ネタバレ全開で感想とか書いていきます。今回はるか・まゆり・萌郁編。
※ネタバレありです。ネタバレを見たくない人は見ないようにお願いします。
『線形拘束のフェノグラム』は、シュタゲの各キャラクター視点で描かれるストーリーです。今回はルカ子編、まゆり編、萌郁編に触れていきます。いつもどおり、ネタバレ全開で言いたいこと言うだけです。
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ルカ子END後を消化したifストーリー るか編
「まゆりちゃんが死んだ」から始まるので、最初から暗い、最後まで暗い。本編のルカ子ENDの後の話なのですが、ルカ子ENDはあまり幸せそうな未来が見えなかったため、開始時点から身構えてしまうほどの重さを感じました。
ラボと関係があまり深くなさそうなルカ子がタイムリープを繰り返すのが、意外性でもあり、本シナリオの魅力ではないかと。失意のドン底で絶望するオカリンを他人の視点で見るのは助手に続いて2度目なので、こっちはもう新鮮じゃないかも。
四苦八苦してタイムリープを繰り返し、やっとのことで生きたまゆしぃに出会えたときの感情の高ぶりは、ルカ子の気持ちとシンクロできてよかったです。本編ではあまりに死にすぎて残機が減ってる感覚くらいになってしまっていたので、時間をさかのぼって死んだ人に会う、という、この世界では当たり前のことに妙に感動してしまいました。
まゆしぃの犠牲の上に成り立つ自分に耐えられずに行動を起こし、結局、トゥルーエンドにつながる方向へと導く、という内容で、本編へ追加する話として、うまく挟めているのではないかと思いました。
ただ1つ、ルカ子のコスプレ姿のCGがなぜないのですか。そこは用意しておきましょうよ。
「気にならんこともない」じゃないでしょう。他に何を気にするというのかね!
残機がないならリセットすればいいじゃない まゆり編
本編のまゆりEND直前の物語。残機が減りまくる話じゃなくて本当によかった。みんなに守られる立場だったまゆしぃが自ら行動を起こす、というのが見どころでしょう。
しかし、オカリンや助手の重荷になりたくないからといって、Dメールでオカリンとの出会いそのものをなかったことにしてしまうのは、なんだか違うような…。重荷になりたくないからといって、仲間がバラバラになり、楽しかった日々をなかったことにする選択肢を選ぶものなのかなと。誰かが犠牲になるよりはいいでしょうけど。
助手が、自分が死んでしまう世界線になってしまうことを話してしまうのも、違和感がありました。助手とまゆしぃのどちらかが犠牲になるしかない、なんて聞かされても困るだけの話を、助手がするとはどうしても考えられないのです。まして、すべてを背負ってみんなの前から消えようとしている直前に、わざわざ理由を打ち明けてしまうなんてちょっと矛盾してるようにさえ思います。
「そういう世界線もあった」といえばそれまでなんですが、いろいろ違和感が拭えずに入りきれなかったシナリオでした。2人で飯食ってるシーンなんかはすごい好きなんですけどね。
今回は赦されなかった…萌郁編
今回もっとも暗い話だった気がします。ラウンダー萌郁さんがFBとラボメンとの板ばさみになってどこまでも追い込まれていく話で、とにかくつらい。
楽しく優しいラボメンたちに囲まれて、冷酷なラウンダーからの指示の前に苦悩する萌郁さんですが、コミュ障であると知りつつ大学のサークル活動なんかに放り込んだらダメでしょう。FBは萌郁さんの心の弱みにつけこんで利用しているはずなんですが、明らかに利用方法を間違ってます。
本編とは違って、助手やまゆしぃとずいぶん仲良くなるのですが、会話中に横からメールを送ってくる助手とかどういうことなの…。自分の会話中に携帯を開かれると怒り出していたと思うのですが…「そういう世界線もあった」ってことなんでしょうか。今回の助手はどのシナリオでも、目の前で携帯を開かれても特に反応がないんですよね。びびってメール開封を後回しにしてましたが、無意味でした。うーん。
この世界線でのラウンダーは、タイムマシンの破壊にラボメンの殺害を目標にしているなど、ずいぶん過激なようです。しかし、ラボ突入時にはバイト戦士の奇襲を受けて、3人がかりで拘束、バイト戦士を撃ってから自分で撃てばいいのに、銃を持ったこともない萌郁さんに射殺指示と、ちょっと抜けてるのは相変わらずみたいです。
何をしている!というか、あなたの方こそ何をしているのですかと。この後、バイト戦士をほっぽってラボメンに銃を向けてるうちに、バイト戦士に無双されるという散々な結果に。脅威になるのはバイト戦士だけで、彼女を射殺してはいけない理由も何一つ見当たらないのですが…どうしちゃったのラウンダー。この時点のバイト戦士を殺せないパラドックス的な何かがあったりしましたっけ。うーん?
「萌郁が引き金を引かなきゃならない状況」を描きたいのはわかるのですが、そのステップの段階でやや疑問符が出てしまった感じでしょうか。
結局、ラボメンをかばって凶弾に倒れる萌郁さんですが、今際の際に、他の世界線の自分ならこうしたと思うだのなんだの、ちょっとこの世界のことを理解しすぎでしょう。いいシーンのはずなのですが、突拍子もないことを言い出したので一歩退いてしまうかたちに…。
萌郁さんは『比翼連理』で赦されすぎた反動なのでしょうか。楽しく優しいラボメンとの対比があまりにもつらい。板ばさみの生き地獄状態でまったく赦されていません。シナリオの解放される順番的にみても、ルカ子編、まゆり編、萌郁編と暗い話がずっと続くので、連続でやってて疲れてしまったかも。
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