【OlliOlli】レビュー トリックがキモチイイ2Dスケボーアクション

ドット絵で横スクロールなスケボーゲーム『OlliOlli』はなかなか手ごわい難易度だけど、シンプルが故に何度もリトライして気が付くと時間が経過しちゃってる系のゲームです。独特な操作系が独特なプレイ感を生み出していますが、トリックとグラインドはクセになる気持ちよさがあります。

OlliOlli レビュー

PS Vita向けに海外PSNで配信されていた『OlliOlli』のPC版はSteamで配信開始されました。発売前から気になっていたタイトルだったのですが、日本国内では未配信だったので悔し涙で枕を濡らす日々。しかし、Steamに登場したことでそんな悲しい日々はサヨナラ。日本語化されていませんが、細けぇことはいいんだよ!

そんなわけで『OlliOlli』をプレイしてみました。想像していたよりムズかしいゲームでしたが、想像していたよりずっと気持ちいいゲームでもありました。

OlliOlli OutNow Trailer - YouTube

基本はシンプルだけどムズかしい2Dスケボーゲーム

2Dサイドスクロールのスケボーゲームといえば、真っ先に『高橋名人の冒険島』が思い出されてしまうのですが、そういうゲームではありません。いや、強制スクロールでガンガン進んでしまう点や難易度が高い点は共通しているかも。

『OlliOlli』はノンストップでトリックを決めながらゴールを目指すスケボーアクションです。ゲームモードはいくつか用意されていますが、基本的にはステージクリア型と考えてOK。5つの舞台でそれぞれ5つずつのステージがあり、さらに条件を満たすことで難易度の高いステージも追加されていきます。なので、ステージの数はかなり多いですね。

OlliOlli ステージの数は豊富

このゲームを一言でいうならば、ランナー系のゲームをスケボーで走る、という感じでしょうか。強制スクロールで進むステージに次々と現れる障害物を避けながら走り抜ける感覚はランナー系のゲームに近いです。ミスして転んだら終了でステージのスタートに戻される点も似ています。ただし、スケボーの操作感がかなり独特なので、プレイ中の感触はまったく違ったものになっています。

操作の基本はシンプルです。左スティックをいずれかの方向に倒した後、ニュートラルに戻すとジャンプ。着地するときはボタンを押すのですが、タイミングがよければスコアアップ。手すりのような場所があればスティックを下に入れることでグラインドになり、手すりの上を滑っていけます。ジャンプの操作は独特なので慣れが必要ですが、基本はこれだけなのでシンプルといっていいでしょう。

OlliOlli 基本はシンプルだがトリックが絡むと複雑に

しかし、トリックを決めてこそのスケボーゲームです。トリックを決めるためには結構複雑な操作を要求されます。ジャンプするときにスティックを1/4回転させたり、1/2回転させたり、1回転させたりすることでボードを回転させ、さらにボタンを組み合わせることで身体も回転させます。スティックの回転を開始する方向や止める方向によってもトリックは変化するので、トリックの種類はかなり豊富になっています。トリックを狙い始めると全然シンプルではなくなってくるのですが、決まると気持ちがいいのでぐりぐりやってしまうのですよね。

1回のジャンプ中にさまざまなトリックを決めていくことでスコアに倍率がかかっていき、着地を成功させるとスコアが入るシステムになっています。グラインドを繋いでいけば倍率がぐんぐん伸びていくのですが、着地をミスるとすべてがパーになってしまいます。着地やグラインドにはジャストタイミングがあり、ギリギリのタイミングを狙って成功させるとさらにスコアが伸びるため、ハイリスクハイリターンなスコアシステムとなっています。

OlliOlli

ゲーム序盤のステージではいろいろトリックを模索する余裕があるのですが、後半になってくると転ばないようにクリアするだけでいっぱいいっぱいになってきます。難易度はかなり高いのですが、それ故にリトライを繰り返してしまうような中毒性があります。1プレイは短いけど気が付いたら夜が明けていた系のゲームなわけです。

トリックの気持ちよさとスピード感が中毒性に

『OlliOlli』のコアはやはりトリックの気持ちよさ。スケボーゲームとしてトリックが気持ちいいというのは実に王道ですが、2Dのビジュアルと独特な操作の中でキッチリ気持ちいいというのはお見事。

