【Death’s Door】レビュー

『Death’s Door』をクリアしたのでレビューなど。これは間違いなく名作です。本作はカラスが主人公のアクションRPGで、一言でいうならば「クオータービューにした2D版「ゼルダの伝説」」です。パズル的な謎解きよりもバトル寄りの内容で難易度もやや高め。といってもその調整は絶妙で、隅から隅まで丁寧な作り込みが光るため、万人にオススメしたくなる出来です。特に2D「ゼルダ」が好きな人にはマジでオススメ。名作です。

Death's Door | Now Open | Xbox Series S/X, Xbox One, PC
Reaping souls of the dead and punching a clock might get monotonous but it’s honest work for a Crow. The job gets lively when your assigned soul is stolen and y...

ソウルを刈り取るカラスの物語

主人公のカラスはリーパーと呼ばれる職業で、死者のソウルを刈り取るお仕事をしています。ある日、大きなソウルを刈り取る仕事を受けたのですが、すんでのところでそのソウルを横取りされてしまう。犯人を追いかけていくところから物語は動き出し、やがて世界の真実へと迫っていく…、そんなストーリーになっています。

テーマが”死”なので全体的に物悲しい雰囲気になわけですが、シリアスになりすぎないくらいのダークコメディとなっています。登場人物(人物?)も一癖も二癖もある変なキャラクターが多く、このあたりも「ゼルダ」っぽさを感じる一因かもしれません。

雰囲気、という意味では音楽もすごくいいんですよね。ストーリーと同じく物悲しい感じの曲が多くなっているのですが、どの曲も沁みます。個人的には「古い物見の塔」の曲が好きです。あの曲が流れだした瞬間、マップの雰囲気と相まって痺れました。最高です。

立体的な探索が楽しいアクションRPG

ゲームはクオータービューのアクションRPGとなっています。やや距離の離れた場所をピンぼけさせることでミニチュアっぽく見せていて、かわいらしくも抜群の雰囲気になっているのがいい感じ。見た目が良いだけでなく、探索も高低差を活用したものが多くなっています。たとえば、少し上の方に何かがあるけどたどり着けるルートはどこだろうか?といった風ですね。どのマップも非常に丁寧に作り込まれているため、最初から最後まで探索が楽しいのが本当に素晴らしい。

もちろん謎解きもアリ

「ゼルダ」といえば謎解きですが『Death’s Door』にももちろんあります。といっても、頭を捻って解くパズル的なものは少なく、アクションでギミックを活用して解いていくものが多くなっている印象です。なので、解けたときの閃きの気持ちよさは控えめ、かわりにサクサク小気味よく解いて進んでいける気持ちよさが多めです。テキストによるヒントはほとんどなく、それでも「おっ、そういういことか」と理解できるような作りになっていることからも出来の良さを感じます。

ゲームを進めるとアクションが増えてるため、行ける場所も増えていきます。爆弾で壁を壊せるようになったり、フックショットで移動できるようになったり、まさに「ゼルダ」ですね。アクションが増えた後で前のマップに戻ればまた発見があるので、ますます探索が楽しくなります。とはいえ「確かこのへんにひび割れた壁があったような…、どこだっけ…?」みたいになりがち。全体マップ表示がないので記憶に頼るしかないんですよね。立体的な構造をしているからマップ表示がムズかしいのはわかりますが、不便といえば不便かも。

やや高めの難易度もやり応え十分

バトルは剣を使った通常攻撃と前転の回避を基本としたオーソドックスなスタイル。魔法ゲージを消費して弓矢や炎の魔法などでの攻撃もあります。このへんも「ゼルダ」っぽいですが前転回避がある時点でプレイ感はかなり異なります。難易度もやや高め。体力は低めだし回復手段も限られているので割とあっさり死ねます。ちょっぴりソウルライクな味付けを感じなくもないくらいですね。確かにムズかしめではあるのですが、敵の行動パターンや配置などからも丁寧な作り込みが感じられるので攻略していく手応えは十二分。端的に言ってめっちゃおもしろいです。

真実へ到達するために

1周クリアまでは10時間前後。ボリュームとしては控えめに思われるかもしれませんが、クリア後の要素も充実しています。真のエンディングを目指してさらなる探索をすることになるんですけれども、クリア前よりも敵の数が減っていて探索に集中しやすくなっているのが非常にありがたいところ。また、取り逃しがあるエリアがわかるようになっているのも嬉しいですね。なんという気配り。そうはいっても走り回る必要があるのでやっぱり大変なのですけれどもね。でも攻略情報などに頼らなくてもなんとかなりそうだからやっちゃうんだよなぁこれが。で、実際なんとかなるものだから本当によくできているのだと思います。

まごうことなき名作

そんなわけで『Death’s Door』は本当に出来の良いアクションRPGでした。「ゼルダ」の影響を受けたゲームは数あれど、これほど高いクオリティでまとまっている作品はなかなかないんじゃないでしょうか。探索、バトル、ストーリー、すべてのピースがピタリとはまっており、この完成度は名作と言わざるを得ません。マジで良いゲームなので「ゼルダ」好きはもちろん、そうでない人にもオススメです。リーパーとして職務を全うしましょう。それではリーパー協会で。

※2021/08/16追記 レビュー動画を作りました。

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