【BLUE PROTOCOL】正式サービス開始から1週間ちょいの感想

待ちに待った『ブループロトコル』、正式サービスが開始されたのでさっそく遊びまくってます。個人的にはクローズドαテスト(2019年7月)からの付き合いなので、4年近く待っていたことになります。その間にβテストもネットワークテストもありましたけども4年、4年かぁ…。公式配信やインタビュー記事などを見ていると想像以上の紆余曲折があったようですけれども、ともあれ無事にリリースされたのは喜ばしいことであります。やったね。

先日のネットワークテスト(2023年4月)で本作の出来栄えはだいたいわかっていたのですが、やはり正式サービスとなるとプレイにも身が入るというもの。というわけで、ゲームを紹介しつつ、1週間ほどガッツリとプレイした印象などを書いていきます。ちなみにこれを書いている現在、冒険者ランク8でクラスレベル41です。

公式サイト:https://blue-protocol.com/

▲これを書いている現在のワタクシ。

『ブループロトコル』はだいたいこんなゲーム

まず最初に概要など。『ブループロトコル』はバンダイナムコ製のMMO(大規模オンライン)アクションRPGです。現在はPC向けのみですが、PS5とXboxへの対応も発表されています。初報の時点から「日本の大手メーカーがPCメインでMMOだと…?」と震えたものですが、現在の盛況ぶりをみるとゲーマーの環境も変わっているのかもしれません。

▲プレイヤーが2番目に訪れる街にもすでに人がいっぱい。大盛況を感じさせます。

ゲームの内容についてですが、まずキャラクターメイキングがあり、クエストを受ける形式で進行するタイプのRPGとなっています。メインストーリーに関わるクエストなどは派手なカットシーンも挿入され、さながらシングル向けJRPGのよう。国産メーカーならではって感じがします。

また、オンラインゲームとしてはそこらへんを他のプレイヤーが走り回っているタイプのMMOとなっていて、街中でチャットやスタンプが飛び交っていたりフィールドでは通りすがりと共闘したりします。まさにMMOって感じです。とはいえ、ソロプレイヤーにもやさしい作りになっているので間口も広くなっている印象。というかボクもずっとソロです。

▲自然と共闘になるのでソロにもやさしい作り。言葉より武力でコミュニケーション。

サービスの形式は基本無料、いわゆるF2P(Free to Play)ってやつです。有料になっているのは衣装などの見た目に関するものとシーズンパスなどで、この手のゲームをやったことのある人ならお馴染みの形式でしょう。お金で強さは買えないタイプなので無料でもガンガン遊べます。ただし、有料の部分、特に衣装などの見た目に関する部分の価格設定は強気に感じます。オシャレにはお金がかかりそうです。

と、概要はだいたいこんな感じ。基本無料なので気になる人はとりあえずプレイしてみるのがいいでしょう。だってタダだぜ? PC向けなのでスペックが足りているかどうか不安な人は公式のベンチマークで確認してみるといいかも。

ではもう少し詳しくみていきましょう。

やっぱりストーリーは気になるぜ

▲自分で作ったキャラクターがアニメ調のカットシーンで動いてしゃべる! 最高か。

個人的に本作の気に入っているポイントがストーリーです。記憶喪失の主人公(=プレイヤー)がマスコット的なキャラクターと出会って旅立つ…、という開幕はありがちかもしれませんが、本作のヒロイン的な立ち位置のキャラクターと出会うあたりから物語が動き始め、そこからは先が気になる展開の連続。先が気になるんだからどんどん進めたくなるわけですが、レベルが足りなくて進めなくなったりするので、経験値やら武器の素材やらを稼げるクエストをブン回すサイクルに吞み込まれることになります。嗚呼、やっぱりネトゲだぜ。

で、この「先が気になる展開」をどこまで書いていいものやら。これを紹介しないと全然伝わりませんよね……でもネタバレは避けたいし…、などと考えていたのですけど、すでに公式でエーリンゼ(ヒロイン的な人)のことを「時空の彼方からやってきた」とか紹介してるし、いいのか?と思わなくもない。っていうかプロモーションツイートだともっとネタバレっぽい紹介してたんだよな…。ともあれ、星の未来がヤバくて時空の彼方から云々、みたいなやつです。…こう書くと全然おもしろそうにないな!クソッ!

▲1章のシーンより。このへんから物語が本格的に動き出します。

あとはキャラクターですね。どいつもこいつも腹に一物抱えてる感じ。みんな秘密があって、そこが気になるポイントになってるんですよね。だから「このメガネ裏切りそう」「いや大丈夫か?」みたいに振り回してくれます。楽しいですねえ。個人的に気に入っているのはガイド役兼マスコットのフェステで、やっぱりこのポジションのキャラクターを好きになれるかどうかは大事だと思うんですよね。その点フェステは曲者でありつつ愛され力が強く、とてもいい塩梅になっていると感じます。

やってもやってもやることが湧き続ける

次にゲーム部分について。クエストを消化していくタイプのアクションRPGとなっているわけですが、クエストその他の「やること」がとにかく多いです。湯水のごとく湧いてきます。どこどこの何々をn体倒せ、とか、どこどこで何々をn個集めろ、みたいな課題がひたすら湧いて出てくるんですよ。1つ1つの課題は10分かそこらで終わるのですが、とにかく多い。なので、「短期目標を次々に消化していく快感」がずっと続く感じです。

▲やることが多いのはいいことです。でもマジで多いよ!