OlliOlli トリックの気持ちよさと中毒性の高さが魅力

気持ちよさの正体は着地時の効果音。ジャストタイミングで着地を決めると「デュワシッ!」って効果音と共にボードが緑に光るのですが、これが気持ちいいわけです。ボタンを押すタイミングで気持ちいい音を鳴らす、ってのはゲームの気持ちよさとして非常にベタなのかもしれませんが、ベタで結構。気持ちいいのだから正義でしょう。たくさんトリックとグラインドを決めてスコアに倍率がかかった状態で「デュワシッ!」。最高です。

この気持ちよさがあるために何度も繰り返しプレイしてしまうわけですが、リプレイ性の高さはスピード感にもありそうです。スケボーのスピードが結構速いので、このスピードも中毒性にプラスされているのではないかと。ハイスピードでテンポよく走って飛んでテンポよく転んでリスタートって感じで。

ちょっと惜しい点

1プレイは短いけれど延々と続けてしまう系として高品質で条件を満たしている『OlliOlli』ですが、惜しい点もいくつかあります。

まずミスったときの転倒演出の長さ。スケボーゲームといえば転んだ時に派手に転がるのは華だとは思いますが、ちょっとくどいかなーと。本作でも「ちょ、飛びすぎ」「いやそれ死んじゃうでしょ」「Anotherなら死んでた」ってくらい派手に転がってくれるのですが、ゴロンゴロンと吹っ飛んでいる時間がちょーっと長い。笑っていられるのは最初のうちだけで、何度も何度もミスを重ねるうちに段々ストレスになってきてしまいます。この手のゲームは即リトライできてこそ中毒性が高まるので、スタートボタン押して上3回入れてリスタートを選んだ方が早い、ってのはマズイ。それこそ『Super Hexagon』みたいにワンボタンで「アゲイン」させてほしいところです。

※2014/7/27追記
転倒演出をワンボタンでスキップできるリトライキーが用意されていました…気付いていませんでした、ごめんなさい。Xbox360コントローラーならBackボタンで即リトライできます。なので「アゲイン」くらいのペースで遊べます。というか、転倒していなくてもリトライできますね。ハイスコアを狙い際にも活躍しそうです。

OlliOlli ミスしたときの転がる演出が長いかも

もう1つ惜しいと感じるのがミスったときの納得度。ジャンプや着地をミスったときに「えっ、いまのダメ?」ってなることが多いように感じました。単にボクが下手なこともありますが、ジャンプについてはスティックを入れてからニュートラルに戻す、という操作の都合上、自分がイメージしているよりもワンテンポ遅いことが原因なのかもしれません。

納得度を下げてしまっているもう1つの要因として視認性の問題もあります。グラインドできる場所とできない場所がパッと見でわからない場合があるのです。たとえば、雪のステージにあるグラインド可能な場所は赤くなっていることが多いのですが、同じ色がグラインドできる場所のちょい下に使われていたりするため、操作のタイミングを誤りやすいのですよね。スクリーンショットだと見間違えることはないでしょうけど、これが結構なスピードで流れてくるのだから身体が反応してしまうわけです。他にも、ネオンのステージではカラフルすぎてわかりづらいというのもあります。

OlliOlli 視認性の悪いグラインドポイント

視認性の悪さからミスった場合、自分の腕のせいではなくゲームのせいでミスった、と考えてしまいがちなので、どうしても納得度を下げてしまうのですよね。このへんは、オシャレなスケボーゲームと多少ダサくてもわかりやすさ重視のビジュアルのせめぎ合いなので、ムズかしいところかもしれません。

1プレイは短くリトライは延々と

そんなわけで『OlliOlli』、ちょっと惜しい点もありますが、プレイしているといつの間にか時間が経っている中毒性は本物です。1プレイは短く、難易度も高いけど、気が付いたら延々とリトライを繰り返している系のゲームとしてかなりいい出来になっていると思います。リトライの理由がただムズかしいということではなく、トリックの気持ちよさからくるものなので、慣れれば慣れるほど中毒性は上がってくることでしょう。操作が独特なので慣れるまでにちょっとかかるかもしれませんが、慣れてしまえば本当に気持ちいいですよ。

Roll7 | OlliOlli
Steam :OlliOlli

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