【STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム】ネタバレありで感想とか 鳳凰院凶真編と隠しシナリオ

ネタバレ全開で感想とか書いていきます。今回はラスト、鳳凰院凶真編と隠しシナリオであるあのキャラ編。

STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム

※ネタバレありです。ネタバレを見たくない人は見ないようにお願いします。

『線形拘束のフェノグラム』は、シュタゲの各キャラクター視点で描かれるストーリーです。今回はオカリン編の後半である鳳凰院凶真シナリオと、その後に登場する最後の隠しシナリオに触れておきます。隠しっつってもパッケージにいますけど。やっぱり言いたいことを言うだけです。

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パズルはキレイにはまるけど着地点としては…凶真編

オカリン編の後編、というか、鳳凰院凶真編になっています。最初のシナリオで、まゆりの死から1年経過したオカリンが再びタイムリープで戻ってくる話。最初のオカリン編のラストはかなり引き込まれる展開だったので、大きな期待をもって開始しました。

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しかし、このシナリオのオカリンは、1年分をさかのぼるタイムリープのせいで記憶が混濁していて、当初の目的すら忘れてしまっています。ここでプレイヤーとオカリンの記憶に齟齬が生まれてしまったかな?とも思ったのですが、順を追って思い出そうとするオカリンにあわせて、本編の内容を思い出させる流れだったのかも。さらに、早くまゆしぃを助けないと!と思わせるための焦らしだったのかもしれません。

シナリオは、Dメールとタイムリープを複雑に絡めて、バラバラになったパズルのピースを断片的に見せていくつくりで、知らないアドレスからのDメールや、血痕だらけのラボなど、ゾクリとさせてくれる場面も多く、期待も高まるばかり。

だったのですが、「黒マント」の登場あたりから、「これひょっとしてしょーもないオチなのでは…」という臭いがぷんぷんと…。一度こう考え始めてしまうと、どうにも世界に入り込みきれず、一歩退いてみてしまうのですよね。そして予想通り、しょーもないオチが待っていました。

途中まではプレイヤーをうまく騙せていたはずなのですが、最後まで騙し続けてほしかったというのが正直なところです。すでに「黒マント」とのバトルシーンあたりからは、もうプレイヤーを騙す気もあまりなさそうになってますけど。

実際、最後にはパズルのピースがピタリとはまり、キレイに収まるのですが、完成したパズルがしょぼいとガッカリ感は否めません。特に、最初のシナリオで、ギャグ展開から一転してシリアスに叩き落してからの続きなので、実はシリアスじゃなかったオチは、やはり期待するところではありませんでした。巡りめぐってしょーもないオチに着地する、という流れそのものは嫌いじゃないのですが、最初のシナリオから投げられたボールの着地点としては、的を外してしまった感じかも。

とはいっても、まゆりを救うためには、本編と同じく助手が刺される世界線への移動以外に方法がないわけですから、本編以上の描写が無理くさいんですよね。本編の内容を台無しにするわけにはいかないのでしょうけど、これはあまりにも大きな枷なのかもしれません。本編とはまったく異なる世界線変動率4%の世界であっても、本編以外の方法でまゆりを救えてしまうとダメでしょうし。

よくよく考えると、舞台となる8月13日は最初のまゆりの命日ですが、アキバの萌え文化、ルカ子の性別、IBN5100の所在と、まゆりの死に繋がるDメールが有効になっていない状態なので、13日の死亡はないのかなーということにも気付きます。

どっちみち変動率4%台の世界なので、もうぜんぜん別世界なんでしょうけどね。「そういう世界線だ」ということで何でも説明がついてしまうのは便利である反面、より深く世界を考察する気力を削がれてしまう気もします。シュタゲにおけるifストーリーって、諸刃の剣なのでしょう。

隠しシナリオは2年後の綯編

隠しシナリオといっても、パッケージにでかでかといるんですけどね、綯。

なぜに最後が綯?と思ったら、なんと舞台は本編から2年後の世界。『ロボノ』では大人になって登場していたわけですから、その間の話か!と期待度マックスで開始しました。

しかし、綯編の世界線変動率は0.3%台、対してロボノは1%台のトゥルーエンド後の世界線なので、ロボノに直接繋がるわけではなさそうです。このシナリオでは、まゆりが死に、オカリン、ダル、助手がSERNに捕らえられた後の話になってますね。

でも、フェイリスパパが生存していて、「るかおねえちゃん」なので、Dメールが打ち消されていないようですが、ミスターブラウンは死んでいるという、本編とも微妙に違う世界線のようです。本編だと、Dメールの効果を打ち消していく過程で、正体がバレたことから自殺に繋がっていたので、この綯編の世界線でなぜ自殺しているのかは謎かな?

ミスターブラウンがいないと、綯がロボノで見せた華麗な身のこなしと戦闘能力は身につかないでしょうから、やっぱりロボノに繋がる話ではないようです。というか、ロボノ世界ではミスターブラウンは生存してますし。

それでも、綯がゲーセンで格ゲーやってたり、太陽嵐、ガンヴァレルの存在など、ロボノをやった人ならニヤリの連続。ダルの協力者として現れた「ヘビみたいな人」って澤田きゅんかな? ロボノでは面識がないといってたような気がしましたが、まー世界線違いますし。とはいえ、別作品を知っているとニヤリとできる展開は大好きです。

最後にダルが送信したDメールがなんだったのかは不明ですが、おそらく、まゆりを救うため、世界を救うための一歩になっているのでしょう。 ちなみに、サブタイトルの「ビヴロスト」は虹の橋。 シュタゲとロボノを繋ぐ橋ではなく、シュタゲ世界における未来への橋渡しを綯が果たしたという話だったのではないかと。

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