クエストと並行して進めたいのが「アドベンチャーボード」です。先ほど述べた短期目標が並んでいるボードです。ネットワークテストで不評だった部分が解消されたため、かなり進めやすくなりました。具体的には、1つ前の条件を満たさないと次の課題が開始されないので進行が止まりがちだったのですが、そういう部分が変更されて激減したため、モリモリ消化できるようになりました。というわけで、クエストの報酬でボードを貰ったらボードを消化して新たなクエストが出てくる…、みたいなサイクルが高速化しています。しかし結構な速度で消化しているのに全然終わりは見えません。どうなってるのこのボリューム。

▲いろんなゲームで見たことあるやつ。クエストと並行して進めることになります。

ボリュームはすごそうなんですけど、1つ1つのクエストは短めなので毎日少しずつ遊ぶようなスタイルにもやさしいかもしれません。現代人はすでに継続中のゲームを抱えているでしょうからね。その中の1本になれるような作りが意図されているのだと感じます。この手のMMOといえばどうしても「生活のすべてを投げうって時間を注ぎ込まされる!」と思ってしまいがちですが、『ブループロトコル』はそんなことはなさそうです。もちろん廃人になりたければなれるくらいの底の知れなさも感じますが…。

人口はマジで多そう

▲爆速でマッチングするダンジョン。快適です。

次はオンラインの部分について。ボクはずっとソロで遊んでいますが、共闘する場面は多く、オンラインを感じられます。たとえばフィールドで通りすがりと共闘になることは日常茶飯事です。前述のクエストやアドベンチャーボードなどで同じ課題をやっていると思われる人たちと敵をタコ殴りにしてまわるのはいつものこと。”横殴り”などという古のマナーはありません。遠慮なくガンガンやったりましょう。

それからダンジョンはメニューからマッチングして挑む形式ですが、スタートからゴールまで会話の必要はナシ。ボスを倒したら即解散なので気楽に挑めます。特筆すべきはマッチングの早さで、最大6人が一瞬で埋まります。どのダンジョンでもどの時間帯であっても秒で埋まるので、盛況ぶりがうかがえます。最大30人参加のレイドバトルですら秒で埋まりますからね。それにしても爆速すぎるのでマッチングまわりの仕様で何かしらの魔法が使われている可能性もありそう。なんにせよ、ここが快適なのはオンラインゲームとして最高ですね。

▲オンラインゲームの華・レイドバトル。30人が一瞬で集まるのは圧巻。

オシャレにはお金がかかります

それから気になる有料の要素について。有料になっているのは衣装などの見た目に関するものとシーズンパスです。まず衣装ですが性能はないので見た目のみとなっています。あとマウントイマジンと呼ばれる騎乗できる動物ですが、これも見た目の変化のみでスピードなどは変わりません。要するに強さや性能に関わるようなものはないってことです。そりゃそうですよね。ともあれ、無料でも特に困ることはありません。やったね。

とはいえ人がいっぱいいるのだからオシャレにも気を配りたいところ。そうなると気になるのがお値段なのですが、これが割とお高いです。有料アイテムの購入やガシャを回すのに必要なローズオーブ(=いわゆる”石”)は1つ10円のレート。10連ガシャは500石なので5000円相当ということです。もちろん、初回限定のお得なセットもあるので実質はもう少し安くなりそうですけど、他のゲームと比べるとややいお高めかなと思います。また、ゲームを進めていても無償の石はさっぱり貰えません。なので買いたいものがあるならさっさと買っちゃいましょう。…とかいいながらボクはまだ迷いまくってます。

▲無償石がレアすぎて有償石を買うしかない。マジで。

そうそう、衣装は染色できるようになっているのですが、染色に使うアイテム(着色染料と調色剤)も貴重品です。クエストやアドベンチャーボードの報酬で貰える色もありますが、ガシャ産になっている色もあります。具体的には、赤・青・桃・黒・白はガシャ産。なんてこった。それ以外の色については結構な数が配布されているのですけど、まさか自分の欲しい色がガシャ産になるだなんて…、ちょっと予想外でした。

まだ始まったばかりですから

始まってまだ1週間ちょっとのゲームなので不具合もちらほら目につきます。サービス初日にログインできなかった問題はともかく、それ以降もゲーム内の不具合はあるようです。始まったばかりなのである程度は仕方ないと思うのですが、ネットワークテストのときにはなかった不具合があるのは気になるところ。特にメニューを開いただけでフリーズしたかのように固まる現象には困らされています。PCゲームなのでこちらの環境が原因の可能性もなくはないですが、テスト時にはなかったですからね…。サーバーが混雑しているだけなのでしょうか。なんにせよ、早く安定していただきたいものです。

▲そんなエラー文あるんだ…、ってなったやつ。

おいでませ惑星レグナス

そんな感じで『ブループロトコル』の紹介と感想でした。この手のゲームの最初期において問題になりがちなコンテンツ量ですが、本作においては無限に湧いてくるレベルで用意されているので安心してガンガン遊べています。むしろこれ、やることがなくなる日なんてくるのか…?みたいになってます。

また、オンラインゲームにおいては1番大事なプレイヤーの人口ですが、こちらも盛況なようで安心です。どこへ行っても誰かしら走り回ってるし、ダンジョンは爆速でマッチングするし、人の多さを実感できます。やはりオンラインゲームはこうでなくちゃね!とかいいつつソロプレイヤーなんですけども。とはいえソロプレイヤーでも何の問題もなく進められるゲームなので、気になる方は気軽に始めてみましょう。なんといっても無料ですからね。「おもしろいの?」なんて聞いてる暇があるならインストールしましょう。

公式サイト:https://blue-protocol.com/

▲生き残りましょう。