカッコイイ。
このへんもリプレイ性の高さに繋がしそうな感じです。
2Dアクションと狩りゲーの融合
そんなわけで『Mercenary Kings』はこんな感じ。
要するに「メタスラ」で「モンハン」をやってるわけですが、うまいこと融合できてるんじゃないかと思います。
オンラインのCOOPにも対応しているんですが、こっちはまだ未体験です。
ラジオチャット的な感じメッセージにも対応していて、なかなか楽しそうです。
ボクはまだまだ序盤のミッションを進めている最中なので、終盤の内容がどうなっているかわかりませんが、土台の部分がしっかりしているので長く遊べそうな気がしますね。
『Mercenary Kings』は現在Steam版が$19.99にて配信中。
4月2日までは25%オフの$14.99になっています。
Mercenary Kings
Steam:Mercenary Kings