【マイティ・グース】レビュー

宇宙を駆ける賞金稼ぎのガチョウとなって撃ちまくる2Dガンアクション『マイティ・グース』をクリアしたのでレビューなど。公式の紹介に「古き良きアーケードゲームをベースとしつつ」とあるとおり、「メタルスラッグ」の影響を色濃く感じさせる一方、プレイ感はまったくの別物。撃ちまくり爆発しまくり破片は飛びまくり、とにかく派手さ重視のドッカンドッカンするゲームとなっております。ともすれば大味に感じなくもないのですが、まぁガチョウのすることですから。

Mighty Goose – Let loose the Goose

※2021/6/9追記 動画レビューも作りました。

“ガチョウスラッグ”

『マイティ・グース』はステージクリア型の2Dアクションです。ジャンプとショットを基本に、拾った武器を弾薬の限り撃ちまくり、時にはメカに乗って戦うスタイルはまさに「メタルスラッグ」。武器を拾うと「マシィンガァン!」とか「シャッガン!」とか、テンション高めのボイスが入るのもそのまんま。そうそうこれこれって感じです。

ガチョウは頑丈

「メタルスラッグ」と違うのは主人公がガチョウであること。ガチョウは体力制なので1発食らった程度じゃ死なないし、無敵のローリングもあるので人間よりタフです。でも穴に落ちると即死なのは同じ。ただのガチョウじゃないので飛べないんですよね。いやただのガチョウも飛べないか。幸い、残機は無限なので問題ありませんが。

タフってレベルじゃない

タフに戦えるガチョウですが、極めつけは「マイティモード」の存在。攻撃を当てるとゲージが溜まっていき、満タンになると発動できる強化モードです。発動中は攻撃が大幅に強化されるうえ、ずっと無敵。そう、無敵です。しかも発動中であっても攻撃を当てるとゲージが回復するので、やりようによっては本当にずっと無敵。なんやこれ、強すぎんか? と思うじゃないですか。いや実際強いんですけれども、この無敵モードありきで調整されているのが『マイティ・グース』なんですよね。だから「メタルスラッグ」とはまったく別のゲームなのです。

強化システムもいろいろあります

ガチョウを強化するシステムもアリ。コスト制の強化チップで移動速度を上げたり2段ジャンプを可能にしたりと、アクションの幅が少し拡がります。また、ガチョウをサポートしてくれるコンパニオンも選んで連れていけます。性能はさまざまで、援護攻撃をしてくれたりアイテムをくれたりする感じ。あとグレネードなどのセカンダリウェポンも選択制で好きなものを持っていけます。セカンダリウェポンはクールタイム制なので気軽に使えて強力。どれもゲームを進めることで種類が増えていきますが、入手した次のステージで必ずしも有効とは限らない点に注意。

最大の敵は視認性

本作の難点は視認性の悪さ。爆発と破片がひたすら画面を覆いつくすので自分がどこにいるのか、敵の攻撃がどこなのかがさっぱり見えなくなります。ダメージを受けると一瞬スローになるので何かを食らったことはわかるのですが、何を食らったのかがまったくわからない。さすがにこれはどうなんだと思わなくもないのですが、無敵のローリングとマイティモードがあるのでどうにかなっちゃうんですよね。派手さと爽快感を重視した結果なのでしょうから、これはこういうゲームだと考えればアリなのかなと。ただ、オレンジの背景にオレンジの弾とか緑の背景に緑の弾を合わせるのはやっぱりどうかと思います。

大味な楽しさアリ

難易度は控えめ。「メタルスラッグ」のように丁寧に弾を避けて攻略しようとするとめちゃムズでしょうけど、雑に無敵モードを使ってもいいことに気が付ければ難易度はダダ下がりになります。1周クリア後には高難易度の2周目が始まりますが、ザコ敵が増えたことによりアイテムドロップも増加しているうえに、的が増えてマイティモードも維持しやすくなるのでむしろ難易度が下がっているまでありそう。全体的に大味な感は否めませんが、これはこれで楽しかったりします。

派手さ重視の2Dアクション

そんなわけで『マイティ・グース』は「メタルスラッグ」とは似て異なる2Dガチョウアクションでした。1周クリアまで2時間ほど、高難易度の2周目を含めても4時間程度なので、気軽にサクッと遊べます。最初は画面を覆いつくす爆発と破片に目を奪われてムズかしく感じてしまうかもしれませんが、無敵モードの強さに気付ければサクサク進めるようになるでしょう。ムズかしいことは考えず、とにかくドッカンドッカンできるゲームです。手軽に派手な爽快感をお求めのアナタ、ガチョウになってはいかがでしょう。

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