【Watch_Dogs】1stインプレッション 箱庭系スーパーハッカーなステルスゲーム

『Watch_Dogs』をプレイ中。プレイ時間は現在7時間くらい。UbiSoft製の「GTA」かな?というイメージではじめたのですが、ハッキングを絡めたステルスアクションがかなりの独自色を出していました。プレイ感とか感想とか。

Watch Dogs – ウォッチドッグス | トップページ | Ubisoft

UbiSoftの新作『Watch_Dogs』をはじめました。今回買ったのはPC版です。予約はしていなかったので配信直後のゴタゴタには巻き込まれず、さらにはSteamサマーセールのおかげで2割引で買えたので個人的にはラッキー。とはいえ、予約してた人は本当にご愁傷様としかいいようのない事態だったので、今後こういったことのないようにしていただきたいものであります。

ともあれ、ゲームの中身はかなり上質な出来を感じさせてくれています。まだプレイ時間は7時間くらいで進行状況の表示だと、まだまだ先は長そうな感じ。概ねゲームを構成するパーツは出そろった頃ですし、インプレッション、いってみましょう。

スーパーハッカーが主人公のGTA

Watch_Dogs

『Watch_Dogs』を一言でいうなら「スーパーハッカーが主人公のGrand Theft Auto」でしょう。シカゴの街を舞台とした箱庭系アクションになっていて自由に行動できるのですが、主人公は「GTA」のようにギャングではなくてハッカー。いや、ハッカーじゃなくてクラッカー、とか、正確にはフィクサー(裏社会のお仕事請負人)とか、そういうのもわかるのですが、もうスーパーハッカーということにしましょう。そっちの方が話が早いので。

スーパーハッカーの主人公エイデンさん、公式には表の顔がソーシャルエンジニア、ってことになっていますが、彼の仕事にはソーシャルハックの側面もあるようで、ハッカーってディスプレイのいっぱいあるPCの前でキーボード叩いてるわけじゃないんですよ、って描写があるのは生々しくていいですね。涼しい顔をしてゴミ箱をあさったりしているのでしょう。

エイデンさんはスマートフォン1つで何でもできます。何でもは言いすぎですが、道行く人の口座からお金を引き出したり、信号機を操ったりと十分に魔法使い級です。といっても、エイデンさんの技術がすごいというわけでもなく、街を管理するネットワークシステムがすごいってことのようです。といっても、スマホ1つで信号を赤から青に変えられるんだから迷惑な話です。

街を管理するスーパーネットワークのおかげでそのへんの人々の個人情報がダダ漏れという世界観でもあります。歩きスマホしているだけで、最近病気になったとか、妻に逃げられたとか、年収いくらとか、全部バレてしまうのです。恐るべき監視社会。そんな監視社会の中で技術を駆使して巨悪と戦う、そんなゲームになっています。

ウォッチドッグス ローンチトレーラー – YouTube

ハッキングを駆使したステルスアクション

ゲームの進行は、目的地にいってミッションを開始、ミッションをクリアしたらまた次のミッション、という「GTA」と同じような流れになっています。そこらへんに路駐されている自動車を盗むのもスーパーハッカーなので余裕です。一瞬で警報を切れるので「GTA」よりも楽ですね。

「GTA」との大きな違いはミッションの内容がステルスアクション中心になっている、ということ。エイデンさんはギャングではないので派手に暴れるのは本意ではないようです。といっても、別に暴れて解決するという選択肢もあるので、血に飢えた殺意のエイデンになるのも一興。

で、このステルスアクションに『Watch_Dogs』独自の味付けをしているのがハッキング要素。たとえば、監視カメラに侵入して敵の配置や隠れる場所を調査し、ドアの鍵やシャッターを開けたり、車のアラームを鳴らして注意を引いてみたり、敵の所持する爆薬を起爆したりと、現地の外から戦いを仕掛けられるのです。不倫している敵を見つけたらチャットで精神攻撃を仕掛けて陽動する、なんてソーシャルな攻撃まであります。

ハッキングをうまく使えば、直接エイデンさんが手を下す前に敵を全滅させられる、なんてことも。これだけ聞くと反則級に強そうな感じがするかもしれませんが、実際にはそんなにカンタンにうまくいくわけではないです。といっても、強力な武器には違いないので、困ったらハッキングを活用する、というのが『Watch_Dogs』の流儀といっていいでしょう。

また、「GTA」と同じくカーチェイスも多く登場します。単に車で逃げたり追いかけたりするだけでなく、ここでもハッキング要素が絡みます。たとえば信号を変えて混乱させてみるとか、カーアクション中もハッキングが活躍するのです。しかし、ハッキングという武器があるが故に、敵の車がめちゃくちゃしつこくなっているのは厄介ですね。車を降りて銃撃戦をしちゃった方が早いくらいだったり。

突然侵入されるオンライン要素も

『Watch_Dogs』のオンライン要素は突然対戦相手が入ってくる「デモンズソウル」形式になっています。さすがにミッション進行中には入ってきませんが、移動中にはバンバン入ってきます。対戦の内容はいろいろですが、基本は鬼ごっこですね。

鬼ごっこそのものは楽しいのですが、メインのストーリーを進めたいときに横からドンドン侵入されるとさっぱり進められないので、現在は設定でオフにしてプレイ中です。オフにしていても承認制になるだけなので、対戦したいときは受ければOKですしね。なのでオンライン要素はまだあまり遊べていません。まずはメインのストーリーを消化したいかなと。

そんなわけで『Watch_Dogs』進行中です。「GTA」っぽい箱庭系アクションにハッキングという柱をドンと置いた本作、思った以上に楽しめてます。正直なところボクは箱庭系もステルスゲーもそんなに好みじゃないのですが、ハッキングがあるおかげで全然違った楽しさが生まれている感じでしょうか。監視カメラからハッキングして敵を爆破するのマジ楽しいです。

ユービーアイソフト (2014-06-26)
売り上げランキング: 10
モバイルバージョンを終了